読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2010.1.3(日)読了
「あの世」に関する対談集。森田健氏と山川健一氏という不思議関係の研究をしている両人があの世やその他の不思議な事柄について話し合っています。 森田氏はさまざまな経験をしているので、自分の体験の中からあの世や宇宙の真理に関する事柄を独自の視点で語っています。一方の山川氏は、どちらかというとオーソドックスな精神世界観を持っているようです。 私は最初は山川氏の世界観に近い考え方をしていましたが、最近、森田氏の著書を数冊読むようになってから、森田氏の考え方も一理あるなと思うようになってきました。たとえば人間の運命というのは宇宙の生成の時からほぼ完璧に決まっており、人間に自由意志など存在しないという考え方。もしこの考え方が正しいならば、努力や向上心などなんの意味も持たなくなります。だって、努力するのも堕落するのも、すべては運命によって決められていることなのですから。こうやって今自分がこのブログの文章を書いているのも、生まれた時点で決まっていたこと。森田氏の著書を読んだのも決まっていたこと。他の選択肢は一切ない。 ものすごくドライで夢のない考え方ですね。しかし、数年前に私が山川鉱矢氏(スピリチュアルな世界で超有名な人)の講演会に行ったとき、ある人が彼に向かって、 「人間の運命というのは決まっているのですか?」 と質問をしました。山川氏はちょっと困ったような表情をしていましたが、 「そうですねぇ……、まぁ、普通の人は運命は決まっていないと思ったほうがいいのでしょうねぇ……」 と歯切れ悪く答えました。どうやら山川氏も、運命は決まっているといった考えかたのようです。 こんな面白い内容がたくさんかかれています。精神世界好きにはおすすめです。 「鬼ころし」さすがに20本以上飲んでいると飽きてきた。他の酒も飲みたい今日この頃。 全部飲み終えたら焼酎飲むぞー! と思っている次第です。 PR
12.30(水)読了
犬の「雨」と洋楽をモチーフにしたエッセイ集。 江國さんは雨という名のアメリカンコッカースパニエルを飼っています。そして彼女は大の洋楽好きです。この大好きなふたつを毎回のエッセイに登場させています。 流れるようなとてもきれいな文章です。繊細で透きとおった文章はとても美しく、彼女の人柄をあらわしているかのようです(あったことないけどさ)。そして犬と洋楽がとても好きということが、文中のあちこちから伝わってきます。このふたつがあれば生きていける、みたいな。 江國さんの本は『きらきらひかる』しか読んだことがありません。大学生のときに。たしか性同一性障害をモチーフとした作品だったと記憶していますが、とても読みやすいという印象が残っています。流れるようにすーっと読んでいけるというか。難しい単語や熟語などを使用せず、さらさらと読み進めることができる。女性に人気がでるのも分かるなーっと思いました。 雨の日や心が落ち込んでいるときなどに読むと良い本かもしれません。なんとなく癒されます。 「雨はコーラが飲めない」それでは酒は飲めるのだろうか? 「鬼ころし」を飲みながら考える。 猿酒というものがある。果物が自然発酵して酒になったもので、アルコール度は5%くらいだそうだ。猿や他の動物がそれを飲み酔っ払うことがあるそうなので、動物も酒が好きだと推測できる。 雨は酒が好きなのだろうか。るる考えると、今夜も眠れない。
12.29(火)読了
不思議の科学シリーズ第三部。 中国で150歳の仙人に会ったり、アメリカでヘミシンクを受けてフォーカス70に行った体験などを著者の感想を交えて紹介しています。 仙人というと山奥に暮らしている髭もじゃの老人を思い浮かべますが、現代の仙人は違います。都会のマンションの最上階に住み、ベランダ菜園で仙人草を栽培し、しかもきれいな女性です。しかしこの仙人、人をとても深い意識に到達させることができるのです。6次元の世界、モンロー研究所でいうところのフォーカス70の世界です。 森田氏は仙人の指導のおかげで「天人合一」を果たします。それは個と宇宙がつながる体験でした。このとき個の悩みからは解放され、天が選択するままに、ハンドルを手放して生きることができる。それこそが究極の悟りであると同時に、出発点でもありました。うーむ、深い。 チャネリングで出てくる存在が住んでいるフォーカス30前後には、指導したがりでちょっと傲慢な意識が多くいました。その存在たちは生物の愛を食料にしていました。そのためみんな、エネルギーをくれと言ってすりよってきます。 チャネリングされる存在はどれも「愛が大切」「ワクワクしながら生きなさい」といいますが、それは自分達のエネルギーを得る手段だから言っているのかもしれません。そう考えると、僕らは乳牛のようなものなのかもしれません。愛を搾り取るために愛を説く。なんだか複雑な気持ちです。 今回の不思議の科学も有益な情報満載でした。ぜひ不「思議の科学4」も執筆してほしいと思います。 そろそろ「鬼ころし」も少なくなってきた今日この頃。今夜もちびちびやってます。 久しぶりにストローで飲んでみたのですが、ジュースを飲んでいるようで味気ない。口の中で酒を転がさずそのまま胃に落ちていくので、コップで飲むより風味も感じられないような気がする。 やっぱり酒はコップに注いで飲んだほうが良い、ということを悟った。
12.28(月)読了
脳科学者の茂木氏とスピリチュアリストの江原氏という異色コンビの対談本。 このお二人は以前にも対談されているそうで、今回で二度目だそうです。世の中の対極に位置する(と考えられている)科学者と霊能者で話が噛みあうかと疑問を感じつつも読み進めていきましたが、江原氏のトークの上手さもあってそれなりの対談になっていました。 偶有性というのは脳科学の用語で、「世の中何が起こるか分からない」ことだそうです。いきなり恋人に振られるかもしれないし、その翌日に新しい恋人ができてハッピーになるかもしれない。新しい恋人ができたらハッピーで脳内に快感物質のエンドルフィンが放出されて幸福を感じる。大金持ちが美人モデルと付き合うときに放出されるエンドルフィンも、一般人同士が付き合うときに放出されるエンドルフィンもどっちも同じ。人の幸福は物質だけで得られるものではない。貧乏人でもそれなりに幸福を得ることはできる。ふむ、なるほど。 たしかに、100グラム1000円のステーキを食べたからといって、100グラム25円の鶏ステーキを食べたときの40倍の幸福感を得られるわけではない。人によっては100グラム25円の鶏ステーキを食べたときのほうが幸福を感じるかもしれない。そして、100グラム1000円のステーキに慣れてしまい、25円のほうを食べて快感を感じなくなった人は不幸だと思う。逆に25円を食べていて、たまに1000円を食べた人の脳内のエンドルフィン量はハンパないだろう。 貧乏人の方が幸福ともいえる。 脳科学とスピリチュアルを組み合わせた面白い対談になっています。江原ファンも理系好きの方も面白く読めると思います。 今夜も「鬼ころし」をぐびぐび飲んでエンドルフィン出しまくりの私です。 簡単にエンドルフィンを出そうと思ったら、酒でしょう。どばどばーっと出てきますね、どばどばーっと。 しかし飲みすぎては耐性が出来上がってしまい、少々のアルコールではエンドルフィンも出なくなる。健康にもよくない。 大切なのは兼ね合い。ほどほどに飲んで末永くエンドルフィンを出すのが一番。というわけで今夜も一本で終わり。これ最高。
12.26(土)読了
「生きがい」シリーズ第三部。 本作はいままでの生きがいシリーズとは異なり、学者的な観点から見たスピリチュアルを目指すということで、論理的な方面から精神世界を語っています。あの世の存在や死後の魂が不滅ということなどを知ることにより、人々は精神が安定して充実した生活を営むことができる、あるいは自殺から人々を救うことができる、などといったことがシステマティックに記されています。 これまでの生きがいシリーズは、どちらかというと物語性、読み物として娯楽的方向性が高いものでしたが、本作はスピリチュアルを科学的に学問しています。よって、いままでの読者からするとやや堅くて難しい、ややもすると面白みに欠ける内容に思えてしまうかもしれません。しかし、このような一本芯の通った書物をあらわすことはとても重要だと思います。世の中に氾濫している、ちょっと面白いスピリチュアル的な本と一線を画すという意味で意義のある第三部だと思います。 スピリチュアルは物質主義に偏ることでも、それを否定することでもない。既存の宗教を否定することでもなければ、それに依存してしまうことでもない。それぞれの長所短所をうまく使い分けて生かしていくものであるという飯田氏の主張は、理路整然としていて好感のもてるものでした。 学術的にスピリチュアルを学びたい人にはおすすめです。 スパゲティ、サンドイッチときたらワインだろうが、初の試みとして「鬼ころし」と一緒に食してみる。 感想は……飲めないことは、ない。しかしワインのほうが合うことは疑いようもない。 やはり日本酒は和食ともっとも相性が良い。逆に和食とワインは最悪といったいいほど合わない醤油との相性が悪いようだ。 食文化というのは長年の蓄積によって形作られたのだなあ、ということを学んだ夕食だった。
12.24(木)読了
ラスコーリニコフは罪に耐え切れず、最終的に自分で警察署におもむき自首する。彼は8年という殺人としてはとても軽い懲役刑を宣告される。これはラズミーヒンや彼の妹などが彼の善行を裁判で訴えたことと、自首したこと、老婆から奪った財布に一切手をつけなかったことなどが要因となった。 娼婦であるソーニャは幾度も牢屋に赴き、彼を励ます。ラスコーリニコフは彼女の真実の愛情に打たれて改心する。ラスコーリニコフにはあと7年の刑が残っていたが、彼は出所後に彼女とともに暮らし、彼女を幸せにすることを心に誓う。 結局はラスコルは自首しますが、人2人を殺しておいて8年の懲役というのは甘すぎやしないかと思いました。日本では死刑もしくは無期懲役といったところでしょう。 それにしてもソーニャの献身はすごいと思いました。だって、出会って間もない殺人犯の男性をここまで愛することができるなんて、現代の日本ではまずありえないことだと思うので。その後彼女が7年彼を待ってそのままゴールインしたのなら、最高の愛情といえると思います。 大作「罪と罰」ですが、読むのにはかなり時間がかかりました。内容のほうも、正直あまり理解していないかもしれません。読んでいたらどうしても眠くなってしまう。視点がころころ変わるのも違和感を感じました。一行の間で彼と彼女に視点が移動するので、これは三人称多視点というよりも神の視点といったほうが良いでしょう。 ロシアのアルコールといえばヴォッカ。あまり飲んだことがないが、喉が焼けつくほど熱いというイメージがある。 最近は「鬼ころし」ばかりだが、たまには他の酒も飲んでみたいと思うことがある。 桜酒造さんは焼酎も造っているようなので、次はそれを買って飲んでみようかな。
12.22(火)読了
旅の達人によるエッセイ集。旅に関する短いエッセイが75編収録されています。 今回は主にアジア、特にインド・ネパールをバックパックした頃のエッセイが中心です。一泊数百円の宿や一食数十円の食事など、日本では考えられないほどの格安で食住がまかなえてしまう国がインドです。一日滞在していても千円もかからないので、旅人たちのなかには沈没(旅することをやめ一箇所に留まり続けること)してしまう人も多いようです。蔵前氏も2年半の長期バックパックの間に4回一ヶ月以上の沈没を経験したそうです。 「屋台のヤキトリ」というエッセイがおもしろかった。 フィリピンの屋台でヤキトリを買おうとしたのだが、鶏も餌をもらえていないのか、どのヤキトリの肉も痩せている。やっとまん丸なヤキトリが見つかったのでそれを買ったが、何か変だ。じーっと肉を見てみると、丸い肉の表面にうっすらと閉じられたまぶたがある。その肉はトサカとくちばしを切り取られた鶏の頭だったのだ。 日本では絶対に経験できないような旅の逸話がテンコ盛りです。バックパックに出たくても出られない人は、この本を読んで旅の気分を味わうのもよいでしょう。 今夜は焼肉を食べながら「鬼ころし」を飲む。 するすると飲めてしまい、思わずもう一本に手が伸びて自制する。一日一本。それが健康のもとだろう。
12.20(日)読了
漫画。ネパール取材をもとに、ネパールのあれこれをフィクションを交えておもしろく紹介しています。 ネパールといえば当然思い出すのはトレッキング。この2人もポーターを雇って山へトレッキングに行きますが、当然のごとくダウン。食生活での違いに戸惑い、トイレが無いのにもっと戸惑い、しかたなく野外で野糞をしている最中、子どもたちにからかわれてダウン。女性にはきついね。 ネパール国民はアジアの中でもとても貧しく、年収が日本円にして2万8千円程度しかないようです。日本からネパールに飛行機を乗っていくだけでそんな金額は軽く越してしまいます。そう考えるとなんとなく居心地の悪さを感じてしまいます。 「自分探しの旅」などといってインドやネパールに赴き、物価の安いのを良いことに無意味に日々を過ごす日本人。かたや安い賃金でせっせと働く現地の人々。ポーターなんて50キロの荷物を持って山を上り下りしても貰える金額は日本円でしれている。日本人は軽い荷物一つをもって悠々と山を登っていく。なんだこれは、と思ってしまう。 考えさせられるような事柄が随所に散りばめられており、読めばうーむと考え込んでしまうでしょう。インド・ネパールは旅行で訪れるべきもで、住むべき所ではないと思ってしまいました。 インド・ネパールではヤバイ酒を売っていると聞いたことがある。 それを飲むとグデングデンに酔っ払い、気が付くと身包みひっぺがされて道に転がっているそうな。おそろしい。 「鬼ころし」をネパールの人に飲ませたらどういうだろうか。旨いか不味いか、そのどちらでもないか(なんやそれ)。 飲みなれたら 結構旨いと思う 「鬼ころし」。おあとがよろしいようで。
12.18(金)読了
エッセイ集。1998年前後に書かれたもののため話題はかなり古い。 主に政治、経済、国際問題などを話題にしている。ビートたけしは漫才師でありながら政経に興味をもっていてそれなりに造詣も深いようだ。書いている内容もいちいち納得するものばかりで(文章はゴーストライターだと思うが)、おもしろく読むことができた。 10年以上も前の政経、国際問題などのエッセイを読んでどうなるかと言う人もいると思うが、これはこれで面白い。日本や世界の流れの復習にもなるし、その当時、人々はこんなことを思っていたのかと俯瞰して眺めることもできる。山一證券の倒産、銀行の合併競争……あぁ、そういえばうちの親父も山一の株を100万円持っていてポシャッたなぁなどと感慨に浸ることもできる。 さて、10年後の2019年の人々は、2009年の現在の世の中を見てどう思うのだろうか? おそらく、あんなばかな政策をする政治家、それを支えるおろかな国民がいたなぁと哀れみをもって思い出すのではないか。10年一昔というが、10年後になってもう一度2009年を思い出してみたら面白いだろう。鳩山由紀夫ははたしてバカ首相と言われているのか、名宰相と呼ばれているのか、いまのままではおそらく前者になるのではないかと思うのは私だけだろうか。 ビートたけし氏も酒好きだそうだが、「鬼ころし」は飲んだことあるだろうか? 金持ちは高い酒ばかり飲んでいるイメージがあるが、100均で買ったつまみをサカナに安酒を飲むのもまた旨し。これがほんとうの酒飲みと思うのだが、いかがだろう。
12.16(水)読了
ノンフィクション。母親の死をきっかけに強迫性障害になったエドワード。彼は時間が進むのは死ぬことであり、それを防ぐには時間を巻き戻さなければならないと感じた。そのための儀式として、あらゆる事柄をもう一度反対にやり直すようになった。玄関から家を出たら、帰ってくるときは後ろ向きに歩いてドアをくぐる。デパートの右側のドアから入ったらそのドアからしか出てはならない、などだ。 そのうちエドは強迫性障害のために外に出られなくなります。家の地下にひきこもり、苦しい生活をよぎなくされます。食事は家族が一日一回差し入れて、シャワーは2年間もあびない。糞尿はジプロックに入れるなど不潔極まりない生活を送ることになります。決して怠け者でも不潔主義者でもなく、ただ彼の強迫性障害という病気が彼を普通の生活から遠ざけているだけです。 一人の精神科医との出会いがエドを変えます。強迫性障害の権威であるその医師は1年間エドを往診するが、エドは快復の兆しをみせない。医師は涙を流してエドにあやまります。私には君を助けることができないと。 その涙がエドを奮起させました。彼はとてつもない努力を重ねて病気を克服していきます。恋人ができて、結婚をして、仕事に就き、子どもを得ることができました。こう書いたら簡単に克服できたようにおもうかもしれませんが、これはとてつもない精神力と努力が必要な行為です。読んでいて、エドを尊敬しました。こんなにすごい人もいるんだと。 とても感動する本なので、強迫性障害があるないに関わらず、一読をおすすめします。 酒は気分を落ち着ける作用があるが、エドは酒によって強迫神経症を抑えようとはしなかったのだろうか? 「鬼ころし」を飲んでいい気分になりながら考えた。 おそらく駄目だったのだろう。仮に上手くいっていたら、アルコール依存症になっていたはずだから。 |
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