読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.23(土)2読了。
1996年に出版されて、いちやくブームを巻き起こした「バトルロワイアル」。中学生が無人島で殺し合うという設定と残酷な描写から、応募した某新人賞では1次審査で落とされたそうです。 文章は稚拙です。会話もぎこちないし、メリハリもきいていない。読みながら、ここの箇所はバサッと削除したほうが作品的にはよくなる、と何度も思いました。「嵐が丘」を読んだときと同じような思いです。もしくは山田祐介の「リアル鬼ごっこ」、あるいは「スイッチを押すとき」(さすがにそこまでは酷くないが)。 問題はたくさんありますが、大きな破綻もなく400字詰めで1332枚もの作品を書き上げたのは、すごいと思います。普通なら途中で挫折するような分量です。なにか執念のようなものを感じます。 ラストは、ありがちですが、それなりに希望を持てる内容になっています。映画「キューブ」とは違って救いがある。ここで、「そして誰もいなくなった」となったら、暗くて後味の悪い本になったでしょう。よかったよかった。 本書は2読目です。最初に読んだのは今から10年くらい前だったけど、その時のほうが面白いと感じました。2度目だからかな? それとも本を見る目が養われてきたからか? まぁ、面白かったからもう1度読み直したんだけどね。 PR
1.20(水)読了
不思議研究所に六こう占術の無料資料請求をしてみた。数日後に送られてきたのは30ページからなる小冊子だった。 小学校の時の卒業文集のような体裁だが、表紙をはじめ内部にはチャイナドレスを着用した美人がカラー写真で載っている。ここで男性読者の目は釘付けになることだろう。しかしこのチャイナ美人、なんとなく森田氏自身に似ているような気がする。顔を隠しているのも気になるところだが、まぁ気にしないでおこう。 肝心の六こう占術に関する記述は怪しさ満載。六こう占術で森田氏がニッセン株運用によって二億円のボロ儲けをした話、六こう占術によって幸せを掴んだ人々の感謝の言葉の掲載。そしてテキスト1冊10万円……。完全に悪○商法やん。 この六こう占術がどれほどの的中率があるのか、私自身が実際に試したわけではないので何とも言えませんが、でも、でもね……高けぇやろ!!! 森田氏の本は面白いです。さまざまな視点から不思議現象を考察し、科学的に解明しようとする実行力とその姿勢には頭が下がります。六こう占術にも興味が沸きます。そんなに当たるのならテキストを購入して株で小儲けしようかと思い、今回無料資料請求した次第です。 でも、でもね……どう見ても不思議現象を使った悪○商法にしか思えん。この資料を読んでなおテキストを買う勇気は私には無い。 つーわけで購入見送り。合掌。 最後の1本の「ミニ鬼ごろし」を飲む。 今回でちょうど30本飲んだことになるが、これが最後と思うとちょっと寂しい気持ちになった。 青洲桜醸造株式会社のHPを見ると、どうやら日本酒以外にも焼酎を造っているようだ。 今度は焼酎が当選しないだろうか……そんな不埒なことを考えている。
1.19(火)2読目
ホラー小説の巨匠、スティーヴン・キングによる小説の指南書。 生い立ち、道具箱、小説作法の3章立てとなっており、彼の幼児期の様子からどのようにして小説家になったかを、順を追って知ることができます。 作家になるのに欠かせない要素として、スティーブは「よく読み、よく書くこと」をあげています。これは当然のことですが、読まずに小説家になりたいと言う横着者が世の中には多いそうです。そしてもうひとつの重大な要素、それは「素質」です。素質がないものがどんなに頑張っても、商業小説家になることは難しい。同じことを村上春樹氏も語っていましたが、それをいっちゃあお仕舞いよ! 主題である小説作法の章は、いわゆる文章の書き方を教えるのではなく、全体的な小説の創り方や彼の小説を書くスタイルなどが書かれています。スティーブは小説を書く際に、大まかにストーリーを作り上げて、もやもやとした内容をひとつひとつ文章にしていくタイプだそうです。よって、ストーリーは途中で変化することも多いようです。これも村上春樹と同じ。 逆のスタイルは浅田次郎氏。彼は最初から最後までがちがちにストーリーを作り上げて、機械のように正確にそのストーリーを文章にしていく。一貫性のある内容になることは間違いないが、その分、柔軟性に欠けることにはなる。どちらがよいというのではない。自分にとってどちらのスタイルが書きやすいかということでしょう。 などなど、文章を書くにあたって役立つ心構えがたくさん書かれています。 良い指南書だと思います。よって2読了。 「鬼ころし」を飲みながら小説を読むと、途中でストーリーが分からなくなる。 いや別に「鬼ころし」にかぎらない。アルコールが悪いのだ。今日はそれをしてしまった。反省。
1.16(土)読了
不思議研究所に無料請求していた『不思議の友』が届いたので、さっそく読んでみた。 どうせ薄っぺらいチラシが入っているのだろうと思っていたが、封筒に入っていたのはかなりしっかりした冊子。期待を込めてめくってみると、うおっ、すごい! 生まれ変わりの村に関する最新情報や森田氏の母親の死、生まれ変わったペットの犬のことなど、興味深い話が写真付きでテンコ盛り! とても無料とは思えない内容におもわず大興奮! 増刊号として付いてきた冊子(昔のコミックのようだ)には、なんと、森田氏の初小説に関する情報が載っているではないか。構想からわずか3ヶ月で一冊書き上げてしまうとは、森田氏おそるべし。 なんでこれだけの内容の冊子を無料で送っているのかと不思議に思っていたところ、な、な、なんと! 冊子の後半部分はほぼすべて不思議グッツの広告で埋め尽くされているではないか! そのグッズの高いこと高いこと。十二支を模った動物型のちっちゃなおもちゃが1匹3000円! 12匹で12万円!(高っ!)、どこぞの人が書いた守護霊に関する本が3万円!……すげぇぇ……。 森田氏の著書は大好きです。そこらの平凡なスピリチュアル本などふっとばすようなパワーとおもしろさがあります。切り口がよく、そして説得力もある。「不思議」シリーズは最近では一押しの本でした。 この広告を見るまでは……。 森田氏は人間です。会社を運営しないといけないし、従業員や家族もいる。そのためにはお金を稼がないといけない。まさか仙人のように水だけをすすって生きていくわけにもいきませんので。 金儲けがいけないというわけではありません。人間の営みとして当然の行為です。そして価値あるものにはそれなりの対価を支払わなければいけないというのも分かります。 しかしこれはひどいだろっ! ものの本に書いてありました。不可思議な現象を盾にとって大金を要求するのはほぼ100%インチキだと。不思議研究所自体は正当なる商取引をおこなっているのでしょう。別に押し売りをしているのではなし。信じない人は買わなければいいだけの話。私ももう少しでろっこう占術なる占いのテキストを買いそうになりました。一冊10万5千円也を見て卒倒しそうになりました。 これは高すぎるだろっ! 何が真実なのか分からなくなりつつある今日この頃です。 さあて、いよいよ「鬼ころし」も残り少なくなってきた。晩酌も終焉を迎えようとしている。 そんななか、お好み焼きと一緒に飲んでみた。これがまた合う。粉ものと日本酒はなかなか良い組み合わせだと思う。旨し。
1.14(木)読了
王さんと山川健一氏の対談。もともとは森田氏と王さんの対談集を作る予定だったのですが、両氏は付き合いが長く裏も表も知った仲ということで、急遽、王さんと山川氏の対談となったそうです。 王さんの幼少期から始まって、生まれ変わりの村、輪廻転生、陰陽五行などを一通り話し合った後、読者が一番聞きたいであろうろっこう占術についてです。ろっこう(漢字変換できない)占術とは古代中国の占いですが、あまりにも当たるということで時の皇帝に発禁処分を受けた占いです。考古学研究をしていた王さんがたまたま発見して、再び世の中にでてきたそうです。 ろっこう占術を研究していくと、人間の運命は生まれながら決まっているということが分かるようになってきました。しかし完璧に決まっているというわけではなく、変えられる部分もあるようです。監獄の中の自由というやつです。その範囲において運命を好転させる「置き換え」という技術を王さんはもっています。置き換えることによってより良い人生を送ろうということです。 この本を読んで、眉唾ものだと思う人も多いと思います。その感覚、普通です。すっかり信じ込んでしまい、さっそく王さんグッズを買いそろえようと思う人は、アブナイ宗教にはまる危険性大です。 とはいえ、世の中に不思議なことはたくさんあると思います。そのなかの一つがろっこう占術であり、生まれ変わりの村であるかもしれません。 危険のない範囲でいろいろ楽しんでみるのも良いと思います。 今晩は焼きそばと一緒に「鬼ころし」を飲んだ。 口の中でそばとソースと酒が渾然一体となって……、すごいことになった。ふう。 この本を読んで確かに感想を書いたはずなのに、なぜかブログから感想が消えている。おそらく書いた後に間違えて消去してしまったのだろう。もう一度書き直そうと思ったのだけど、なにぶん読んだのが1月のこと。オーソドックスな政治に関する本だったと思うけど、忘れてしまいました。 しかたがないから三宅氏について書いてみる。 三宅久之氏というのは、新聞社に勤めた後政治評論家になったおじいさん。たかじんの「そこまで言って委員会」に出演しているつるぴかの好々爺といえば東京以外の人には分かるだろう。 至極まっとうな発言をする博学多彩なおじいちゃんであり、女性のファンもなかなか多い。御年80歳。少し前まで後期高齢者だることをネタにしていたが、ブームが去った今は発言を慎んでいる。なかなか空気の読める人である。 天敵は田嶋陽子氏というフェミニスト。「思想が悪い」「あなたのことをブスといったことが一度でもあるか!」と激昂しながら矛盾した発言するが、これが愛情の裏返しであるのは言わずもがな。精神的兄妹のような間柄と見た。 口癖は「ポン助」「ポン子」。ポンはおバカという程度の意味である。造語もできるおじいちゃん。素敵。 こんなところか。いや~、テレビネタになってしまった。読書感想文じゃないな。ほんとすみません。 冷や汗をかきながら「鬼ころし」を飲む。ピリリと辛い味わいだった。
1.10(日)読了
イラク関係の物語その他数編。 いつも思う、さいとうたかを氏は何十年も続けてよくゴルゴシリーズを描けるものだ。おそらくネタ出し作家がいるのだろうが、それにしてもどれだけ勉強したらこんなに国際社会の暗部を描けるのだろう? さいとう氏自身がデューク東郷のように描くロボットになってるみたいだ。 本編では現在何冊出版されているのかわからないが、少なくとも「美味しんぼ」や「こち亀」よりは上をいっていると思う。つまり百数十巻。漫画のギネス記録は最高何巻かは知らないけど、このままいけばギネス更新の可能性もあるのでは(もしかしたらすでにギネス記録)? 大好きな漫画なだけに末永く描いて欲しい。 ちなみにこの巻では、めずらしくデューク東郷は女性とまぐわっていない。東郷の代名詞であるお色気シーン0は私的にはマイナスポイント。作者が描き忘れたか? とにかく珍しい巻であることに間違いはない。そしてスナイプのシーンも一つもない。どうもゴルゴらしくない。個人的にあまり面白い巻ではなかった。 やっぱりゴルゴは「スナイプ」と「お色気」、この2つがないと魅力半減と思っている人は私だけではないだろう。 「鬼ころし」、今晩も飲みました。テレビを見ながら。そしてポテチをつまみながら。 塩辛いものと日本酒は最高にあう。そして飲みながら眠ってしまうのが常。……あまり身体によくないな。 1.8(水)読了
1.6(水)読了
長年内科の開業医として勤務していた毛利氏の「死の瞬間」をモチーフとした著書。 毛利氏は自身が心筋梗塞で死にかけたときの経験から、「死の瞬間はまったく痛くなく、このまま死ねるのなら死は怖いものではない」という結論に達しました。もちろん、人の死にはさまざまなパターン、事情があるので一概にすべての死が痛いものではないとはいえませんが、すくなくとも「痛くない死」「幸福な死」というものはあきらかに存在するようです。 死というのは悪いこと、生きているのが幸せ、という概念が一般的にあると思いますが、それに対しても疑問を呈しています。たとえば、余命一週間の癌患者などに対して、身体をチューブだらけにしてあと一週間生きながらえさせたからといって、それが幸福でしょうか? 患者に痛い思いをさせてほんのちょっと生命を維持するなどというのは、どう考えても幸せではないと思います。少なくとも私自身がそうなった場合は、生命維持などせずに死なせてほしいと思います。 生命維持に関しては家族間であらかじめ話し合っておくことも重要だと思います。 回復の可能性がなくなった場合は、生命維持をして少しでも長生きさせるのか、それとも生命維持をしないで自然にまかせるのか、普段から話し合って当人の意思を確認しておけば、いざというときの混乱も少なくなるのではないでしょうか。 著者の毛利氏は2002年に亡くなられています。25年前に書かれた本ですが、読む価値は十分ある本だと思います。 今夜も「鬼ころし」。定番ですね。またまたあさりのバター焼きを一緒に飲みました。ちゅーっとストローで。あさりはよいおつまみですね。ピーナッツも好き。「鬼ころし」も好き。飲みなれてきたという感じかな。
1.4(月)読了
第17回小説すばる新人賞受賞作。 回覧板で奇妙な記述を見つける「僕」。それは9月1日からとなり町と戦争状態に入るというものだった。通勤途中で隣町を通過する主人公は、役場から斥候役に任命される。その期間中は準公務員待遇となり給与も出るとのことだ。会社の上司に告げると、役場から連絡を受けているとあっさりと有給休暇の許可を得ることができた。この上司というのは、過去に外国の戦闘部隊に所属していた経験があり、何人もの人間を殺害したというまことしやかな武勇伝をもっている曰くつきの人物である。 このような経過を辿ってとなり町との戦争が始める。町内報によって死者が何人も出ていることも知る。なんのために戦争をするのかも漠然としているし、それ以外の町民生活もなんら変化はない。いわゆる、ほんのちょっとを除くとあとは現実世界であるパラレルワールドというやつ。 コンセプトは悪くないが、女性が男性主人公を一人称で綴るのは、やはり違和感がある。文章全体の雰囲気もそうだし、男性ならそう考えないよ! という箇所もたくさんあった。 文章の稚拙さと、主人公の子どものように幼稚な思考回路も気になった。戦争という重い事柄を取り扱っているのは分かるが、それにしても中高校生のように単純に表面的な善悪の問題で悩む記述が多すぎる。読者層を10代に絞っているからそうなるのだろうか。少なくとも、大人が読んで満足感が得られるないようではなかった。もう少し捻りがほしかった。 辛口のコメントが続きましたが、新人の書いた作品という点からするとまぁまぁだと思います。 次回作は対象年齢層をもっと上げて、文章とストーリーをアダルトにチェンジしたものを期待しています。 今日は「鬼ころし」を使って浅利のバター焼きなんぞを調理していました。 酒の風味と磯の香りが混ざり合って、とてもおいしかった。料理酒として使用してもいいかも。 |
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