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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.4(月)読了
第17回小説すばる新人賞受賞作。
回覧板で奇妙な記述を見つける「僕」。それは9月1日からとなり町と戦争状態に入るというものだった。通勤途中で隣町を通過する主人公は、役場から斥候役に任命される。その期間中は準公務員待遇となり給与も出るとのことだ。会社の上司に告げると、役場から連絡を受けているとあっさりと有給休暇の許可を得ることができた。この上司というのは、過去に外国の戦闘部隊に所属していた経験があり、何人もの人間を殺害したというまことしやかな武勇伝をもっている曰くつきの人物である。

このような経過を辿ってとなり町との戦争が始める。町内報によって死者が何人も出ていることも知る。なんのために戦争をするのかも漠然としているし、それ以外の町民生活もなんら変化はない。いわゆる、ほんのちょっとを除くとあとは現実世界であるパラレルワールドというやつ。

コンセプトは悪くないが、女性が男性主人公を一人称で綴るのは、やはり違和感がある。文章全体の雰囲気もそうだし、男性ならそう考えないよ! という箇所もたくさんあった。
文章の稚拙さと、主人公の子どものように幼稚な思考回路も気になった。戦争という重い事柄を取り扱っているのは分かるが、それにしても中高校生のように単純に表面的な善悪の問題で悩む記述が多すぎる。読者層を10代に絞っているからそうなるのだろうか。少なくとも、大人が読んで満足感が得られるないようではなかった。もう少し捻りがほしかった。

辛口のコメントが続きましたが、新人の書いた作品という点からするとまぁまぁだと思います。
次回作は対象年齢層をもっと上げて、文章とストーリーをアダルトにチェンジしたものを期待しています。


今日は「鬼ころし」を使って浅利のバター焼きなんぞを調理していました。
酒の風味と磯の香りが混ざり合って、とてもおいしかった。料理酒として使用してもいいかも。
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