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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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1.27(金)読了
漫画版「項羽と劉邦」も終盤に差し掛かりましたが、いまだ優位に立っているのは項羽側。劉邦も頑張っているが、兵力差は依然と大きい。
しかし、項羽は兵をたくさん殺し、民衆にも厳しい政策を取り続けたため、天下の評判は芳しくない。一方の劉邦側は、降った将校は概ね助け、民衆にも善政を施したため、評判は上々。ここが一番の差がでるところ。

劉邦側の離間の計により、項羽の懐刀の氾増は野に下り、そのまま憤死。氾増の死により項羽側の軍師には叔父が就く。しかし氾増との実力差は歴然。この辺で項羽と劉邦の力の差は逆転。兵力は未だ項羽が優位にあるとはいえ、率いる将校の力の差がちょっと開いてしまったというところ。

次回の11、12巻はついに勝負が決着する巻です。結末が分かっているとはいえ、どのように勝敗が決するかは知らないので楽しみです。
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1.24(火)読了
小さいころ、アニメ「ガンバの冒険」が放映されていました。
小さなねずみたちが大きなイタチたちに勇敢に立ち向かう冒険物語でしたが、原作が小説ということは知りませんでした。ネット検索で小説の存在を知り、評判も上々とのことなので、図書館で借りてさっそく読んでみることに。

町ネズミのガンバは家の貯蔵庫でのんびり平穏な日々を暮らしていた。仲間のネズミに促されて港ネズミのパーティに行くことに。そこでひょんなことから、遠い島でイタチが繁殖してネズミが殺されていることを知り、急遽助けに行くことにする、という物語です。

イタチの首領ノロイは、アニメでは物凄い大怪物のように描かれていますが、実際にネズミたちと戦いのは最後のシーンだけです。戦闘シーンはほとんどなく、そこはアニメのほうが上だと思います。しかしストーリーはなかなかのもので、勇敢に立ち向かうネズミ、友情の尊さ、そして勝利。少年少女向け漫画ならではの道徳がたっぷり詰め込まれています。

実はこの小説、日本と外国の戦争をモチーフに書かれているのではないかと思いました。小さい日本人(東洋人)、大きな欧米人、勇敢に勝利して日本はアジアの盟主になりましたとさ。深読みしすぎかな。

1.21(土)読了
今回の「まんがで読破」シリーズは「死に至る病」。
名前は知っていますが、読んだことありませんね。キェルケゴールの作品自体初めてです。

主人公の男子高校生と叔母さんを登場させて、彼らの会話を通じてキェルケゴールの世界観、「死に至る病」の内容を紹介しています。きっと、作品を忠実に漫画にしたら面白くないからでしょうね。

内容はほとんど哲学書です。いわゆる実存主義。フッサールとか、日本の仏教の法華経の考え方と似ています。精神世界で有名なバシャールが解いている考え方とも通じている。なので、バシャール好きの私には割りと馴染みのある考え方でした。

しかし、哲学者というのは辛い生き方をしてる人が多いなと思います。フッサールにしても厳格な父親との確執により、困難な人生を歩んでいます。婚約していた恋人とは、自身の厳格な性格から別れてしまいます。彼が性的不能者であることも関係しているかもしれませんね。この辺、厳格な家庭で成長した男性(というか厳格なカトリック)に多いような気がします。

結論からいうと、あまり偏った考え方、生育暦を送ると、困難な人生が待ち受ける可能性が高い、というところでしょうか。いやこの考え方も偏屈すぎるな。
1.18(水)読了
名作を漫画で読もう。ということで今回は「グレート・ギャツビー」。
名前は聞いたことがあるけど、読む機会がありませんでした。あるいは読むのを拒否していた。なんか面白くなさそうな題名だから。

読んでみると、うーむ。なんというか、一言で言うと不倫のお話。それをややこしいストーリーをごちゃごちゃ混ぜていっちょあがり、といった感じか。漫画なのでわかりやすいと思っけど、どうもとらえどころのない作品のようで、人物内容も頭に入りにくい。最後まで物語の趣旨を理解するまでには至りませんでした。

かの村上春樹が大好きな本として今作を挙げています(文学のほうね)。「ガープの世界」「熊を放つ」でもそうでしたが、村上氏と私の読書の嗜好はまったく違うようですね。
1.15(日)読了
劉邦は56万の兵で項羽を攻め立てるが、元帥を韓信から魏邦に変更したこともあり敗れてしまう。再び韓信を元帥にしようとするも、韓信はおかんむり。自宅に引きこもり出てこない。仕方がないので、劉邦は項羽の軍門に降る採決がなされたという噂を町中に流し、韓信を驚かせて出仕するように仕向ける。出仕した韓信は元帥となり、項羽と戦うことを約束する。3000両の戦車を率いて見事項羽を打ち負かすことに成功する。あと一歩のところで項羽を打ち漏らしたものの、項羽側の兵10万を討ち取る大勝となった。

敵兵の将軍、英布は項羽と反りが合わないところがあり、そこを劉邦側は衝く。離間の計を用いて見事、英布を劉邦側に引き抜くことに成功。英布は一族郎党を項羽に殺害されたこともあり、項羽に復習を誓う、劉邦側の将校となった。

8巻あたりで形勢が逆転し始めたようです。劉邦は大敗のあとに大勝します。元帥の力が大きかったようです。
それにしても、中国は人口が多いですね。50万、10万と兵数、死傷者の人数もハンパない。同じ時代の日本の戦いとは規模が違うと思いました。
1.12(木)読了
新撰組、斎藤一の生涯を1人称で物語っています。
新撰組の分裂、西郷隆盛が西南戦争を始めた理由、明治維新後の新撰組の残党と斎藤一のその後など、新撰組ファンならずとも興味のある話が淡々と語られています。

御一新の際、新撰組をはじめとした幕府軍の残党は、明治政府軍に捕らえられた際も、きつい詮議はなかったようです。政府軍、反政府軍も元は同じ日本人。そして事の顛末を考えると、「ご苦労でござった」という気持ちがどちらにもあったのでしょう。捕縛された際に適当な偽名を用いて経歴を詐称すれば、1年くらいの謹慎の後に開放されたそうです。

そして斎藤一は警察官に。敵側だった人物が明治政府の役人になるなど、普通なら考えられないところですが、これにもちょっとした訳があります。当時の明治政府は西郷隆盛が兵を起こすと察知しており、そのために戦争の経験がある元武士を警察に雇用しているところでした。明治政府軍は農民の寄せ集めのようなところがあり、実際のところ、あまり使い物にはならなかったようです。そのような理由から、敵側であっても腕に覚えのある人物なら、政府の役人として雇用されたのです。実際、斎藤一は西南戦争で活躍を見せました。

ラストは古典的なお涙頂戴物語となりましたが、それなりに読み応えはありました。冬の夜長に少しずつ読むのも悪くないと思います。
1.9(月)読了
不思議研究所の無料冊子。2ヶ月程前に届いて読まずに放置していました。

今回は中国にある「生まれ変わりの村」の映画化の告知、著書の紹介などです。いつも思うのですが、書いてある道徳的な内容はなかなか好感が持てるのです。文章も素直なので、読んでいて気分が良いです。しかし最後のほうのページを捲ると、ちょっと気分が落ち込みます。

「ラブコイル・マルチ」15000円(税込)

直径4センチ、重さ7gのキーホルダーにしては少々高いのでは。いや、高すぎる。身に着けていると驚くべきほどに異性運が上がるのだそうです。それが本当なら1万5千円は安いのかもしれませんね。150円でも買いませんが。

こういう商品を見ていると腹が立ってしまうのは自分だけでしょうか。景表法違反だと思うのですが、その点についてはまだ誰もつっこんでいないようです。著書が面白いので温かく見守ることにしましょう。

それにしても、森田氏もはや60に手が届く年齢。いろいろがんばっているなあと思う今日この頃。
1.6(金)読了
わりと有名な漫画「イグアナの娘」。いままで読む機会がなかったのですが、図書館に置いてあったので借りてみました。

表題作の「イグアナの娘」を含めて6篇の短編からなっています。どれも良かったのですが、はやり「イグアナの娘」が一番でした。人間からイグアナそっくりの女の子が生まれてきて、悩み、葛藤する母子の物語です。母子以外には普通の人間のように見えるという設定です。

なかなか泣ける物語です。友人は実際に泣いてしまったと言っていました。イグアナ子ちゃんは外見こそイグアナで母親から冷たく当たられますが、くじけず、めげず、性格もねじれずに(クール)、達観して生きていきます。そして自分が子供を生む段になって、初めて母親の心境が分かり泣くという・・・・・・かなりクオリティの高い漫画ですね。萩尾作品はあまり好きではないのですが、これはお勧めです。
1.4(水)読了
浅田次郎の最新刊。
昭和初期の軍人を狂言回しとして、新撰組の斎藤一老人から当時の様子を語り聞くという設定です。基本は斎藤一の一人称。その他のパートは狂言回しの3人称という、浅田次郎お得意の書き方です。

斎藤一がいつまで生きていたのかは知りません。西南の役以後は警察になったという話をちらっと聞いたことがありますが、その程度の知識しかありません。人切りのイメージが強い斎藤ですが、この本を読んで、イメージに間違いがなかったことを改めて知らされました。結構簡単に人を切っています。本人も語っていますが、嗜癖の類なのではないでしょうか。

新撰組の内実を斎藤老人は訥々と語ります。新撰組の出自、内紛、台頭、そして滅亡まで、ストーリー仕立てで分かりやすく語っているので、イメージが膨らませやすいです。沖田総司の出番が少ないのはミーハーとしては不満なところでしょう。斎藤いわく、沖田は剣術の「天才」だそうです。そして明るい。イメージとしてはボクちゃんですね。真逆に斎藤は暗い。これもイメージどおりです。下巻へ続く。
12.31(土)読了
関中王の座を項羽に奪われた劉邦だったが、関中に篭っているその間、国力を充実させていた。項羽に重く用いられなかったからと劉邦側に仕官してきた男を総大将に据え、反旗を翻した劉邦。要害を次々に撃破し、いよいよ本丸攻撃を間近に控え、周辺諸国の王に劉邦に味方するようにと使いを差し向けたが、なかなか上手くはいかない。というのが6巻の最後。

途中から劉邦側に仕官した男(名前は忘れた)、かなりの切れ者のようです。軍の総大将ですが、軍師もかくやと思われるような策をもって次々に敵軍を撃破する様は圧巻の一言。張良の存在が色褪せて見えます。

年越しは軍事ものの漫画で迎えることになりそうですが、時代ものの良さが少し分かりかけてきた今日この頃。昔はぜんぜん良さが分からなかったのに。来年は、司馬遼太郎あたりを読んでみようかななどと思っています。


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