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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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3.24(土)読了
B級棋士となった聖。そんな聖を森師匠は突き放す。親離れしろという意味だ。それを嫌がり、聖は師匠に「ゴルフがしたい」と言ってダダを捏ねる。本当はゴルフをしたいのではなく、見捨てないで下さいという意思表示である。聖は病気がちの身体なので、森師匠は駄目だと告げ、聖の足を蹴る。その夜、親子同然だった師弟関係は普通の師弟関係に戻った。森師匠は結婚し、宝塚へと引越しをする。

一人暮らしを始めた聖は間もなく東京へ進出するが、病状は悪化。癌が見つかる。手術をして膀胱を切り取ったが、しばらくして転移が見つかる。症状のせいでA級からB級へ降格したが、必死の努力で再びA級へと返り咲く。そのころ羽生は前人未到の7冠王となる。

死期を悟った聖は、宝塚の森師匠の下へと最期の挨拶へと赴く。そして羽生との対戦。結果は、最後の最後で聖の逆転負け。しかし聖の表情は晴れ晴れとしていた。

病院での入院、闘病。思考が鈍るからという理由で痛み止めを拒み、症状が良くなれば名人戦の棋譜で勉強を続ける聖。しかし、無常にも29歳で死去。

壮絶なドラマがありました。名人に王手を掛けながらも、夢破れて死ぬのはさぞ無念だったろうと思います。元気な身体があれば、もしかしたら頂点に上り詰めていたかもしれません。病を押してA級棋士に上り詰めただけで物凄い偉業だとは思いますが、本人は無念だったでしょう。ご冥福をお祈りいたします。
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3.20(水)読了
病を負って足をひきずるようにしながら対局へ向かう聖。ぎりぎりながらも対局に勝利してしまうあたりはさすが。物語の挿入のように幼馴染の女性とのデートの場面も描かれているが、彼女に付き合っている男性がいると知り、こちらは敢えなく敗退。「僕は将棋の道に生きる」と悲愴な決意を新たにした主人公だった。

C級1組で羽生と対局が組まれた聖。羽生が唯一3連敗している棋士との対局で勝利し、並々ならぬ勢いで対局するも、終盤のミスもあり敗北。悔し泣き。

羽生との初対決から2年。その間に3度戦って3連敗。C級1組でもパッとしない成績でくすぶっている。東京での対局に赴く途中、「将棋を指すことはできない」と師匠の森に電話し、そのまま北海道へと旅立つ。自分探しの旅というところでしょうか。

さて、この漫画の特徴として、登場人物がやたらと汗をかく、ということが挙げられます。そして泣く。特に聖の師匠の森はすぐに泣く。涙腺がもろい人なのでしょうか。物語に感動を与えようとしているのでしょうが、「わざとらしい」と感じてしまいます。ストーリーは面白いですよ。
3.17(日)読了
村山聖という実在した棋士を題材とした、ノンフィクション将棋漫画。
村山は幼い頃から身体が悪く、ほぼ病院で育ったといっても過言ではありません。そんな村山少年がはまってしまったので、病院の友達と指した将棋。彼はすぐに将棋の虜となり、初出場の大会で県3位の好成績を挙げます。

村山少年は中学校卒業後、プロの棋士になるという夢を抱いて奨励会に入会します。師匠はプロ4段、30を少し過ぎたばかりの森信雄。彼らは2人暮らしを始める。寂しがりやの2人は気が合い、なかなか上手くやっていたようです。

村山少年と同時期に、羽生、佐藤、森内という天才がいます。そして村山も天才の1人です。しかし病を負っての棋士生活は難しく、体調が思わしくない状態で対局することもままあったそうです。そして4巻の最後は、ドクターストップで即入院と言い渡されているにもかかわらず、「自分に残された生命は他人よりも少ない」という理由で対局に赴きます。17歳で4段棋士の悲壮な決意を感じます。

ストーリーのテンポは早めです。将棋上の悩みというよりも、身体上の苦悩にスポットを当てている感じがします。読者層は10代を狙っているようで、絵柄は若干幼稚(失礼)です。でも面白いので、全9巻を読破したいと思います。
3.14(木)読了
人類滅亡後に宇宙へと旅立った子供たち。その目的は、14歳で死ぬという、自分たちの遺伝子を変化させることができる方法を得るためだ。

一方、人類滅亡後に地球を支配したのは、知能が増加し人語を操るまでになったゴキブリだった。ゴキブリたちは、元アメリカ大統領の日記を聖書として崇め、アメリカ大統領の亡骸を聖地としている。アメリカ大統領の部屋で唯一生きている人間がいる。チキン・ジョージの元恋人だった女性だ。彼女は蜘蛛を飼育し、食料としていた。他の食物はすべて毒で冒されていた。しかし彼女も銃の誤発動が原因で死んでしまう。宇宙へ旅立った子供以外の人類は絶え果てた。

宇宙に死の病が広がっている。子供たちは宇宙船で宇宙の果てに逃げながら、遺伝子組み換えの研究を続ける。しかし、とうとう最初の子供が14歳になる日が来た。その子供は、噂どおり14歳の誕生日に恐竜となってしまった。

子供たちは窮余の策として、自分たちを冷凍保存して、最後の1人が研究を完成させることに望みを掛ける。最後の子供はアメリカだ。彼はとうとう宇宙の果てまでやってきた。宇宙船に歪が入り壊れそうになる。そしてまばゆい光。アメリカは心の中に存在する「きよら」の声に従い、宇宙船からジャンプする。すると……彼はその宇宙から脱出することができたが……彼らのいた宇宙は「死にかけた青虫」だったのだ。

宇宙船から続々と新天地に脱出する子供たち。その世界は「チキン・ジョージ」と同様に、半人半鶏の支配する世界だった。死にかけた青虫は、心優しい少女によって草原へと戻される。アメリカたちは少女に感謝の言葉を述べ、自分たちの宇宙である青虫へと帰って行く。再び地球を再建させる希望を胸に秘めて。

あっと驚くような結末でした。なるほどね。
全体的にストーリーを掴み難い漫画でしたが、とても面白いです。そして考えさせられるような内容でした。お勧めです。
3.11(月)読了
武村議員の義理の娘の体験記。
夫は大学教授。その夫が自宅で大麻を育てていたため、ある日突然家宅捜索が始まる。夫は当然のように留置され、議員の息子が大麻で逮捕というスキャンダルは瞬く間に全国を駆け巡る。そのような体験を赤裸々に綴っています。

よくある内容の手記ですが、当人たちにとっては晴天の霹靂でびっくりしたでしょうね。ましてや議員さんの身内ということで、バッシングや嫌がらせも多かったでしょう。それでも妻は気丈に立ち回り、何とか生活を維持しています。大変だったことでしょう。

身内が犯罪者になったらどうするか、という問題は誰にでも降りかかる事実として考えておかねばなりません。もちろん犯罪の質にもよりますが、あらかじめ脳内で「予行演習」をしておけば、仮に何かが起こったとしても、冷静に対処できるのかもしれません。まあ、何も起きないのが一番ですが……。
3.8(金)読了
宇宙船チラノサウルス号に搭乗した世界中の子どもたち。そこに現れたのが、やけになって宇宙に飛び出した狼藉物と少女のばら。のばらは小さな子供の姿をしているが、その実は、グランドマスターそのものだった。

狼藉物とのばらは子供たちを襲い、宇宙船を乗っ取ろうとする。しかし、子供たちを守るようにインプットされたモノたちは、何とか子供たちを救う。狼藉物たちは宇宙船内の植物に飲み込まれてしまう。ようやく平穏が訪れるかと思われたが、のばらはモノたちを従えて宇宙船の女王として君臨することを宣言。モノはのばらの言いなりになってしまう。そして、男の子とモノたちのかくれんぼが始まる。捕まったら首を捻り取られる命を張ってのかくれんぼである。

宇宙船の地下に逃げ込んだ子供たちは、チキン・ジョージの亡霊と出会う。びっくりして逃げ惑う子供たち。しかし亡霊のため、消え去ってしまう。

何だか良く分からないストーリーです。続けて読んでも訳が分からないので、週間で読んでいる人はさらに分からないでしょう。チキン・ジョージの亡霊は何故あそこにいるのでしょう。そして結末は? あと2巻で完結ですが、まったく結末が見えません。すごい漫画です。
3.6(火)読了
デブのフリーライター、デブのタイピスト、作家、郵便局員、ホスト、フリーター、主婦、さまざまな人を登場人物にオムニバス形式で物語が進んでいきます。基本ポップで軽いタッチに描かれていますが、内容は結構考えさせられてしまうところもあります。……でもないか。

題名の「ララピポ」は「a lot of people」のことで、一般大衆とでも訳すところでしょうか。確かにさまざまな人物が登場し、人生模様もさまざまなので、良い題名と思います。一貫したテーマ(のようなもの)は、社会の底辺とエロです。負け組人生を歩んでいる人がエロに嵌って人生を狂わせて行くという、涙無しには読めない内容になっています(笑いすぎて涙でます)。

とても面白い本なのでお勧めです。ストーリーで笑わせてくれる作家は本当に凄いと思います。こういう本が沢山読めればうれしいなと思います。
3.2(土)読了
最近、ピアノを再開しました。子どもの頃に習っていたのですが、引越しとともにやめてしまい、早幾年。再開したはいいものの、どのようにして弾けばよいのかすっかり忘れてしまいました。そんなときに図書館で借りたのがこの本。

別に子どもに教える訳ではありませんが、自分が子ども並みの演奏をしているので、何かの参考になればいいなと。結論から言うと、何の参考にもなりませんでした。この本、演奏技術ではなく、小さな子どもにどのようにピアノを習得させればよいかが書かれた、ピアノの先生向けのものでした。うーん、関係ない本を借りてしまった。

とりあえず読み始めましたが、関係ない本はやはり読めませんね。半分くらいでギブアップしてしまいました。技術的なことが書かれていないし、ピアノの先生になる気はないし。しかし……ピアノの先生の気持ちが少し分かりました。練習をしてこない子どもに対して、どうにか宥めすかして練習をさせる。これは大変です。ピアノの先生に悪いことをしたなあ……と、妙に反省してしまったのでした。
2.27(水)読了
毎日青汁1杯だけで13年以上、普通の生活を続けている女性の体験記。
著者の森さんは、小脳が小さくなるという病に冒されたことがきっかけで、青汁療法で名高い甲田医院の門を叩きます。彼女は高校生の頃、叔母に連れられ甲田医院で絶食療法を行い、その素晴らしさを経験していました。そのため、重篤な病に罹った際には甲田医院を訪れようと決めていたのだそうです。

モノの本によると、彼女の病気は5年から10年の命だそうです。しかし、甲田医院で絶食療法、青汁療法を行った彼女は、慢性的なふらつきや気分の悪さから開放され、おまけに「青汁1杯で十分生きていける身体」を手に入れました。

彼女のことはテレビで見て知っている方も多いと思います。専門家が彼女の腸内を分析したところ、普通の人にはほとんどない、食物繊維を分解してたんぱく質を作り出す腸内細菌がたくさんいたそうです。そのため彼女は、たんぱく質をまったく摂らなくても筋肉は衰えず、驚くことに、体重も50キロ代をキープし続けているそうです。腸の長さは「牛並み」に長いそうです。人間ってすごいですね。

彼女のような食生活は誰にでもできることではないと思いますが、青汁を毎日1杯飲む程度ならば、無理なく続けられそうです。地道にこつこつ続けることが、健康な身体を獲得する第一歩かもしれないなと思いました。
2.24(日)読了
人類滅亡のピンチということで、各国の首脳は宇宙に向けてSOSの信号を出す。宇宙人に助けてもらおうという計画だ。
その呼び声に反応した宇宙船の集団が、亜高速で地球に接近。人類の救世主となるかと思われたが、地球に降り立つなり、いきなり地球人を襲い始める。彼らは地球人と同じく滅亡の危機にたたされている存在で、地球人と交わることにより自分たちのDNAを変化させ、滅亡を免れようという計画だ。男女問わず次々に犯されていく地球人。逃げ惑う人たち。

宇宙人に立ちはだかったのが、人工人間たち。いわゆる「モノ」。彼らは不老不死の身体を武器に、首をもがれようともものともせず、ゾンビのごとく復活し、宇宙人と戦いを繰り広げる。しかし、いかんせん多勢に無勢の状態で、あわや人類滅亡かと思いきや、突然、宇宙人たちは宇宙船に戻り、再び宇宙へと発進していく。地球人たちには未来が無いということ、自分たちのDNAを変化させることはできなと察知したからだ。

滅亡を免れた地球だが、「14歳」で破滅が訪れるのははっきりしている。各国首脳は選ばれた子供たちを宇宙に放つが、その宇宙船には暴徒も入り込んでしまう。乗り損ねた子供たちは、チキン・ジョージ博士の建造した宇宙船「チラノサウルス号」に乗って宇宙へと飛び立つ。アメリカ大統領の命を受けた「モノ」5体をお供として。

物語は急展開を見せています。いきなり宇宙人が侵攻してきたあと、子供たちは地球の未来を背負って宇宙へと旅立ちます。一体、どこへ行くのでしょうか。


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