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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.20(木)読了
ローマ法王の暗殺は友達の身を挺した防御により阻止された。友達は銃で撃たれ死亡したが、葬式の際に生き返り神となった。そして予言どおり世界中に細菌兵器がばらまかれた。世界は滅亡した(と記載されていたが、半分以上の人が生き残った)。

細菌事件後、東京都と他の都市には関門が敷かれ、自由に通行することができなくなった。カンナ、ヨシツネはレジスタンスとなってそれぞれ戦っていた。マルオと小泉響子、春波夫も戦っていた。カ

ンナ一派は政府への一斉反抗を予定したが、事前にバレてしまい捕まる。連れて行かれた先には万丈目がいた。そして、現在の友達はフクベエではないので殺したいと、友達暗殺を持ちかけられる。

その頃、ギター片手に妙な歌をうたいながら関門を通過する男がいた。彼は自らを矢吹丈と呼んだが、どうみてもケンヂ。コミックの登場人物紹介では2000年血の大晦日で死亡と記載されていたのに、掟破りの再登場。これはダメだろ!

雰囲気、ストーリー展開が「北斗の拳」第2章に似てきました。バットやリンが大人になってレジスタンスしていた頃ですね。関門があり、主人公が政府に反抗し、そして救世主(拳士郎=ケンヂ)が彼らを助け、政府を倒す。おそらくこの展開で間違いないかと。オマージュかな?

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6.17(月)読了
漫賀道夫が新聞社に入社~退職までを描いています。
新聞社に入社した漫賀は、図案部に配属される。図案部には変木という変人のような人がいたが、後に彼が日本を代表するような一流の版画家ということを知る。図案部での経験は漫画を描く上において貴重な経験となったもよう。

一方の才野茂は会社を1日で止め、漫画一本に目標を絞る。漫賀、才野は方向性は若干違うが、2人で協力して漫画製作をするという姿勢は変わらず持ち続けている。

漫賀は新聞社と漫画の2足わらじを上手く履けるようになっていった。手塚治虫に託していた読み切り漫画がコミックになったり、連載依頼が来たりと、順風満帆な漫画人生を歩む。(連載はストーリーが複雑で人気がなく6回で打ち切り)

東京で手塚治虫に会ったのをきっかけに、漫賀と才野は漫画一本に絞ることを決意。漫賀は新聞社を退職する、というのが6巻までのストーリー。順調に行っている新聞社を止めるのは相当な決意がいると思います。なにしろ漫画だけで食べていける保証はないし、月給ももらえない、完全に実力だけの世界ですから。しかしこのときの決意があったからこそ、日本を代表する漫画家が生まれ、数々の名作を読むことができた訳ですね。素晴らしい。
6月14日(金)読了
「イグ・ノーベル賞」の続刊です。イグ・ノーベル賞とは、奇妙キテレツながらもキラリと光ものを備えている研究や物事に与えられる権威ある(?)賞で、授賞式もアメリカできちんと行われます。渡航費用は本人もちというのが珠に瑕だけど。移動費だけでなく、受賞対象を皮肉って与える側面もあるため、怒って授賞式に来ない受賞者もたくさんいるそうです。事務局に抗議文を送った受賞者もいるとか。真面目に頑張っているのにイグ・ノーベル賞とはなにごとか!とか。

本書は、過去にイグ・ノーベル賞を受賞した研究等を取り上げています。日本人受賞者で有名なのは「たまごっち」を開発した人、カラオケを発明した人などです。どちらも素晴らしい作品ですね。ノーベル賞ものだと思います。

自薦、他薦なんでもOKなので、自分の知らない間に推薦されて、勝手に受賞していたという可能性もある訳です。実際、自薦での受賞はほとんどなく、ほとんどが他薦受賞だそうです。自分が素晴らしいと考える作品と他人が受賞に値すると思う作品は別ということでしょうか。そういうものでしょうね。
6.11(火)読了
以前に読んだ漫画ですが、読んだことを忘れて再び図書館で借りてしまいました。
一通り読み直しましたが、「走れ!クロノス」という馬を主人公としたSF漫画が一番面白かったです。地球に事故で飛来した馬型高等生物が、地球の馬1頭を進化させ、飼い主である少年との友情を育むという感動の作品です。

その他にも、「三つ目がとおる」「ドン・ドラキュラ」「「ミッドナイト」といった連作漫画の1話を取り出して掲載しているので、それらの漫画のファンも楽しんで読むことができると思います。タイトル通り、「怪奇」が主題なので、暑くなりかけているこの時期には丁度良いかなと思います。

読んだ本の備忘記録を兼ねて書いている「読書日記」ブログですが、2回続けて読了の本を再読してしまいました。あまり備忘の意味がないかな、とちょっと考え中。
6.8(土)読了
エッセイ集。村上ラヂオシリーズです。
村上春樹のエッセイを読んでいていつも思うのですが、感じていることを素直に書き表しているので好感を覚えます。そして読みやすい。難しい漢字や言い回しを使用しないところも(シンプルな文章が作者の主義だそうです)好印象です。

タイトルの「サラダ好きのライオン」は、村上氏自身のことではないかと思います。過日、京都の大学での講演で、自分のことを表して、絶滅危惧種のヤマネコのようだと言っていたそうです。その心は、「とても臆病なので近寄らないでください。噛み付いてしまうかもしれませんので」だそうです。草食主義のライオンも同じようなものですね。

最新刊の「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みたいのですが、図書館でリクエストすると200人待ちだそうです。10冊ほど入荷したそうなので20人待ち。読めるのは半年後くらいになりそうです。トホホ。
6.5(水)読了
以前に1度読んだことのある本です。そうとは知らずに図書館で借りてしまいました。
せっかくだから読み返してみました。前世についてですが、誰でも自分の前世は良い人物、優れた人物であって欲しいと願うものです。間違えても殺人者、犯罪者で不遇な人生を送ったなどとは考えたくない。しかし! 前世がどうであろうと関係ないと思うのです。だって、終わったことですから。

前世を知る意味は、前世と今世の繋がりを理解して、それを人生に活かすことにあります、と本著に書いてありました。自分が臆病なのは前世でこのような出来事があったから、短気なのは、病気がちなのは、傲慢なのはetcetc……。単に性格だからで終わらせるのと、前世でこのような出来事があったからこのような性格で、それを直すために生まれてきたのだと自覚するのとでは、人生に対する意識、取り組み方が違うと思います。知るって結構重要だと思います。

もっとも、前世にとらわれるあまり今世を蔑ろにしては意味がありません。何のために生まれてきたのか、それを知ったら精一杯生きることが重要ですね。ためになる本でした。
6.2(日)読了
ともだち(?)が死に、世界の人々は喪に服す。一方、世界各国で病原体による死者の報告が相次ぐ。
小泉響子の周りで「ともだち」たちに殺された人が発生。小泉響子、隊長、遠藤カンナは友達の頭の中を探るためにヴァーチャルアトラクションに侵入する。

ヴァーチャルアトラクションの中で、彼らは、1971年の夏の終わりに理科室で起きた事実を知る。そしてカンナはドンキーに誓う。世界を守ると。

同じようなシーンが何度も出てくる辺り、「バックトゥザフューチャー」に雰囲気が似ています。ちょっとストーリーがごちゃごちゃしていて分かり難いです。読み直してみないと正確な内容は把握できないかな。とりあえずは、世界滅亡計画の全貌を探るために、死んだ「友達」の頭の中を探索中と覚えておけば間違いないと。次巻以降に期待ですね。
5月30日(木)読了
精神科医の書いた「天才」に関する書籍。世の中の天才と呼ばれる人物の沿革を紹介し、天才とは何かについて迫っています。

一言で天才と言っても、その内容はさまざまです。天才科学者、数学家、建築家、音楽家、小説家、発明家。そしてそれが「天才」の仕事と位置づけられるためには、やはり世間の賞賛も必要でしょう。どんなに素晴らしい発明をしても、それが世界で2番目の発明、もしくは2番煎じだったとしたら、世間は認めてはくれません。電話の発明などんは典型例ではないかと思います。

IQが高い人物が天才と思いきや、山下清のようにIQは普通以下であっても天才画家として位置づけられている人物もいます。それでは天才とは何か、結構難しい問題です。

本著でも天才の要件について色々書かれていますが、決定的に「これが天才」といったものは無いようです。イチローも天才、ノーベル賞受賞者も天才のような気がしますが、分野が違うので比較できるものではないですし、などと考えてみるのも一興です。

内容もさることながら、文章もなかなか良いと思います。精神医学者ではなく小説家としてもやっていける人ではないかと、読んでいて思いました。
5.27(月)
漫画で読破シリーズです。ヰタ・セクスアリスと書いて「ヴィタ・セクスアリス」と読みます。初めて知りました。
森鴎外の自叙伝的作品だそうで、特に「性欲」について、自身の若かりし頃の体験を下に著述しています。木っ恥ずかしくてなかなか書けないテーマですね。国家から「卑猥小説」として発禁となってしまったそうですが、卑猥な箇所はほとんどありません。男色などを取り扱っているから卑猥なのか? それとも、ほんの少しハレンチなシーンが出てくるから卑猥なのか、さっぱり分かりません。国の基準は曖昧で不可思議なことが多いですね。

漫画で読んだからかもしれませんが、金井少年が普通の学生生活をしているシーンしか印象に残っていません。男色、女郎などもありますが、一般的経験を超えるものでもありません。当時としては画期的な作品だったのでしょうか。

雰囲気としては、村上春樹の「ノルウェイの森」に近い気がします。小説で読んだら全く違うのでしょうが、男子学生が淡々と日常生活を送り、日常の合間のエピソード、特に性を強調しているような、そんな肌触りが両著書にはあります。

性を哲学的に取り扱っているようなので、やっぱり小説で読まないと真髄は分からないでしょうね。まぁ、読まないでしょうが。


5.24(金)読了
往年の名作、まんが道。藤子不二雄の自叙伝的漫画です。
ワイド版で何度か読んだことがありますが、今回はコミックス版で読んでみることにしました。図書館にあったんですよ。自宅の近所に図書館がオープンしたんですよ!大感激。

主人公は満賀道夫と才野茂。似顔から見てもあの2人ですね。書いているのがA氏の方なので、我孫子視点で物語が進行して行きます。
物語は満賀と才野が中学校で出会ったところから。お互いに漫画を描いているということで意気投合して、合作で肉筆雑誌を作ったり、雑誌に投稿して受賞したり、漫画漬けの学生時代を送ったようです。チビとノッポということで2人ともコンプレックスがあったようで、それを漫画で昇華していたとA氏は語ります。

今作では手塚治虫は漫画の「神」として取り扱われています。その手塚に宝塚まで会いに行った2人。1度目はファンとして訪問しただけだったが、高校卒業間じかの2度目は100ページの力作、「ユートピア」を見てもらい、手塚氏の推薦でコミックス化が実現。これを機にプロへ、といきたいところだが、2人ともいったんは就職することになります。というところが3巻までの粗筋。

満賀の淡く切ない恋物語あり、才野の漫画に対する熱い気持ちに圧される場面あり、ストーリー的にも面白いです。2人とも本当に漫画が好きなんだなと感じました。これを読めば藤子不二雄を理解でき、好きになること間違いなしです。彼らの他の作品も読み直してみようかな。


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