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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2月14日(金)読了
世の中にはさまざまな病気があります。そのほとんどは自分で治せるというコンセプトで書かれた本。
病気は医者や薬が治すのではなく、自己免疫力により「自分で治す」。薬などは、あくまで治癒の補助に過ぎない。薬には副作用もあるため、できるだけ薬を飲まずに治すのが正しいと書いてあります。まったくその通りだと思います。

自己免疫力を高めるには何をすればよいか。正しい食事(腹八分)、適度な運動(1日1万歩のウォーキング)、適切な睡眠(7時間)など、当たり前のことを守っていれば免疫力は高くなるそうです。とはいえ、それができないのが人間というもの。ついつい甘いものをたくさん食べてしまったり、夜更かししてしまいます。

しかし、過度なストレスも免疫力低下につながると書かれています。甘いものを食べてストレスが発散できるなら、プラスマイナスゼロで食べたほうが得なのではないか。都合のよい言い訳のようにも聞こえますが、何事も「適度」が大切なので、適当に健康に気を遣い、適当に甘いものを食べたり、夜更かしして読書をしたりしようと思います。

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2.11(火)読了
医療関係の本を続けて読んでみました。
医者へのかかり方は簡単そうで難しい。医者に質問をしてもよいのか、ピント外れの質問ではないか、大学病院と近所の病院のどちらがよいのか、良い医者の見分け方、良い患者になるためには・・・・・・。このような質問に、医者としての立場から答えているのが本著です。

この本を読んでいると、患者にも医者にもそれぞれ言い分があり、一概にどちらが悪いとも言えないケースがあることが分かります。医者も人の子、同じ質問を何度もされたら腹も立つし、外来に患者が並んでいるときに世間話で長居する客を煙たがるのも当然かもしれません。
そのため「はいはい」と適当な返答をしていると、「あの医者は横柄だ」「話を聞いてくれない」などと評価される。結構つらいですね。

病院に行く前にこの本を読めば、よい患者になることができること請け合いです。よい患者になれば治療効果もアップする! かもしれない。
2.8(土)読了
歯が少し痛んできたので読んでみました。
歯医者が書いた本だとばかり思っていたら、普通の作家さんの歯医者遍歴を綴った本でした。

副題にもあるように、歯の痛みと精神的な痛みは関連があるようです。精神的に一杯のときに、その人の一番弱いところに痛みや不具合が発生する。著者の場合は、それが口腔内だったようです。

数々の歯医者や精神科に通った著者ですが、なかなか痛みや不具合は改善されません。ドクターショッピングの末にたどり着いたのが、「総合口腔心療科」という口腔内の精神科のようなところ。そこには全国から様々な口腔内の不具合を訴える患者がいました。

精神の安定とともに口腔内の状態も良くなっていったようですが、そこに至るまで7年も掛かったようです。読んでいて「大変だなぁ」と思いました。本人も、家族も。

私は歯医者が好きなほうですが、(痛み、怖くない。どのような治療をするかネットで予備知識がある。etc)、このような症状にならないように気をつけたいと思います。
2.5(水)読了
2014年1月1日発行の「かしこ」。文芸社の無料冊子です。
今回も山田悠介を巻頭に持ってきています。「93番目のキミ」がラジオドラマ化されるそうです。そして新刊も去年の11月に発売。その名も「貴族と奴隷」。なんとなくヒゲ男爵を思い浮かべてしまうタイトルですが、拉致された中学生30人が貴族と奴隷に別れて生活を強いられるという物語のようです。古臭い心理実験を小説家したような気がしないでもありません。こういう(陳腐な)ストーリー、割と好きなんですが、書いた人が山田悠介という点が気になります。ストーリーだけでなく、文章や内容まですべてひっくるめて陳腐になっているような……。読みません!

今回の出版ワードは「帯」。ハードブックの下にぐるっと巻いているアレですね。
帯の始まりは、1900年に徳富蘆花の本の内容を紹介するために付けられたとのことです。「○○氏絶賛」と書いているのをよく見ますが、「ほんとに絶賛したのかよ!」と心の中で突っ込むこと数知れず。「あー、俺の名前使っていいよ~」てな感じで、読んでもいない著名人の名前を使って宣伝しているだけではないかと、妄想は果てしなく膨らみます。

2.2(日)読了
カウンセラーであり過去世療法を行っている著者が、さまざまなケースを基に過去世療法の内容、有効性、さらには自分でできる瞑想法などを分かりやすく紹介しています。

各ケースで登場している人物、相談内容、過去世療法を受けた結果は、特定の人物を取り上げているのではなく、典型的症例として紹介されています。そのため、より分かりやすく催眠療法の効果を伝えることに成功しています。

慢性的に頭が痛い人は、前世で頭を撃たれて死んでいたり、閉所恐怖症の人は長時間狭い場所に閉じ込められた経験があったり、シンプルで分かりやすい原因があることも多いようです。その理由を知り、マイナスのエネルギーを開放することで、痛みや恐怖症を手放すことができると著者は語っています。

著者の名前をどこかで見たことがあると思っていたら、ゲリーボーネル氏の訳本を出されている方でした。ゲリー氏の日本支部でのインストラクター、いわばお弟子さんのような方ですね。難しい説明など一切ないので、初心者の方も安心して読むことができると思います。
1.31(金)読了
芥川賞受賞後に行われた、小説家を中心とした著名人との対談集。
破天荒な私小説で人気を博する西村氏ですが、対談の内容は割とまともです。芥川賞の賞金が100万円、受賞のため重版した作品の印税がドンと3000万円。それまで20万円程だった通帳額が、一気に3120万円になったそうです。対談やインタビュー、公演、テレビ出演等の依頼もきただろうから、その効果はプライスレス。恐るべし、芥川賞効果。

同時受賞した朝吹真理子さんとの対談が面白かった。相手が美人の女性ということもあり、対談の締めは「飲みにいくことにしましょうか!」です。下心丸出しの雰囲気が漂っていたので、ちょっと危ないなと。

その他、石原慎太郎、敬愛する高田文夫との対談も掲載されています。西村氏はモロに「ひょうきん族」世代だそうで、高田文夫の長寿ラジオ番組、「ビバリー昼ズ」も愛聴しているそうです。以前読んだ日記作品にもそう書いていました。会いたい人と会えるのも芥川賞受賞の恩恵といったところでしょうか。
1.28(火)読了
エッセイ集。出版は去年の10月と新しいが、ほとんどは10年近く前に書かれたものなので、少し内容が古い感じがします。

理系人間(と勝手に思っている)の貴志さんらしく、内容もやや理系でかっちりしている印象を受けます。防犯グッズのこと、台湾旅行のこと、琵琶湖の生態系やセアカゴケグモのことなど、内容は多岐に渡ります。

やはりというか、虫や魚、生き物に関することが多いと感じました。著作でも生き物を取り扱っているものが多いところを見ると、生物に興味があるのでしょう。

ちょっとした対談や美術に関する考察の項もあります。美術にも造詣が深いのか、それともホラーという観点から見ているのか、ややグロいものを取り上げています。骸骨の絵とか、ヤク中のような目をした女性の絵とか。らしいといえばらしいですね。
1.25(土)読了
ピアニスト中村紘子のエッセイ集。当然ながら、すべてピアノに関する内容です。
執筆直前にホロヴィッツが死去したので、最初のタイトルは「ホロヴィッツが死んだ」です。指をピンと立ててピアノを弾くホロヴィッツですが、日本人の多くはタイプライターのようにピアノを弾く、いわゆるハイフィンガー奏法です。この指使いは古典音楽を弾くのに適しているが、ロマン派以降を弾くには不適の奏法のため、忌み嫌われています。音がごつごつしてしまい、制御し難いのだそうです。ちなみに私の奏法もコレです……。

中村紘子氏は著名なピアニストであると同時に作家ですね。文章が上手い。とても素人とは思えない。ピアノの変わりに文章の訓練を積んでいたら、著名な小説家になっていたかもしれない。もしかしてゴース○ライターかも? と思えるくらいの流暢な文章です。そして内容も面白い。日本初の純国産ピアニスト、久野久の生涯など、読んでいてぐいぐい引き込まれました。天は2物を与えるのですね。
1.22(水)読了
担任教師の家にもぐりこみ、その妻を病院送りにした上原さくら。妻と離婚させ自分が嫁になろうとするさくらだが、それも上手くいかない。そんなある日、顔にシミがあることに気付く。かつて女優だった頃の、若草いずみの顔に出たシミと同じものである。

さくらは主治医に電話し、担任の妻と自分の脳を入れ替えようとする。嫁を呼び出し、もう少しで手術が始まるという段階で担任教師が現れ、「主治医などどこにもいない。さくらの頭の中の妄想だ」と叫ぶ。そう、すべてはさくらの妄想だったのだ。母親と自分の脳が取り替えられたというのも妄想。実際は自分が母親を殺し、庭に埋めたのだった。その記憶を消すために、自分は自分ではなく、脳を移し変えた母親本人だと思い込んだのだった……。

小学生の頃に読んだ漫画なので、ラストストーリーは忘れていました。すべてはさくらの想像の産物でした。しかしその場合は、大人びた筆跡はどう説明するのでしょうか。若草いずみだった頃の記憶はなぜあるのでしょうか。細かいところを挙げたら切りがないのでこの辺にします。名作であることは確かです。ホラー好きの人には一読をお勧めします。
1.19(日)読了
幼少時からスターとしてスポットライトを浴びていた若草いずみ。彼女は人知れず悩みを抱いていた。顔に痣ができてしまい、次第に大きくなっていったのだ。彼女は幼少時からの主治医に連絡を取り、悩みを打ち明ける。主治医は「女の子を産みなさい」とアドバイスを送る。そして、その娘が大きくなった頃に、手術で脳を取り替えろと。

鬼才の描くホラー小説。小学生の頃にこの漫画を読み、とても怖かったことを覚えています。大人になったいま読んでも、その凄さはまったく色褪せません。脳を移植して娘の身体を乗っ取るなんて、その発想に驚かされます。いつか脳移植が可能な時代が来たら、実際にこのような事を考える親が現れるかもしれません。

ストーリーも秀逸です。娘の身体を手に入れた母親は、娘の担任に近付き、彼の家に入り込むことに成功します。そしてその妻を精神的に追い込み、離婚させようと画策します。その他、自分のことを嗅ぎ回る同級生(小4)を密室に閉じ込め殺そうとしたり、酔った担任に色仕掛けで迫り、自らのものにしようとします。身体は子供でも頭は大人、名探偵コ○ンも真っ青です。3巻が楽しみです。


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