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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.18(金)読了
泥の河、蛍川の中篇2編収録。戦後の「川」をモチーフとした文学作品。それぞれ吉川栄治文学賞、芥川賞受賞作。

文学作品ということであまり期待せずに読んでみました。「泥の河」はまあまあ、「蛍川」はあまり面白くありませんでした。情緒溢れる文章で当時の雰囲気はよく出ていると思うのですが、ストーリーがいまいち面白くない。特に「蛍川」は途中で読むのが苦痛になった。

考えてみると、芥川賞受賞作でおもしろいと感じた小説はほとんどない。皆無に近い。そのため、芥川賞作品=つまらない作品という図式が自分の中で定着している。エンターテイメント作品の直木賞受賞作はどれもそこそこおもしろい。ということは純文学はおもしろくないということになる。

とはいえ、おもしろくない作品が駄作であるとは一概にいえない。ニーチェはおもしろいか? マルクス関係の本で楽しめるか? 「カラマーゾフの兄弟」にいたっては最後まで読み終えた人を尊敬する。しかしそれらの著者や本は世界で一定の評価を得ている。

文学的価値と面白さは必ずしも比例しない、むしろ反比例する傾向にある、と言っては言いすぎだろうか……。
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