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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.21(月)2読了。
人類が初めて火星に有人飛行するSF小説。宇宙空間での事故により、宇宙船には主人公ただ一人が生き残る。何とか火星に降り立ったものの、希薄な大気、微量の酸素、水、食料……生き残るためにたった一人の戦いが始まる。

「ロビンソン・クルーソー」のオマージュです。火星で奮闘した主人公は水や食料といった問題を次々に解決していきます。火星には奇妙な植物と昆虫様の生物、さらには人間のような生物、クジラのように巨大な生物が存在しています。巨大な生物は光の色でコミュニケーションをとっている知的生命体であることが分かり、主人公は苦心の末、意思の疎通に成功。その生物は地球人とは異なった価値観―ニューエイジのような価値観―を持っていた。生きる意味、努力の価値観など、それまで何の疑いもなく受け入れていた価値観をことごとく否定され、主人公は懊悩する。

主人公は結局、地球から降り立った宇宙船に救われて火星から脱出することになります。火星での知識、特に巨大な知的生命体の考え方や習性などをクルーに教えるが、価値観の違いによりどうにも受け入れられない。

10年ほど前に1度読んで、今回2度目です。人間の生きる意味、目的などを問いかけられているようで、読んでいる最中ふと考えてしまいます。何のために生きているのだろうと。生まれて生きて死んで終わり、そのように単純なものなら、メチャクチャ快楽に生きて好きなように生きるのが最高の生きかたということになります。殺人をして奪い、それでもって反省する必要もない。だって、死ねばすべてチャラになるんだもの。倫理や道徳なんてまったく無意味。だって死ねば何も無くなるんだもの、ということです。

まぁ、死後のことは死んだ後にしか分からないので、なんとも言えない。とりえあず迷惑をかけないように生きていくのが最も無難な生き方といえるのだろうか。
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