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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9.27(金)読了
対談本。半藤氏は作家で近代日本氏の著書を持つ。戸高氏は日本近代史、特に軍史の専門家のようです。

本著は特に日本海海戦にスポットを当てています。日本海海戦は、当時最強と言われたロシアのバルティック艦隊を、丁字戦法を用いて撃破した海戦として有名ですが、おふたりはこれに対して否と言っています。丁字戦法は用いられなかったと。

丁字戦法は日本海海戦の前に用いて失敗していたため、他の戦法を採用することとなった。連繋機雷を使用する方法だ。そして海戦当日、連携機雷の使用を目論んだが、「天気晴朗なれど波高し」の言葉通り、高波のため機雷を敷設することができなかった。そのためやむなく正攻法でバルティック艦隊と対決し、「運良く」撃破したというのが真実だそうです。

では何故、丁字戦法を用いて勝利したことになっているのか。これは、当時軍機として取り扱われていた連繋機雷にあります。連繋機雷は、日本海海戦で使用できなかったとはいえ、以後の戦いで用いることを考え、世界に公表してはいけない軍機扱いとなりました。そのため史実では丁字戦法を用いて勝利したと記載されることになった。軍機は現在も生きているため、未だ公表されていない、というのがおふたりの意見。

真意のほどは分かりませんが、なかなか説得力はあると思いました。「丁字戦法を使っていないとは何事だ!」とお叱りの意見も多数寄せられたそうですが。真実は如何に。
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