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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.28(金)読了
新生児と障害者に関する問題など。
長年の不妊治療の結果、ようやく子宝に恵まれた夫婦。生まれたのは双子の兄弟だったが、そのどちらもダウン症だった。すぐに手術をしなければ危険な状態だったが、同意書にサインをしない弁護士の夫。理由は、「障害者で生まれたら不幸だから」というものだ。主人公は何とかして同意書にサインをさせようとするが、ガンとして同意を拒む夫。親権停止、さらに双子の兄弟を引き取ることまで考えた主人公だが、結局はひとり相撲だった。そうこうしている間に兄は死んでしまう。弟も危険な状態に。両親の許可を得ずに手術を断行したが、その間に夫婦は離婚、妻が泣きながら幼児を引き取ると言ってきた。

最終的には両親は離婚を踏みとどまり、幼児も育てる決心をしたようです。
この巻はさまざまなことを考えさせられます。子供がダウン症などの障害を持って生まれたらどうでしょう。おそらく悩むでしょう。なぜなら障害者にとってこの世の中はやさしくないからです。さまざまな差別や偏見があります。ダウン症ではなく自閉症だったら? 無頭症で余命一ヶ月の状態で生まれてきたら? それでも出産を望むでしょうか。一ヶ月後には子供が死ぬと分かっていて、それでも出産を望むものでしょうか。そのようなことを考えると、「子供」とはいったい何なのだと思ってしまいます。重い巻でした。
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