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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.22(日)読了
漫画。現代の自衛隊の艦船が第二次世界大戦時の世界に迷い込むという設定。戦国自衛隊のオマージュ的作品。

設定自体はありふれていますが、現代兵器が過去の世界に迷い込み、戦うというのは、軍事オタクでなくとも興味のあるところでしょう。血沸き肉踊るというか……ロマンのようなものを感じます。

「沈黙の艦隊」という小説があります。第二次世界大戦末期に志望した歴史上の人物が、記憶を保持したまま戦前に生き返り、記憶を頼りに戦争を有利に戦うという話です。10年近く前に読んだのですが、とてもおもしろかった。ゴー宣の「戦争論」でもそうだったが、日本人は戦争に負けたがために、日本帝国=悪の軍隊という図式を単純に刷り込められてしまいました。無論、戦時下においてさまざまな悪事を働いたことでしょうが、何もそれは日本だけではない。世界中どこの軍隊を探したところで「聖なる軍隊」などといった妄想のような代物は存在しません。東京・大阪をはじめとした主要都市への無差別大空襲はどうだったか、実験とソ連への牽制を兼ねたヒロシマ、ナガサキへの原子爆弾の投下は悪ではないのか、日ソ中立条約を一方的に破棄し満州に攻め入ったソ連軍は合法だったか、その後のシベリア抑留での強制労働はどうなのか……。日本は戦争に負けたがために、これらの悪事に対して何も言うことができませんでした。

戦争が外交の一手段であるとすれば、悪いのは戦争を始めることではなく、戦争に敗北して国益を損なうことです。日本は戦争に負けたのですから、悪のレッテルを貼られても仕方がないのかもしれません。悔しいですが。

「ジパング」では、現代兵器が連合艦隊相手に暴れまわります。単純にスカッとします。アメリカ人は嫌いではありませんが、アメリカ合衆国という国は私は嫌いです。せめて漫画の中だけでも、「日本、アメリカに勝利!」という図式を楽しみたいと思います。
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