読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.5(火)読了
叩き上げの自衛隊員、元財務省役人の両人が天下った様子をコミカルに描いています。 二人が天下った先は、時効を迎えて法的には取り立て不可能となった債権を取り立てる「債権回収」の部門。とはいえ仕事内容は「何もしなくても良い」という典型的な天下り部署。三十数年自衛隊の現場で働いてきた愚直な主人公は仕事に精を出し、なぜだか総額3億円もの債権を回収してしまう。元役人と秘書の3人で話し合い、3億円を山分けして海外に飛び立とうという話になるが……。 久しぶりに浅田次郎の作品を読みましたが、さすがの一言です。 天下りの様子を描くという発送も面白いし、ストーリーや文章の巧さもピカ一です。最初から最後までぐいぐい引き寄せられるように読みました。 それにしても、本当に天下りの現場はこんな感じなのでしょうか? だとしたら、腹立たしさと同時に「死ねっ!」と罵倒したくなるのも分かります。寝ていて高額の収入が勝手に振り込まれるのですから、打ち出の小槌も真っ青です。むろんそのお金は誰か他の人が働いて収めた「税金」ものです。天下り役人は泥棒ですね 「僕のお父さんの仕事は天下りです!」 なんて小学生の息子に作文発表されても恥ずかしくないでしょうか。決して尊敬できない父親ですね、職業が泥棒なんて。 とにかくこの本はおすすめです。浅田氏の他の著作と同様、レベルの高い一作だと思います。 PR |
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