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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5.2(土)読了
第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作。
江戸時代の頃の話。廻船問屋の倅に生まれた主人公は大甘の親に育てられるが、病弱でいつも熱を出して寝込んでいる。何より不思議なことは、妖(あやかし)の者を普通に見ることができることだ。
手代の2人は妖の者で、幼い頃から主人公の一太郎を陰日なたと守っている。
ある日、一太郎は1人で外を出歩いていたら、人殺しに出会う。薬種商人が殺され、一太郎も殺されそうになったが、なんとか逃げ切ることができた。この殺人者はある薬を追い求めていることが分かった。その薬とは甦りの薬で、死者を甦らせることができるという代物だ。そして甦らせたいものは、あと少しで妖になることができたという、石墨の思念だった。

題名のしゃばけとは娑婆気のこと。俗世間の名誉・利得などの欲望に捕らわれることの意味だそうです。物の怪になり損ねた石墨は甦りの薬で物の怪になろうとしたけれども、結局は一太郎たちに退治されてしまいます。

この本は友達が読みたがっていたところ、たまたま図書館で見かけたので借りて読んだのですが、あまり面白くありませんでした。せいぜいが「よくできた話」という程度で、20ページくらい読んだところで眠くなってしまった。眠気を我慢して最後まで読みましたが、最後まで面白くなかった。
よくこれで優秀賞を受賞できたなというか。好みの問題でしょうかね。
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