読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.29(土)読了 PR
10.26(水)読了
半自伝的小説。処女作、けがれなき酒のへど収録。 彼の本を読むのはこれで2冊目ですが、今作も破天荒な著者の体験を赤裸々に語っています。女を買い、直ぐに切れ、暴力を振るい、精神的に痛めつける。超不安定な精神状態の著者の唯一の救いが、昭和初期の作家の著作収集及び痕跡を辿ること。お寺から木製の墓標を貰い受けて、65万円のガラスに納めて自室に飾るというのだから、暴挙を通り越してもはや異常な精神状態といっても過言ではない。 はな、このような不安定な人間は幼い頃の原体験が原因であることが多く、簡単にいえば愛情不足、アダルトチャイルドの類であると思われます。父親が強盗強姦罪で捕まり、母親が離婚、そんなことからグレてしまい、中学卒業と同時に家で同然に家を出て、たまに帰ってきては母親の金を掻っ攫うように奪い取り、再びドロン。口癖は「ぼくは中卒だから」、コンプレックスの塊のような思考と文章は、痛々しいを通り越してもはやあきれ果てるしかない。ま、それでも自虐的な文章が面白いから読んでしまうんだけどね。もう少し明るければ救いがあるんだけど、ここまで暗い小説も珍しい。
10.23(日)読了
88巻は器対決。92巻は桜エビ。 器は料理の味とは関係ありませんが、料理の味を引き立てる見た目も大切な要素だと思います。海原雄山の料理人たちが引き抜かれて、美食倶楽部が大変な状態に陥ってる時に、山岡は至高のメニュー側に対して「器」対決を打診します。器は雄山の得意分野ですが、美食倶楽部が大変な時期なら雄山の得意分野で勝てるだろう、そうすれば、雄山は落ち込んで山岡は気分が良くなるだろう、という山岡の姑息な作戦です。 桜エビは、いつの間にか登場した新キャラの山岡の部下が、好きな人に告白するために桜エビ漁に行くという話。最後はハッピーエンドだったので、後味の良い巻でした。それにしても、山岡の部下といい、その同期の難波とかいう関西弁を使う新キャラといい、いつ登場したんだろう?気が付いたら美味しんぼに定着していました。追い出されたのは近城カメラマンと二木さん。ほとんど東條機会がない寂しい状態です。
10.20(木)読了
ゴマと豚肉についての巻。 50年間豚肉を食べずに祈願していた男性が、末期がんに罹ったのを気に、最期に素晴らしい豚肉を食べて死にたいと希望。京極さんに頼まれて山岡らが豚肉を振舞う。そのためにガン患者をイタリアまで連れて行くという暴挙に出、皆が満足する豚肉料理を振舞うことに成功。その後、末期がんの男性はなぜかガンが消えてしまい、外国人女性と結婚までする始末。予想通りの展開というか、まぁ、美味しんぼで死人はまずでないからね。 ゴマは、海原雄山が絡んできて、「ゴマ豆腐を超えるゴマ料理を作ってみろ」と言う。山岡は岡星の助けを借りてゴマ料理のエッセンスというべき料理を作る。見事雄山を唸らせることに成功。こうして親子の理解は深まったとさ。なんか最近、こういう展開が多いなぁと作者に問い詰めたくなる巻でした。
10.17(月)読了
井上ひさし氏のエッセイの中から優れたものを取り出して一冊にまとめた本。 恥ずかしながら井上ひさし初読書ということで、あまり期待せずに読み始めたのですが、なかなか面白かったです。ひさし氏の昔語りや、「ひょっこりひょうたん島」(彼の作品だったのですね)などの話も書かれており、なんとなく懐かしい気持ちになりました。 小説指南の題材で書いてある項は、「丸谷才一の『文章読本』を読め」でほぼ終わっていたので、笑ってしまいました。丸投げですね。興味を持って図書館で「文章読本」を借りてみると、昔風の読みにくい文体で書かれていたため、読むかどうかはこれからの気分次第になりそうです。せめて現代文にしてほしかった(まぁ、現代文ではあるんだけどね)。 井上ひさしの名前の部分は、旧仮名遣いの「ひさし」だそうです。パソコンでも漢字変換できないくらいですから、読める人はほとんどいない。生涯、彼の名前を「ひさし」と正しく読んだ人はいないそうです。よって、平仮名で「ひさし」と改名した。読めない名前ほど不便なものはないですからね。昨今、子供の名前に当て字を使用する親が多いですが、将来子供が大きくなったら平仮名に改名されるかもしれませんね。
10.14(金)読了
芥川賞受賞作。 著者の実体験を描いた(ほぼ)ノンフィクション作品。10代の頃のやさぐれた生活を赤裸々に語っており、ちょっと恥ずかしくて隠してしまう箇所まで端折らずに告白しているところは凄いと思います。 小学生の頃、父親が強盗強姦罪で捕まり、両親が離婚。中学生の頃にその事実を知り、ぐれてしまう。中学を卒業後に母親の金をふんだくるようにして家を出る。そして「苦役列車」のような日雇いの生活に入る。かなり悲惨な話です。 本著の中でも、筆者自身は中卒であることをかなり卑下しています。どこまでが語りでどこからが卑下であるかは分かりませんが、意識していることは確かです。その感情のようなものが本の中からじわっと溢れているようで、なんとなく怖い。太宰の「人間失格」に似ている感じの本です。 筆力はあります。語彙力もあり、ストーリーも面白い。この一作でファンになってしまいました。著書が他に多数あるみたいなので、順に読んでみたいと思います。
10.11(火)読了
11年前に発覚した、9年間も自宅2階に少女を監禁した事件。著者のルポルタージュ。 男性は高校卒業後に引きこもった生活を続け、ある日、下校途中の9歳の少女を自宅に連れ込み、そのまま監禁。1階には男性の母親がいたが、母親は息子の暴力が怖くて2階に立ち入ることができない。2階に少女が監禁されている事実も知らない。 事件の発覚は、息子の暴力に耐えかねた母親が、民生委員に電話で通報したことがきっかけ。民生委員たちは無理やり2階に押し入り、少女が監禁されている事実を知る。 信じられないような事件です。9年間も監禁したこと、1階の母親が監禁の事実を知らないということ……。11年前の事件ですが、初めに事件を聞いたとき、母親は嘘をついていると思いました。同じ家に住んでいて、2階に少女がいるということを気づかないわけがないと。著者もそのことを不審に思い、母親の許可を得て家に入り、2階から大きな声で叫んで、1階に聞こえるかどうかの実験を行ったみたいです。結果、かなり大きな声を出さないと、2階の物音は1階まで届かなかったそうです。警察も同様の実験を行っています。 本当にかわいそうな事件です。このような痛ましい事件が2度と起こらないことを願います。
10.8(土)読了
歯、生活習慣病に続いて読んだのがこの「ボケ」に関する本。 健康で食事がおいしくっても、脳がやられたらおしまいですよね。まだまだそんな年齢ではありませんが、備えあれば憂いなし。転ばぬ先の杖というやつです。知人の母親が認知症と診断されて大変な状況になっており、「認知症」ってなんだろう? どうやったらボケない生活が送れるのだろうか? と考えたのも本を手にした要因のひとつです。 結論からいえば、何にでも好奇心を持ち首を突っ込む。これです。あとは色恋沙汰、歩き回るなど、アグレッシブな生活も大切です。部屋の中でひとりでどよんとしていると気分が落ち込みますよね。あの状態はよくない。一気にボケへとまっしぐらです。 ボケやすい職業というのもあるそうです。統計でいえば、老後にボケる職業はダントツで公務員だそうです。地方、国家等問わず公務員。理由は、民間のようにノルマ意識があまりなく、大過なくすごせる(楽な)職業のため、あまり頭を使わないからだそうです。 次にボケやすいのが教師。同じことの繰り返しは脳に良くないそうです。そして事務職。逆にボケにくいのが営業職。なんとなくわかるような気がしますね。 職業は仕方ないとしても、生活習慣からボケを防ぐことはできそうです。ある意味ボケは生活習慣病と著者は語っています。脳を使ってボケない生活を心がけようと思います。
10.5(水)読了
56巻はキリタンポ、85巻は坦々麺。どちらも穀物ですね。 85巻で鯨を食べることと犬を食べることを比較して論じています。捕鯨反対の外国人ジャーナリストを論破するために、犬食いと鯨食いとどう違うんだ、ということをやっているのですが、そりゃあ違わんといえば違わん。同じ生命。1頭で大量のタンパク質がとれる鯨のほうが効率が良いともいえる。生態系に狂いが生じない程度だったら捕鯨は良いと思います。 捕鯨反対論者が美味しんぼには何度か出演していますが、そのどれもがヒステリックに起こっている傍若無人な人間として描かれています。こういうのは公平ではないなぁと思う。キーキーがなりたてる人もいるだろうけど、大半は冷静な人たちでしょう。それを、みんながみんなバカみたいにがなりたてるクレイマーみたいに描くと、小さい子供なんかは特に、捕鯨を反対している人たちはバカと思ってしまう。著者はかなりのサヨクだな、と確信した。
10.1(土)読了
「歯」に続き、両親の食事時の話題で多いのが身体全般に関する悩み。 傍から見ていると、生活習慣に問題があると思えるので、この本を読んでみました。 運動しない、偏った食生活、質の悪い睡眠、これらすべてが問題です。特に「運動しない」ことによって筋肉は衰え、代謝率は低下し、その結果、脂肪がたまり心身のあちこちに不具合が生じる。運動不足は百害あって一利なし(病気の人は除く)と思います。 溜まりに溜まった脂肪を除去するためには、運動と食生活の2本柱が必要です。手早く体重を減らそうとしたら、断食が一番効果(?)がありますが、これは筋肉量も同時に減少してしまうため、あまりおすすめできません。中長期的視野に立つと、無酸素運動で筋肉量を増やしつつ、有酸素運動で脂肪量を減らす、そして高たんぱく低カロリーの食事を心がけるといった生活が健康的かつ効果が高いと思います。意識しすぎたら大変なので、ぼちぼちいこか、程度が長続きする秘訣ですね。 |
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