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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.22(水)読了
太公望はちゅう王を見限り在野に下る。結婚した相手方とも離婚し、ひとり山に篭り、釣り三昧の日々を過ごす。文王は太公望のことを噂に聞き、高官として迎える。有名な太公望の釣りの場面ですから、ほとんどの人は知っているでしょう。

太公望は部下の武吉をつれて仕官する。だっきは相変わらずちゅう王をそそのかし、残虐な刑を執行したり、民衆を働かせて御殿を作ったりする。
さて、ちゅう王を見限った罪人の太公望を登用したとして、ちゅう王は怒る。文王を攻撃しようとし、だっきにそそのかされて黄飛虎を差し向けようとする。ひこさんは文王に同情的なので辞退する。

そんなある日、御殿が完成する。そこでちゅう王は享楽の日々を過ごす。
7巻へ続く。

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2.19(日)読了
中島らも氏の小説を元にして描かれた漫画。
らも作品で純粋な小説はあまり好みではないので、今回は漫画で読破したいと思います。

「呪術」がテーマ。アフリカに旅行に行った家族。バルーン事故により乗組員は即死。娘の姿は消え去っていたが、動物が全て食べてしまったのだろうとして捜索打ち切り。両親ともに悲嘆にくれる。

両親はひょんなことから、アフリカの最強呪術者と共に写っている娘のポスターを発見。アフリカに向かう。その旅行の最中に息子の能力が発現。さらに、再開した娘も超能力者になっている。同行者たちは変死を遂げ、娘と息子は互いに戦いあう。……最後のほうは、「北斗の拳」と「寄生獣」をミックスしたような展開になります。好みは分かれると思いますが、個人的には面白いと思いました。

全3巻かと思いきや、1部完と書かれています。らもさんは亡くなっていますが、続きはあるのでしょうか?あれば読みたいのですが……。
2.15(水)読了
3巻以降もだっきの暴虐ぶりは健在、むしろますます非道くなっていきます。
皇太子を殺害しようと目論むも、配下たちの示し合わせにより、2人の皇太子は難を逃れる。風とともにどこかへ雲隠れ。
王を諌めにきた、元重鎮を不敬罪として処刑を指示。重鎮はそのまま憤死。その際に「バカ王」呼ばわりした部下は焼き殺し。だっきにそそのかされて、自分の妻を謀反の疑いありとして、拷問の末に処刑。近隣の強国4王を呼び出してそのまま処刑を目論むも、部下の告げ口により諸侯は難を逃れ自国へ逃げ帰る。自ら敵を作る自体に。まさにバカ王そのものです。

4巻あたりから、太公望が登場します。なんでも40年間山篭りをして修行していたそうな。お師匠さまの命令で齢70にして下山し、素晴らしい王に仕えて世直しをすることになる。
上手く王(ちゅうおう)に仕えることに成功するも、だっきに目をつけられて、なんだかんだと処刑されそうになる。そのたびに難を逃れる。修行の成果ですな。

なんとも壮絶な話ですが、太公望がこれから何とかしてくれるでしょう。5巻へ続く。
2.13(月)
横山光輝の中国歴史マンガシリーズ。今回は「殷周伝説」。
秦、漢の前の代の話。イエス・キリスト生誕くらいの時代でしょうか。その時代に悪女として名を馳せた(中国の歴史には悪女が多い気がする)だっき(漢字変換のできません)と、妖香に判断力を失わされ、酒色三昧の放埓な日々を送ることになるちゅう王(こちらも変換できません)のお話です。

その昔、週間少年ジャンプに殷周の時代を描いたマンガが連載されていました。カバのような空飛ぶ生物と太公望が登場し、妖怪だっきと戦うというお話です。黄飛虎という実在した武将はとても格好良く描かれており、その他、歴史上に実在した人物がてんこ盛りでした。その時の人物、ストーリーが頭に残っているので、違和感なく殷周伝説に入っていくことができました。ゲームで予備知識を得ていた三国志といい、まるで知識がなかったら頭がパニックになっていたかもしれません。

1、2巻は悪女・だっきがやりたい放題です。悲惨な死刑道具を作ったり、ちゅう王をそそのかして政敵を追い落としたり。こんな女嫌だな、と思いました。続く。
2.10(金)読了
漫画で読破シリーズ。5冊目くらいかな。
今回は「ドグラ・マグラ」。某ミステリー作家が「ミステリーの名作」と書いていたので、ずっと読みたいと思っていました。本当はちゃんとした本で読もうと思っていたのですが、ネット記事で仕入れた情報によると、内容が複雑で挫折する可能性が高いとのことなので、とりあえず横着して漫画で読破。便利だな漫画。

記憶喪失の青年が一室で目覚める場面から始まります。この辺は、前回読んだ貴志氏の「ダークサイド」そのままですね。無論、ドグラ・マグラのほうが古い作品です。
精神病院の一室で目覚めた青年は、自分がある重大事件に関わっていると告げられる。そして自分自身の力で記憶を取り戻さなければならないと。ふーむ。

内容は端折りますが、過去、さらには大昔の唐の時代から連綿と続いているDNAにも話が及び、結構複雑です。これを活字にしたら分かりにくくなるなと思いました。
さらに活字版には「巻頭歌」「ちゃかぽこ歌」など、意味不明でそれ自体にはあまり意味がない歌が延々と続いているそうです。

それなりにストーリーは魅力的です。かなり初期の段階でネタはばれてしまいますが、それはそれ。物語のストーリーを追い、雰囲気を楽しめばよいと思います。ちなみにどの作品に似ているかといえば、「リング」「エヴァンゲリオン」を足して割ったような感じです。あくまで自分の感想ですが。
2.7(火)読了
大好きな作家、貴志氏の最新作。といっても刊行から1年以上経過しています。図書館で予約して数ヶ月、ようやく手にすることができました。

わくわくしながら捲ったら、1ページ目からちゃちい設定。思わず読むのを止めようと思いました。
ある日目覚めた青年は、半ば記憶喪失状態で、周囲には半分妖怪じみた生物(もとは人間)が18体。そして自分は赤の王将で、心の中からは「戦え、戦い続けろ」という声が聞こえる。おまけに主人公の青年は奨励会3段のプロ棋士の卵という設定。青年は、18体のそれぞれ特色ある能力を備えた生物を、将棋、もしくは戦略シミュレーションゲームの要領で操り、敵を倒していくという……子供だましにもほどがある。

最初は放り投げようと思いましたが、このゲームに突入するまでの設定が「断章」として書かれており、それを読むことで何とか読み進めることができました。「新世界より」もそうだけど、こういう子供じみた設定、ゲーム的なものを書きたかったんだろうね。

ゲームはともかく、奨励会青年同士の三角関係的な現実世界の物語に興味を持ちました。将棋の世界の厳しさもリアルに書かれており(取材した後が見られます)、なかなか面白かったです。
結局、奨励会青年の主人公は敵(奨励会の仲間)にゲームで勝ちますが、現実世界の将棋対決では彼に負け、引退。彼はプロ棋士になるというなかなか悲惨な話です。では、ゲームで勝ったのは何を意味していたかというと、つまり……ネタばれになりますが、彼を殺害してしまったというオチでした。この辺、かなりホラーかつ「青の炎」のラストに近いものがあります。最後の最後はかなり悲惨な終わり方です。いやー、さすがです。
2.4(土)読了
かつて立花氏は東京大学で客員教授をやっていたそうです。
そのときの学生向けの講義をそのまま1冊にまとめた本です。かなり書き直し等入れているそうですが、基本的には講義内容を踏襲しています。

内容は多岐に渡ります。「倫理学」という講義演目ですが、立花氏自身が話したいことを何でも話して良いということなので、本当に色々なことを話しています。難しい数学の公理の話をしたり、ヨーロッパ文学の話になったり。

割合力を入れて話しているのは、アインシュタインの相対性理論についてです。この理論は一夜にして世界を変えてしまったほどセンセーションなものだそうで、文型学生でもその内容くらいは知っていないと世界についていけないのだそうです。相対性理論はともかく、文型人間は数学にアレルギーを持っている人が多く、なかには分数のできない人がいるそうですから、なかり恥ずかしいですね。最低限の知識は学生の間に身につけなさいよ、ということでしょうね。

二冊目以降も刊行しているようですが、いままで見たことがありません。いつか読んでみたいなと思います。
2.1(水)読了
知らなきゃよかった!と思えるような衝撃の事実を集めた雑学本。
見開き1コマ形式で紹介しているため、寝る前などにちょっと読むのに便利な本です。まぁ、一気に読んでしまいましたけどね。

「募金の半分は団体の活動資金になる」。なるほど。団体を維持していくためにお金が必要ですから、そうなるのもある意味当然ですね。ボランティアでやっているところばかりではありませんしね。

「ドイツにはセックス税がある」。嘘?と思った。よく読めば、売春制度を合法化し、売春婦から税金を取るというもの。セックス税ではなく、売春税ですよね。食欲、睡眠欲、排泄欲求など、ごく一般的な生理欲求に税金を掛けるというのはどうかと思いますけど、職業人からはOKですね。

などなど、目からウロコの内容がてんこ盛りです。こういう本って読んでいると止められなくなるんですよね。他のも借りて読もう。
1.29(日)読了
項羽と劉邦の最終決戦がはじめる。
兵力で劣る項羽は全精力をあげて劉邦陣に突き進むが、軍師の計略もあり分断されてしまう。100騎あまりの兵数となっても必死で戦う項羽。一方の劉邦は追撃戦で割と平静。26騎になっても猛然と劉邦軍に突き進む項羽だったが、いかんせん兵力に違いがありすぎる。
ついには討たれて死んでしまう。そして漢の王朝が打ち立てられる。

最後に26騎で突撃というのはさすがに信憑性がありませんが、それくらい鬼気迫る戦いぶりだったということでしょう。劉邦は人徳をもって味方を集め、ついには中国の王となります。自身ではあまり戦っていない印象がありますが、トップというのはそういうものでしょう。

され、項羽と劉邦の物語をようやく読み終えました。
漫画なので端折っている部分はあると思いますが、ストーリーはよく分かりました。次は小説に挑戦してみようかなと思います。
1.27(金)読了
漫画版「項羽と劉邦」も終盤に差し掛かりましたが、いまだ優位に立っているのは項羽側。劉邦も頑張っているが、兵力差は依然と大きい。
しかし、項羽は兵をたくさん殺し、民衆にも厳しい政策を取り続けたため、天下の評判は芳しくない。一方の劉邦側は、降った将校は概ね助け、民衆にも善政を施したため、評判は上々。ここが一番の差がでるところ。

劉邦側の離間の計により、項羽の懐刀の氾増は野に下り、そのまま憤死。氾増の死により項羽側の軍師には叔父が就く。しかし氾増との実力差は歴然。この辺で項羽と劉邦の力の差は逆転。兵力は未だ項羽が優位にあるとはいえ、率いる将校の力の差がちょっと開いてしまったというところ。

次回の11、12巻はついに勝負が決着する巻です。結末が分かっているとはいえ、どのように勝敗が決するかは知らないので楽しみです。


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