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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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5月25日(日)

「鈴木先生」①~④(武富健治)
鈴木先生という平凡な名前と外見の中学教師が、現代の中学校問題に挑む。
給食問題、生徒間の恋愛問題、そして自分の恋愛、小川蘇美への密かな想(小川病)……。なぜか問題ばかり起こる鈴木先生のクラスだが、持ち前の手腕でどうにか問題を解決する鈴木先生。連載が進むにつれて鈴木先生の悩みは増え続け、哲学度はいや増すばかり。苦悩する先生を見るにつけ、「神経病の類ではなかろうか鈴木先生」と心配してしまいます。金八先生と中学生日記と高校教師を足して3で割った感じと言えば分かる人には分かる。面白いので5巻以降にも期待。

「雀蜂」(貴志祐介)
中篇ホラー作品。冬山の山荘で主人公が閉じ込められ、室内には雀蜂が大量発生。主人公は過去に1度雀蜂に刺されており、次に刺されるとアナフィラキシーショックで死亡(するかもしれない)と医者のお墨付きを得ている身。室内を逃げ惑う主人公と追う雀蜂。
なぜ冬の山荘に雀蜂が存在するのか、などの理由は主人公によって語られますが、それが真実かどうかは読み終わっても分かりません。説明不足です。
自称、貴志ファンですが、はっきり言って今作は駄作です。設定は陳腐。ストーリーはぐだぐだ。矛盾や説明不足の箇所多数。そして、面白くない。貴志祐介のネームバリューがあれば何でも売れるから、適当な物語をでっち上げて出版したような感じ。「ダークゾーン」も肌に合わなかったが、それでも作品に対する意気込みのようなものは感じた。「雀蜂」は何の意気込みも感じない。本当に貴志作品なのか? と疑ってしまうような出来。
才能が枯渇したのだろうか? 理由は分からないが、こんな作品を書き続けていればファンは間違いなく見放す。こんな作品しか書けなくなったのなら、晩節を汚さないよう、作家を辞めたほうがいいとさえ思う。
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