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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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4.3(日)読了
貴志佑介の待望の最新刊。
今回の作品は、待ちに待った長編ホラー小説です。

都立高校教師の主人公を軸に、さまざまな教師、生徒が登場します。登場人物は、おそらく50人以上はいるでしょう。それだけの人物を巧く操り(さまざまな意味で)、物語は進行します。

特筆すべきは、主人公の残忍さ。簡単に人間を殺してしまいます。というのも、この主人公、生まれつき共感能力が極めて低いのです。他人の苦痛や喜びが自分のこととして捉えることができない。それでいて頭脳は極めて優秀。よって、完全犯罪を何例も続けることができる。自閉症の一種と考えて間違いないでしょう。『羊たちの沈黙』を思い出します。

他には、生徒、教師の中にも、異様に感が鋭いといった特質を持つ人物が登場します。この辺は、『13人目のペルソナISOLA』の要素を取り入れていると思われます。ストーリーは『青の炎』のように倒叙的。ある意味、本作品はこれまでの集大成と呼べるのかもしれません。力の入れようが半端ない。

上巻を読み終えた段階での評価ですが、貴志作品の中で最高の出来だと思います。やはりホラー作品が一番巧い。下巻もすぐに読み始めようと思います。

 

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