読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.24(水)読了
ウィーンに着いたベリー一家は、母親と三男の死を乗り越えて「第二次ホテルニューハンプシャー」を開始する。そのホテルは、三階部分は娼婦が住み、一階部分には過激派集団が住むというすごい環境だった。客は二階に住まわせるが、肝心な客はあまり来ない。 過激派が演劇ホールを爆破する計画を立てる。父親は身を挺してそれを阻止。そのときの怪我が原因で視力を失う。禍福は糾える縄の如し。次女の執筆した自伝的小説「大きくなりたくて」が爆発的ブームを巻き起こす。あのガープ一家の娘ということで話題を呼んだ結果だった。 大金を得たベリー一家は再びアメリカに戻り、「第三次ホテルニューハンプシャー」を開始する。長女のフラニーは、皆の力を借りて、かつてレイプされた男に復讐をする。その甲斐もあり、フラニーはレイプという忌まわしい過去を克服していった。 小人の三女は小説家として身を立てるが、自伝以外の小説が駄作であることに悩む。その結果、自殺をしてしまう。 フラニーはレイプ男から彼女を救ったジュニアと結婚。主人公も熊のぬいぐるみを着た女性(スージー)と結婚。ホテルニューハンプシャーはレイプされた女性の悩み相談をする場所となる(駆け込み寺のような所か)。 自分が醜いため生まれる子供も醜いだろう。そう思って子供を生むのを拒否する熊のスージー。そこで長女夫婦が提案。彼女たちが生んだ子供を主人公夫婦に預ければ、スージーは子供を生みたくなるだろうと……。 温かくなるような終わり方でした。基本的に「ガープの世界」「熊を放つ」と同じ世界観だと思います。家族がいて、そこでいろいろなことが起こって、そして時代が移り変わっていく。家族愛がアーヴィングの小説の根源にある、といってもいいでしょう。 巷では良い小説と絶賛されていますが、私はそうは思わない。駄作というわけではもちろんないが、長くて途中だれてしまった。内容がアメリカアメリカしていて、読んでいてちょっと疲れる部分がある。主人公は人知れず人ひとり絞め殺しているし。そんなことしていてよく悩みもしないなと。健忘症の気があるのだろうか。 好きな人はこういう小説が好きなのだろう。 一応言っておくが、悪い小説ではない。好き嫌いは趣味嗜好の問題だからしかたがない。 PR |
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