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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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2.19(金)読了
廃校となった女子高を買い取り、父親の長年の夢だったホテル経営を始めたベリー一家。ホテルの名は「ホテル・ニューハンプシャー」。5人の子供と1人の祖父、そして両親の計8人は、それぞれ問題は抱えているけれどもそれなりに仲良くやっていた。年末のある日、死んだはずの犬がクローゼットから現れたことに驚いた祖父が死亡(長男が剥製にしたものだった)。
翌年、ホテルをサーカスの一座に売り渡して一家はドイツへ。母親と三男坊は後から飛行機で来ることになっていたのだが、その飛行機がフランス沖で墜落。母親と三男坊、剥製のソローは死亡した(ソローが海に漂っていたのを警察が発見した)。

アーヴィングの最高傑作と名高い長編小説です。
アーヴィングのいつもの手法で、この小説も祖父の時代から家族遍歴を延々と述べています。そして若かりし頃の父とは母熊を飼っていたということも書かれています。アーヴィングの小説には熊は必ずといっていいほどでてきます。
長女が3人の高校生に輪姦されたり、長男がホモであったり、3男の耳が聞こえなかったり、次女が小人であったりと、設定にはかなり無理がありますが、読んでいるとそれが自然に思えてくるから不思議です。そんなの何でもないことなんだよ、大事なのは家族でいかに危機を乗り越えていくかということなんだ、というアーヴィングの声が聞こえてくるようです。そしてそれが主題なのではないかと思います。

母親と3男が死んで、ドイツ・ウィーンに降り立ったベリー家5人。上は高校生、下は10歳くらいの子供を抱えて、父親は本当に大変だと思います。下巻では父親の奮闘に期待したいところ。そして見事に「ホテル・ニューハンプシャー」の再運営を果たしてもらいたいところです。

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