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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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9月6日(金)読了
村上春樹氏の初期の作品、「パン屋襲撃」と「パン屋再襲撃」を収録した1冊の本。2012年に1冊にまとめ、素敵な挿絵も入っています。

以前から「パン屋襲撃」シリーズは読みたいと思っていましたが、読む機会がありませんでした。今回、初めて1冊の本があると知り、早速図書館で借りて読んでみました。

お腹を減らした2人の男がパン屋を包丁で脅し、パンをたらふく食べるという計画を実行します。しかしパン屋の店主は妙な男で、ワグナーの曲を静聴したらいくらでもパンを食べてよいという交換条件を出します。条件を呑んで、平和的にパンを食べた男たちでした。……妙な話です。突っ込みどころ満載です。

パン屋再襲撃のほうは、パン屋を襲った頃の話を妻にしたところ、妻は妙な理屈を捏ね上げて、もう一度パン屋を襲おうと提案。車で夜の街に出かけたが、深夜だったためパン屋はどこも閉まっており、しかたなく類似店であるマクドナルドを襲う話。そこでビッグマック30個を作らせ(散弾銃で脅す。なぜ持っている?)、車内でお腹いっぱい食べる話。こっちはもっと突っ込みどころ満載。

哲学的といえなくもなく、風刺的といえなくもありませんが、よく分からない。しかし味のある作品です。20数年前の作品なので、内容が少し古くなっている箇所は書き換えてあるようです。ブルーレイレコーダーとか。それはそうと、いつノーベル賞を獲得するんでしょうか、春樹さんは。
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