忍者ブログ
読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
[36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

7.31(日)読了
妻子をつれホームレスの状態になった現役作家の自伝的作品。2001年当時にホームレス生活を続けながら執筆、刊行された作品なので、臨場感がハンパではありません。

漫画家の吾妻ひでお氏と同様、ホームレス生活を始めたので冬だったため、寒さにはことのほか苦労したそうです。何度も死を覚悟した、と本著に書かれています。松井氏の良人は、幼児期に頭部を怪我したことが影響して、怒りを抑えることが困難であったり、身の回りのことを容易に行うことが難しい状態にあるそうです。それが原因でもあり、3歳の娘と家出のように失踪してしまうこと2度。これも松井氏を苦しめます。2度目の失踪後、奥さんは施設で2人目の子供を出産します。男の子だったそうです。松井氏は1度だけこの長男と会ったそうですが、その後は会えない日々が続いているそうです(本著の最後に書かれていました)。

この本を読むのは2度目ですが、読み物としても、実体験の赤裸々な告白としても秀逸な作品だと思います。続編で『ホームレス失格』という本も刊行されており、こちらも一度読んだのですが、もう一度読み返してみようと思います。お勧めです。

PR

7.28(木)読了
ラサール高OBのラサール石井氏と灘高OBの勝谷氏の対談本。
おふたりとも名門高校から東大を受けて失敗。早稲田に入学という学歴です。一般的には良い学歴ですが、おふたりの通っていた高校は東大合格者を100名以上輩出するということで、早稲田に入学というのは肩身が狭いそうです。

そのため、東大および東大合格者に対するコンプレックスのような発言が時々出てきます。「東大」という固有名詞が多々出てくることから、コンプレックスがあるんだな、と推測できます。ちなみに京大、阪大などは会話に出てきません。

内容は受験勉強、高校の思い出、教育論、タレントとしての悩みなど多岐に渡っています。タイトルの1.5流が・・・・・・というのは、1流でもなく2流でもないおふたりのような人間が、世間に流されずに世の中を良い方向に持っていくことができる、というほどの意味のようです。中庸の精神を持ちうるといったことでしょうか。

対談内容はとても面白いので、実はこの本を読むのは2度目だったりします。絶版本なのかあまり本屋で見かけることはありませんが、見つけたら読んでみるのもよいと思います。

7.26(火)読了
著者の体験した心霊体験などを元にしたエッセイ集。
辛酸なめ子は漫画家でありながらコラムニストも担当しており、その独特な文章で人気を博しています。何冊かエッセイ集を読んだことがありますが、あっさりとした文章ながら、ちょっと笑ってしまうところもあり、なんとなく良い感じです。挿絵は自分で描いているところなど、さすが漫画家というところも見てています。

心霊現象をエッセイにするとすぐにネタが切れてしまうと思うのですが、辛酸氏はかなり霊体験が多いようで、ネタ尽きの心配はないようです。逆に辛酸女史の身がいつまでもつか心配になります。

自身の霊体験の他、ヘミシンク、オカルトグッズ、江原氏について、スピリチュアルカウンセリングを受けた体験記など、幅はかなり広いです。「そんなに霊に詳しいことを知られたら、男性なんて近寄ってこないよ」と友人にたしなめられる場面も。たしかに霊に深すぎる女性って、ちょっと怖いかも。そういう意味で、霊好き、辛酸好き以外に、人生の教訓を得たい人にもお勧めできる本かもしれません。

7.22(金)読了
いわずと知れた人気週間漫画雑誌。対象年齢は高校生くらい。ジャンプよりちょっと上。
昔、毎週欠かさず購入して読んでいたのですが、いつの間にか読まなくなってしまいました。面白い漫画が少なくなったというか、なんとなく幼稚に感じるようになったのが理由のひとつ。

久しぶりに手にとって読んでみると、おぉ、福本伸行の新連載があるではないか! 「カイジ」から続く賭博物ということで、興味津々で見てみると、なかなか面白そう。あの独特の絵柄がいいね。

「はじめの一歩」まだ連載してたんだ。単行本も80巻くらいあるんじゃなかったっけ? 鷹村もまだチャンピオンでい続けているみたいなので、とりあえず安心しました。「ゴッドハンド輝」もまだやってる。これが連載された頃から購入をやめたんだっけな。別にテルが面白くなかったからというわけではないですが、もう少し対象年齢を上にしてほしかったかな。

パラパラっと1時間くらいで読了。スポーツ物はすべてスルー。「絶望先生」が面白かった。「GTO」が復活していて驚いた。たまに週間雑誌を読むのも、暇つぶしにはちょうどいいかなと。

7.19(火)読了
季刊の無料冊子。
本の紹介、短編小説、エッセイなど、約20ページの中に様々な文章が盛り込まれています。

今回は、読者投稿を含めてエッセイが3本入っているなど、エッセイ、短編小説が多く、文章の質、内容も良いものが多いと思いました。冊子の裏表紙には、作家の上野歩さんの「書き方コラム」が掲載されているのですが、基本的な文章の上達法から漢字の開き方などもわかりやすく丁寧に書いているので、毎回、楽しく読んでいます。今回で最終回ということで、少し残念です。

山田悠介氏の新刊、著書の映画化などについても宣伝されていますが、山田氏の本って面白いのかな? というのが本音です。主に低年齢層(10代以下)に人気がある作家だと思うのですが、私も10代の頃なら彼の本が面白いと感じたのだろうか? 設定に興味が沸いて「リアル鬼ごっこ」を読んだのは10代の頃だったかな? それなりに最後まで読んだ記憶があるけど、文章が荒く、内容も陳腐と思いましたね。これから育っていく作家なので応援したいと思いましたが、文章、内容とも当時とあまり変わっていないような・・・・・・。

7.15(金) 読了
スポーツ医学者の書いた本。
タイトル通り、身体の各部は動きながら治療を行った方が早く復帰でき、予後も良いというのが基本的な主張です。

身体は動かさない部分はだんだん弱っていきます。病気で数日間寝たきりになった人が、立ち上がろうとしても上手く立ち上がれないということがあります。これは筋肉が衰えたからであり、廃用性萎縮という現象だそうです。さらに、負荷をかけない生活では骨密度も低下していきます。骨が作られるためには、カルシウム摂取、ビタミンD(日光)、そして骨への負荷が必要です。宇宙飛行士の骨密度が低下するのは、宇宙空間での無重力生活が長いせいで、骨への負荷が減り、骨密度が低下するためです。

骨折した場合でも、ギプスで固めた部分以外の場所はなるべく動かし、筋力等の低下を最小限に抑えることが必要だそうです。腰、肩なども同じこと。もちろん、動かしてはいけない場合があることはいうまでもありませんが。そこはお医者様が判断してくれるでしょう。なんにせよ、人間動いてナンボ、というkとでしょうね。

7.13(水)読了
手塚治虫の漫画。コンビニ本で前編を一冊に収録しているので結構読み応えがあります。

東京の駅構内でフーテンな生活をしている酒飲みの女、ばるぼら。彼女と一緒になった芸術家は大成功を収めるという。主人公もなんとなしにばるぼらを拾い、それ以来、大傑作の小説を世に送り出すことに成功する。しかしばるぼらの浪費癖、ぐーたら癖などに嫌気がさし、ついには離れてしまう。それ以来、主人公は良い小説を書けなくなってしまう。

福の神と疫病神をミックスした女性ですが、一緒になりたいかどうかは微妙ですね。平穏無事に生活したい人は、ばるぼらと一緒に暮らすのは無理でしょう。良いにつけ悪いにつけ、なにかしら波風が起こるのですから。

手塚氏の漫画の中で「ばるぼら」はあまり知られていませんが、一風変わったところのある、とても面白い漫画です。古本屋などで見かけたら手にとってみることをお勧めします。

7.10(日)読了
無料月刊誌の第19号。
今回は、今年三月に東日本で発生した大震災について主に書かれています。

外応という自分の周りで起こる様々な現象に目を向けて、震災から命を救われた男性の話や、占いによる地震予知といったちょっと怪しげな話もありますが、地震と日本人のメンタリティの話などはなかなか良かったと思います。

譲り合いの精神、他人に迷惑を掛けない心などは、日本人が誇りにすべきメンタリティだと思います。外国だったら暴動や略奪が簡単に起きる状態にもかかわらず、日本人はとても冷静でした。本当にすごいことだと思います。

その他、ヘミシンクの紹介や、例によって怪しいグッズの販売(これさえなければ)なども載っています。こういうことが好きな人は冊子を読んでみるのも良いでしょう。グッズを購入するか否かは自己判断で・・・・・・。

7.7()読了
戦国時代の子供たちを描いた漫画。
子供たちは戦争で親が死んだ孤児の集団。彼らは頼る身がなく、ひとりひとりは弱い存在です。そんな彼らは集団になって村から食べ物を奪ったり、襲ったりします。むろん良くないことですが、生き延びるためには仕方がない。誰が非難することができるでしょうか。

そんな折、集団の中から流行り病の者が出てくる。仲間はどんどん死んで行き、生き残った者も明日をも知れぬ身になる。そしてアジトを海賊たちが襲撃してきて事態は最悪の展開に・・・・・・というところで群雄編は終わっています。面白いので続きが読みたいのですが、古本屋でも今迄見たことがない。絶版なんだろうか?

さいとうたかをの漫画は「サバイバル」「ゴルゴ13」などを読んだことがありますが、どれも面白いです。劇画風のタッチで内容もリアリティがあるので、大人でも楽しみながら読むことができると思います。

7.4(月)読了
小山田は日本に帰ってきて上司に復習を果たし、他のモンモウ病患者のヘレン・フリーズも日本の公害病の町で居場所を見つける。小山田の元婚約者の女性は、ヘレンを仲介に人づてに小山田の居場所(外国)を聞き出し、家を飛び出て小山田の下へ向かう。

最後は割りと感動的な終わり方です。死人が出たり、それぞれ不幸な出来事(特に小山田は不幸の連続)があったりしましたが、落ち着くところに落ち着いた感があります。上手くまとめたなと。

モンモウ病というのは実際には存在しません。漫画の設定では、水に含まれる極微量分子のパルスによってホルモン失調をきたすという病気ですが、実際にありそうな病気でちょっと怖いです。公害病の町といい、世の中に対する何らかの訴えが感じられます。

今の日本は原発問題もあるので、新しい病気などが出てきてもおかしくない状況だと思います。石原都知事が「天罰」と発言をして批判されていました。不謹慎発言とは思いましたが、そういうこともあるかもしれない、とも思ってしまいました。



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
ブログ内検索
フリーエリア
最新CM
最新TB
バーコード
アクセス解析