読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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12.17(火)読了
往年の名ピアニスト、中村紘子がチャイコフスキーコンクールの審査員を行ったときの感想を、ドキュメント風に執筆した本。第20回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。 1988年の作品なので結構古いですが、当時の臨場感や日本人のクラシック音楽に対する取り組み方、世界のピアノ事情なども詳しく書かれていたので、興味深く読み進めることができました。 コンクールに出場した奏者の演奏の出来、所感などを中心に書かれていますが、驚いたのはその文章の表現力。作家顔負けの素晴らしい文章をごく自然な感じで書いているので、ピアニストにしておくのはもったいない(失礼)と思ってしまいました。天は二物を与えるとはこのことですね。 当時はチェルノブイリ原発事故の直後のコンクールだったこともあり、辞退者が割とでたようですが、それでも100名以上の奏者がエントリーしたようです。日本人も多く登場しましたが、残念ながらファイナリストに選ばれるまでには至らなかったようです。 演奏者を選別する難しさ、長時間ピアノを聴くという簡単ながら辛い作業、日本との文化の違い……。実際に体験しないと分からないことがたくさんあります。ピアノを弾く人は(もちろん弾かない人も)一度読んでおいても損はないと思います。 PR |
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