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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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10.16(木)読了
涼宮ハルヒシリーズ第6巻。5巻からなる中短編集です。
今回も合宿にいったり、推理をしたりとSOS団は大忙しです。とはいえ、少々マンネリ気味。6巻も読んでいると、作者の意図というか戦略がわかってくるので、ある程度先が読めてしまうというのもあります。

さて、ハルヒシリーズの特徴(?)として、時間があちこちに飛ぶというものがあります。
これは文字通り時空をトリップする物語であったり、ある巻の中に別の巻の物語が挿入されているという意味でもあります。「バック・トゥ・ザ・フゥーチャー」方式ですね。
それによって話的におもしろかったりもするのですが、内容が必要以上にごちゃごちゃして読み難いというマイナスもあります。

作者もその辺を慮っているのか、今巻のあとがきで、「次巻から時系列にそって書いていく」というようなことを書いています。そのほうがいい。
物語のはめ込み方式はちょっとしたアクセントとして活用されることを望みます。

さて、次の7巻は図書館で先約があるらしく、まだ借りることができません。
早く読まないと、「はめ込み方式」に負けて内容がわからなくなってしまいます。
はよう読んで返してくれい!
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10.14(火)読了
SF短編集。9編からなっています。
1976年に発行された本なので、実に32年前に書かれたものです。近年はSFの書き手も少なくなってしまった感がありますが、そのころはSF全盛期だったそうです。

表題作の「ぼくたちの創世記」が一番おもしろかった。これは、近未来にDNA等の不具合により危機的状況に立たされた人類が、窮余の一策として過去に人類の男女50名ずつを送り込むという話です。
そこで大繁殖して、未来人のDNAそのものを変えてしまおうという、実に大胆というかマッドというか伝じゃらすというか……こういうの、好きです。

他の作品もDNAや生化学系の内容が多く、当時、深刻な公害病となった「イタイイタイ病」の元凶である有機水銀の話なども盛り込まれています。
SFというよりもむしろ、当時の社会の風刺的な作品ですね。

この人の本ははじめて読んだのですが、作風としてはミヒャエル・エンデに似ているなーと思いました。エンデのSF短編集で「メルモにおまかせ」というものがあるのですが、それがこの本に収録されていても違和感はないと思う。

さーて、久しぶりのSFでしたが、たまに読みたくなるんですよね。時間ものとか冒険ものとか。
誰か良いSF、推薦してくれませんかね?(自分で探しましょう)

10.11(金)読了
ケイシーの前世とカルマに関するリーディングの本。
一般的にカルマというと「悪いことをした罪の償い」という意味にとられがちですが、実はそうではない。
悪いことをしたらその罪を償うという意味だけでなく、良い行為の反動として良いことが返ってくるという意味も含まれているようです。

つまり、カルマというのは「作用と反作用の法則」ということなんですね。そう考えると実に科学的(かな?)
そしてその法則は完璧であって、どのような存在もその法則をすり抜けることはできない。ふむ。天網恢恢疎にして漏らさず。

そのようなカルマの法則を、ケイシーリーディングをもととした事例とともに解説したものが本書。
ケイシー本はたくさん刊行されているので、他の本と重複している内容も多々見られますが、それを差し引いてもなかなか良い内容が書かれています。

実は、この本を読むのは2度目です。
図書館で未読と思い借りたのですが、読み進めているうちに「ん……読んだ……」でした。いやー、ボケてますね。
まぁ、内容がいいから良しとしましょう。おすすめです。
10.10(金)読了
涼宮ハルヒシリーズ第5巻。今回は短編と書き下ろしです。

夏休みが永遠に終わらない「エンドレスエイト」。古典的だけどなかなか面白い。
これは夏休みに充足感をもてなかったハルヒの願望が現れたものらしく、なんと1万5000回以上も8月最後の2週間を続けれているというお話です。もちろん本人たちはそれに気づいていない。まっ、気づいていたら気が狂うだろうけどさ。

第1巻でパソコンを盗られたコンピュータ研究会から、パソコンを賭けてコンピュータゲームの挑戦を突きつけられる「射手座の日」。
まぁ長戸がいるから……負けるわけないよね。目出度く敗北したコンピ研はまとめてSOS団準団員となったとさ。

書き下ろし作品の「雪山症候群」。
今回はSOS団で冬の雪山へ。合宿所は鶴屋さんの別荘。彼女は大金持ちの家のセレブ女子高生らしい。
雪山で遭難したSOS団員だが、奇跡的に大きな洋館風の屋敷にたどりついたというベタな設定。ほとんどバイオハザートや弟切草のパクリですな。(知ってるかなー?)
つまるところこの洋館は超常空間となっており、早い話が閉じ込められたわけ。長門の能力も通用しない空間であり……というSFテイストなつくりになっている。

今回は3作とも全部広い意味でのSFです。4巻のあと書きで書かれていましたが、谷川氏はSFとミステリが好きで、小さい頃からよく読まれていたそうです。特にSFは大好きなんだろうなーと思います。
ハルヒの世界ならSFでもミステリでも好きなように設定できるので、そういう意味では趣味を前面におしだせていいなと思います。
さーて、第6巻はなにが書かれているのかな?
10.8(水)読了
涼宮ハルヒシリーズ第4巻。
今回は時間SFものです。簡単にいえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「のび太の魔界大冒険」を足して2で割ったような感じ。わっかるかなー?

第1巻、3巻あたりの事項を絡めて物語が進行しているので、そちらを読んでいない人はチンプンカンプンでしょう。おとなしく1巻から読みましょう。

半ばから終盤にかけて「バック・トゥ・ザ・フュチャー」、最後の最後のネタが「のび太の魔界大冒険」。
完璧なパクリ、もとい、オマージュになっています。

パク・・・・・・オマージュですが、内容的には1巻と双璧をなす面白さだと思います。
時間に対する概念で少々難がある部分も見受けられましたが、そこはライトノベルということで。

それにしても、谷川氏の文章って村上春樹を意識して書いているのかな? 独特の比喩法とか、ずらーっと書く方法とか、結構似ているところが多いという印象があります。

村上春樹といえば、今年はノーベル文学賞受賞できるでしょうか?
今年はアジア枠ということで(ほんとかな?)、受賞の可能性けっこうあるのではと期待しています。

とおもったら、ノーベル物理学賞に日本人研究者3名が受賞したとの一報が。
続け、村上春樹! (オチなし)

10.6(月)読了
この本はなんというか、唯野仁という文学部英文学科の教授が大学を舞台に権力闘争の運動をおこなうというものです。
というと重い内容のように思われますが、実のところ、友人の教授昇格に紛争したり、研究員が講師に昇格したりということを面白おかしく書いているだけです。

それだけだと単なるお話なのですが、異色なのは、話の合間に学生向けに文学授業がおこなわれることです。
この授業がかなり本格的。記号論から構造主義、ポスト構造主義などおそらく本当の文学部でおこなわれているであろい内容が書かれています。よってチンプンカンプンです。わたしには。

そしてこの唯野教授、隠れて執筆活動などをしており、あろうことかその作品が芥川賞候補にノミネートまでされてしまいました。
さあ大変。大学教授が小説などを書き、何とか賞を受賞するなどということはイケナイことなのだそうです。
必死で受賞しないように祈る唯野、その祈願むなしく目出度く芥川賞受賞。本人パニック。大学での立場もヤバイことに。
さらに出張授業先の大学で女子生徒といい仲になり……!

筒井ワールド大爆発の本作品。傑作か駄作かを決めるのはあなたしだい。

10.3(金)読了
「家」に関係するユーモア小説6編。
嫁さんに家出されて室内を自分好みに改造する会社員、ネットオークションにはまり夫の高級品をオークションしてしまう専業主婦、スローフードに熱心な嫁や近所の住人をおもしろおかしく小説に書いて後悔する直木賞作家、内職の配達に来る若い男性に淫靡な思いをのせる主婦など、どれもユーモアたっぷりに書いています。

いやぁ……どれもおもしろい。奥田英朗ってほんとに上手いなぁ。
最近読んだ大衆小説のなかでは、この人の作品が群を抜いて良いように感じる。
愛称がいいのだろうか? いやいやいや、誰が読んでも良いものは良いでしょう。いや、ほんと。

ちなみに今回は、変態の「伊良部一郎」精神科医は出演していません。伊良部一郎……注射フェチで、はあはあいいながら患者の注射シーンを見るトドのように肥えたあの変人です。
さびしいような、ほっとしたような。
10.2(木)読了
涼宮ハルヒシリーズ第3巻。今回は短編4つから成り立っています。

・SOS団で野球大会に出場し、長門の超能力で大学生に勝利するという「涼宮ハルヒの退屈」
・未来人、朝比奈みくるによる時間SFの「笹の葉ラプソディ」
・コンピュータ研究会の部長がいなくなり、SOS団で調べた結果部長宅に次元の切れ目が出来ていた。古泉の紅玉攻撃により情報生命体である巨大カマドウマを倒し一件落着する「ミステリックサイン」
・古泉の遠い親戚のいる孤島の別荘に招かれたSOS団。嵐の晩にそこの主人がナイフで殺害され、その弟がクルーザーで逃亡。しかしすべては古泉たち「組織」のものにより仕組まれたことであり、これによりはるひの退屈を紛らわそうという計画だった「孤島症候群」

個人的には「笹の葉」ラプソディがよかった。時間SFものには弱いですねぇ。
「孤島症候群」はミステリものですが、内容的にはそんなに難しくありません。SOS団団員の事情を考えて読んでいれば、10中8、9わかります。でも、けっこうおもしろい。

全体的にはまずまずいい感じだと思います。1巻には及ばないけど、2巻よりはおもしろいかな。
キャラ物は短編でも楽しめる。今回の新発見。
9.29(月)読了
エドガー・ケイシーの医療リーディングをまとめた本。
治療器具や原材料名から、それらがどのような怪我や病気に効果があるかが書かれています。
本の題名にも書かれていますが、110品目と数はかなり充実しています。

ちょっと残念に思ったのは、怪我や病気から、それらを治療するためにはどのような措置をとったらいいのかということは書かれていないので、ちょっと使い難いという点です。
ケイシーの他の書に『人類を救う治療法』というのもがあるのですが、病気からの逆引きはそちらの本で調べたほうがいいでしょう。

あと、リーディングされたのが1930年代のというかなり昔なので、その当時の治療器具や薬などが発売禁止になっていたり、製造中止になっているということです。
もうひとつ、器具や薬類が日本では手に入り難いという欠点もあります。うーむ。
が、朗報。日本エドガーケイシー財団(ARE)というものがありまして、そちらでケイシーグッズや書籍などが手に入るようです。

また、各地でケイシー療法に興味をもった医療関係者や薬剤師さんなどがいまして、そちらでケイシー療法を受けられたり、グッズをゲットできたりもします。
ためしにネットで調べてみたら、私の家の近くにもケイシーグッズを販売している薬局があるようです。そのうちふらっと行ってみたいと思います。

ケイシー療法のひとつに「りんごダイエット」がありますが、これはケイシーがチャネリングで受け取った情報が起源だそうです。知っていました?
なんでも、3日間りんごだけを食べて過ごすのだそうです。そうすると、身体の毒素が抜けてしまって調子がよくなるそうです。
このまえ某業務スーパーで、りんごひと箱698円(30個入りね)で売られていたので、それ買ってきてやってみようかな? 30÷3で・・・・・・きゃっほーい! 一日10個もりんご食べられるぜぃ!(←あほ)
9.28(日)読了
涼宮ハルヒシリーズ第2弾。
今回はハルヒ団長率いるSOS団で学園祭に出演することに。出し物はずばり自主制作の映画。
朝比奈みくるは戦うウェイトレスとしてピンクのウェイトレス服を着さされ、長門有紀は魔法使い役で黒衣着用、星空ステッキを振るってミクルビールを払い落とす! 映画の出来はいかに!

今回から新キャラの鶴屋さんが登場しています。朝比奈さんの同級生とのことですが、底抜けに明るくていつもワハハと笑っています。とりえあえず普通のキャラのようです(普通人ということ)。
今回は映画のちょいキャラ、つまりその他大勢役のひとりとして出演しているだけなので、ストーリー自体にはなんの影響も及ぼしていません。今後の活躍に期待しましょう。

第一作目の『涼宮ハルヒの憂鬱』がものすごく面白かったので読んでみたのですが、2作目ということもあるのか、スケールが小さくて枠にはまった感があるのは否めません。その点はちょっとがっかり。
とはいっても、まずまず読める作品ではある・・・・・・かな。

朝比奈さんは未来人、長門は宇宙人、古泉は『組織』の末端。その説明もなく物語が進んでいるので、一作目を読んでいない人は話の筋がわからなくてパニックになるかもしれません。これからハルヒシリーズを読破しようと思っている人は、図書館で一巻を借りられているからといって、「まっ、いっか」と言って2巻から読み始めるようなことは無きようよろしくお願い致します。世界観がわからずに、パニックに陥ります。
面白さの点でも『憂鬱』のほうが圧倒的に上なので、横着せずにまず一作目から読みましょう!

いっとくけど、表表紙はかなりはずかしい絵が描かれています。
男が借りるのはかなり恥ずかしいです。特に『溜息』はひどい……。図書館のお姉さんの目が痛いです。
姉か妹がいる人は、面倒くさがられても、それらの人に借りてもらうことを強くお勧めします。そうしなしと……いや~、冷や汗かいたぜぃ。


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