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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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7.17(土)読了
曹操と袁紹の戦。序盤、曹操軍は兵力差のため劣勢だったが、曹操の策などにより挽回。官渡の戦いなどを経て袁紹一族を打ち滅ぼす。袁紹の元に身を寄せていた劉備は劉表のもとへ。

袁紹一族を滅ぼしたのは曹操一人の行動と策略のように描かれていますが、もちろんそんなことはありません。漫画ならではの曹操の阿呆とも思える奇抜な戦略、その戦略がなぜか功を奏して、あっけないほど簡単に40万の軍勢を擁する袁紹は滅亡してしまいます。少年にはこの手の漫画は受け入れられるのでしょうが、アダルトには納得がいかない。将棋に例えれば、王将が単独で敵地に赴くようなものですから。即、詰みです。普通は。

巻を経るごとに、どうも曹操が幼稚になっていくような気がする。連載中の1998年に原作者の李學仁氏が亡くなっていますが、そのことも関係しているのかもしれません。曹操の年齢は40を超えているはずですが、どう見ても20代か30代。若武者のような風貌と思考回路です。少年誌なので読者との年齢差を考えているのでしょうが、アダルトが軍師のカクぐらいしか見当たらないのが悲しい。関羽もちょっと幼稚だし……。これからの(風貌の変化に)期待しましょう。
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7.15(木)読了
史実通りに進んでいます。呂布は殺され、その配下も共に処刑される。劉備は呂布、袁紹、曹操へと次々に降伏、客将となる体たらく。関羽は劉備の子が人質にされたので曹操の将軍となり、袁紹の軍に身を寄せた劉備と戦うことに。曹操VS袁紹という巨大勢力の戦いが始まる。

劉備は戦も弱く、泣いてばかりいてとても世を統べる能力があるとは思えない。もうちょっと統率力というか可能性というか、そういうものを持たせた描き方をしてほしかった。今のままだと単なるアホに見える。どう考えても曹操に勝てるとは思えない。

ジュンイクを始め曹操軍の軍師たちも幼稚な人物に写る。連載がサンデー(だっけ?)なのでしかたがないのだろうが、もう少しアダルトなキャラクターも欲しかった。軍師も揃ってアホに見える。特にジュンイクは泣いてばかりでおこちゃまだ。カクは渋くていい。こういうキャラがたくさんいれば……。

それにしても呂布のあの強さは人間ばなれしている。馬に跨ったまま十メートルくらい飛ぶんだもん。人間5人を串刺しにしたり、腕力で人間の頭を潰したり、ラオウを彷彿とさせる。いや、おそらくラオウをイメージしたと思われる。反則だ。以上。

7.13(火)読了
黄巾族退治に諸将が奮闘。董卓は黄巾退治に失敗したふりをして地方で勢力を強める。十常侍退治のため袁紹は諸将を都に呼び寄せるが、それが災いして、十常侍を討ち取った後に董卓が朝廷を牛耳る事態に。官僚の一人は自分の娘(チョウセン)を使い、呂布と董卓の仲を裂き、呂布に董卓を討ち取らせることに成功。呂布は野に放たれた。
曹操は地方で着実に勢力を強め、劉備一行は学友の公孫賛の元に客将として身を寄せる。

中国の武将の名前は難しい。変換してもすぐには漢字が出てこないし、そもそも漢字自体がパソコンに無いことも多い。説明を書くのも時間がかかる。よって、ここからは自己の感想を。

三国志の物語は漫画で横山光輝氏『三国志』(全60巻)、吉田某(?)『三国志』を読みました。もっともそちらは劉備が主役なので、曹操主役の『蒼天航路』はとても興味深く読んでいます。
曹操は冷静沈着ながらかなり残忍な行為をしていたようです。敵味方関係なく焼き討ちするところなど織田信長を彷彿とさせます。頂点を目指すためには時にはそのような苛烈さが必要なのでしょうか。
あと、呂布があまりにも阿呆に描かれているのが残念です。頭脳的に劣るのはどの本でも書かれているようですが、それにしても吃音とは……。もう少し描き方があったのではと思います。まぁ、漫画ならではのデフォルメといえばそれまでですが。その筋からクレームなどなかったのか、と心配してしまいました。
7.10(土)読了
サンデーで10年間人気を博していた『蒼天航路』。1年分を1冊、10年分を10冊にまとめたクロニクルエディションの第一巻。一冊一冊がすごく大きくて分厚い。重量も1キロ以上あるので、寝そべって本を持ち上げながら読むのは不可能です。腕が攣ります。

通常、三国志というのは劉備を主人公としていますが、この漫画はあえて曹操を主人公として物語が進行していきます。超美形でかっこよすぎの曹操、やや三枚目の劉備、ダルマのような関羽、デカ過ぎる張飛などおなじみのキャラがそろい、農民が大蜂起した黄巾の乱で物語の序盤が幕開けします。

キャラたちが漫画タッチで大げさな振る舞いをする所に好き嫌いが分かれそうですが、まずまず年齢層に関係なく読むことができる創りになっています。これ以上幼稚に描いたら、アダルトにとっては辛いところだったでしょう。ギリギリを抑えています。
古本屋で9冊を一気に購入してしまいましたが、買って失敗ではなかったようです。1巻が終わったところですが(単行本3冊の分量です)、それなりに面白く読めています。しばらくはこの漫画で楽しめそうです。
7.9(金)読了
『ゴーマニズム宣言』の小林氏が50歳にして白内障になった事件の体験記。
見えにくいなー、と思いながらも執筆を続けていると、ついには何も見えなくなった。医者に行くと、左目が白内障、右目が緑内障という見立て(反対か?)。ギリギリまで仕事をして、どうしようもなくなったときにようやく手術を行うことに。結局、両目とも極度の白内障ということが判明し、両目とも手術を実行。よく見えるようになったとさ。めでたしめでたし。

いや、すごい。何がすごいかって、駄目になるギリギリまで医者に行かない小林氏の根性(?)がすごい。身体が丈夫な人ほど自己の体を過信して病院にかからないと聞いたことがあるが、その典型のような人だと思った。悪質なガンとかで失明、命を失っていたらどうするつもりだろう? 嫁さんもスタッフも悲しむだろうに。

漫画としても体験記としてもとても良い出来で面白かったです。『ゴー宣』のタッチ、人物がそのまま描かれているので、ゴー宣の流れで読むといいでしょう。ちょうど『新ゴー宣』で伊勢詣に行ってた頃です。『沖縄論』は白内障の目で描いてたんですね。信じられない。本当にすごい人だ。
7.7(水)読了
ここのところ「こち亀」ばかり読んでいるが、ヒット作になる漫画というのはどこかマンネリの所があるような気がする。「こち亀」なんて本当にマンネリだ。両さんが問題を起こして、ラストは部長が怒る。ほとんどこの一辺倒といってもいい。問題はなぜそれが面白いかだ。なぜ面白いのだろう? 不思議だ。

ヒット作となる要因は置いといて……最近「こち亀」ばかり連続で読んでいて、さすがに辛い。もともと何度も読んだコミックスばかりなので、内容はほぼ暗記している。売り払う前に最後にもう一度、というケチさゆえの一気読みなわけだが、先日めでたくオークションをキャンセルされました。(涙) よって、「こち亀」一気読みはひとまずこの辺で終了。また入り札が入り次第再開ということで。まぁ、半分くらい読了できたしいいか。

ブックオフで「こち亀」の棚を見たが、なんと150巻を超えていた。ここまでくると超人並み。ぜひ「ゴルゴ13」を超えてほしいと思う。ついでに連載のギネス記録も樹立してほしい。可能性があるだけに応援しています。
7.5(月)読了
11冊読了。最近、「こち亀」ばかり読んでいて消化不良です。普通の小説も読みたいのですが、時間にかぎりがあるのでそうも言ってられない。ふぅ。

11冊の間に麗子のお見合いの話が数回でてきている。まぁ、それは分かるが、バランス的に中川の見合い話があってもいいと思う。両津の見合いも何度かセッティングされたが、相手がすごすぎ。すごいばあさん(85歳?)だったり、「志村けんを女にしたような」女性だったり。今思い出したけど、中川の見合い話、1回あった。とてもかわいらしい女性で、断る口実として両津が中川に変装してお見合いに出たんだっけ、十万円のリベートをもらって。いくら乗り気がしないからといって中川も失礼な男である。

そういえば主要キャラは誰も結婚しないな。結婚したのは、両津の弟、部長の娘くらいか、知っている範囲では。100巻を超えてキャラクターたちも相当年を経ったはずだが、相変わらずアイドルのように永遠の20代を気取っている。部長など後期高齢者をとっくに超えているはずなのに、相も変わらず巡査部長で頑張っている。両津に昇進をしきりに勧めているが、階級、1個しか違わない悲しさよ。

言いたいことや謎の類はこの辺で。あくまで少年漫画なので、気軽に読み飛ばすのが一番だ。
7.3(土)読了
30巻に近づくにつれて、だんだん絵柄が安定してきました。主要人物もほとんど出揃い(戸塚巡査が消えてしまったが)、ストーリーも安定して面白い。さすがです。

それにしても、よく毎週毎週ストーリーが出てくるものです。ネタ切れなどないのでしょうか? きっとウンウン唸りながら毎回描いているのだと思います。産みの苦しみは芸術には必須……そう、「こち亀」はすでに芸術の域に達しているのです。

少年ジャンプに連載されている漫画は小中学生、つまり十代中盤くらいまでを対象として描かれていると思いますが、「こち亀」は大人が読んでも面白い、ジャンプではまれに見る漫画です(ヒカルの碁も面白かった)。

読者の幅が広いと購買数の面などで、やはり得です。小林よしのり氏の漫画に「お坊ちゃまくん」というのがありましたが、あれなんか「コロコロコミック」という小学生以下を対象とした月刊誌で連載していたのですが、大人が読んでも面白い。母親が読んでいた遠い過去を思い出します。いま考えるとすごい(下品な)漫画だったなぁ……。
7.3(土)読了
初期の頃と比べてディティールが簡略化されてきました。秋本麗子、本田、星逃田といった主要(?)キャラもでそろってきて、作品の幅もぐっと広がりを見せています。

元公安職員の北芝健氏が著書で語っていたのですが、こち亀の両さんの行動はある意味、警察官の本能に近いものがあると。はちゃめちゃで、「こんなこと警官がするはずない!」と思えるような両さんの行動、血の気の多い警官は実はやっているそうです。警官とヤクザは紙一重、といったところでしょうか。

それにしても、困ったことがある。読んでいて気づいたのだが、予想以上に漫画の汚れがひどいのだ。水汚れ、破れ、日焼け、よく分からない染み……買った人は怒るだろうか。「汚れ等あり」と断って出品していたのでクレームは受け付けないつもりだが、良心のカケラのようなものが……。
とりあえず気づいた汚れは払い落とつつ読み進めることにする。

7.1(木)読了
こち亀。ジャンプで連載中の人気漫画。
今回、ネットオークションで売却することにしたので(81冊)、その前にもう一度読み返してみることにしました。ケチです。

初期の頃の両さんはリアルで怖い。その反面、人情味が伝わってきてとてもいい感じです。10巻くらいで人がひとり死にますが、それを両親に知らせに岩手まで行く話がとてもよかった。じーんとしました。以前読んだときはそんなふうには思わなかったのですが……。

こち亀の初回は1977(76?)年なので、私が生まれる前に始まっていたことになります。信じられません。ゴルゴ13も凄いですが、秋本氏の「こち亀」もすごすぎる。国民栄誉賞並みだと思うのですが、いかがでしょうか?

さて、まだあと60巻以上残っています。
果たして全部読み終えることができるでしょうか? 非常に難しいといわざるをえないでしょう。できるだけ読んで、元はしっかり取ってから売却しようと思います(もう十分とってるんだけどね)。



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