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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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12.28(水)読了
劉邦は秦を倒し、関中に入場した。項羽と劉邦に、関中に一番乗りしたほうを関中王にするとしていた皇帝の約束は破られ、項羽は強大な兵力をバックに劉邦から関中王の座を奪取。自ら覇王と名乗り天下を獲る。一方の劉邦は遠国の国主となり、項羽側の殺害の策を逃れる形で自国へと旅立つ。

3、4巻は、高校の教科書に絶対といってもいいほど載っている「鴻門の会」があります。当時はストーリーが分かりませんでしたが、漫画を読むことでようやく理解できました。大杯の大酒を飲み、肉の塊を刀でぶつ切りにして喰らうなどといったシーンは迫力があります。食後、道々吐き出したのでしょうか?二日酔いは確実ですね。

項羽は始皇帝の墓を暴き天下の財宝を得ますが、民衆の信頼度は低下してしまいます。一方の劉邦は、降る将校を許し、財宝にも手をかけなかったため、民衆の信頼を得ます。ここのところが後々効いてくるのでしょう。5巻へ続きます。

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12.25(日)読了
横山光輝の「項羽と劉邦」。むろん、漫画です。
三国志が60巻だったのに比べて、こちらは10巻にも満たない長さなので気楽に読むことができます。内容はほとんど知らなかったのですが、紀元前の秦の時代の物語のようです。三国志の時代である「漢」のひとつ手前の元号の時代ですね。いまから2000数百年前のお話。

最初から人物が続々でてきますが、予備知識がないので覚えるのが大変です。三国志はゲームで人名をほとんど覚えていたのでスッと話に入ることができたのですが。理解している限りでいえば、腐りきった秦王朝を倒すために、王朝の流れを汲む人が立ち上がって反乱を行ったということ。三国志と同じです。実際はもう少し込み合った関係があるみたいですが、シンプルイズベストでいきましょう。

ある程度のエリートで育った項羽(かな?)と、下っ端役人からのし上がっていった劉邦。最初は秦という共通の敵に協力してあたった両者ですが、秦が倒れたあとは覇権を争う仲になります、と思う。まだ1、2巻なのでよくわりません。人物内容を把握しているうちに3巻に突入したいと思います。
12.22(木)読了
漫画で読破シリーズ第3弾。今回は名前しか知らない「ユリシーズ」を読んでみました。
青年教師とジャン・レノのような中年男の3人称2視点で物語が進行して行くようです(たぶん)。正直、話の内容がいまいち掴めませんでしたが、どうやら性と生が軸のひとつのようです。ジャンレノ(ちがう)が妻に不倫される場面など「人間失格」を彷彿とさせます。

あとは、西洋お決まりの罪と罰。キリスト教の思想が物語全般にそこはかとなく漂っている感じがします。そのため、なんとなく日本人には馴染みにくいのではないかと思いました。

まぁ、全体的には、日々の生活を描写しているに過ぎないのですが、そこは文学的に巧く描写しているのでしょう。これは漫画で見ても分からないので、本で読むしかないですね。重そうな内容なので読む気はしませんが。
12.30(月)読了
「生きがい論」で有名な飯田氏が訳者である本といえば、内容はだいたい分かるでしょう。そう、前世関係です。

今回は、催眠療法下で語られた前世を中心にまとめています。そういう意味では、少し前に流行った前世療法そのままといえます。内容も、一連の生きがい論、前世療法の本とほとんど同じです。そして、質はかなり高い。

さまざまな国と地域、もしくは地球外の星で生きていた頃の話を聞くのは、とてもファンタスティックです。現在自分が生きている生以外にもたくさんの人生を生きており、これからも生まれ変わって生き続けるという考え方は、死の恐怖を薄れさせる効果があると思います。自分は死んでも再び生まれ変わり、人生を歩むのだ、それならば死んでも大丈夫じゃないか、と。実際はそんなに単純ではないのかもしれないですが、信仰の効果というのは、心を安定させる作用があると思います。

死ぬのは怖いですが、ちょっと楽しみでもあります。死んだ後はどうなるのだろうか、と。案外何も無いのかもしれませんが、それはそれでOKです。まぁ、死んだら分かりますよね。
12.16(金)読了
短編3篇収録。いつものとおり私小説です。

同棲している女性との馴れ初めから、乱暴狼藉まで、いつもどおりの波乱万丈な展開で物語(事実?)が進行していきます。最後の1話は、女性への、過去の狼藉をひどく反省している意外な一面も垣間見ることができましたが、すでに時遅し、女性が去ってから8年もの月日が流れているのでした。

数日前、某バラエティ番組で西村氏が出演しているのを見ました。けっこうガタイが良く、あんな体格の男性に乱暴されたら女性はたまったものではありません。自分だったらすぐに逃げ出しそう。
話の内容も、巨乳の女性が好みだとか、自分は中卒なので大卒の女性が嫌いだとか、本に書いてあるそのままのことを言っているので、やはり私小説だなと。

彼の本、ほとんど読み終わってしまいました。
もっと読みたいので、テレビに出演するのではなく、執筆活動に精を出してもらいたいものです。
12.12(月)読了
元公安調査庁所属で対外機関のプロフェッショナルの菅沼氏と、ジャーナリストの須田氏の対談。

須田氏は最近「テレビタックル」や「そこまで言って委員会」などで叔父貴と呼ばれる強面のジャーナリストですが、元経済紙記者とのことで、経済関係に精通している人のようです。
一方の菅沼氏はドイツゲーレン機関で研修を積んだプロ。プロのスパイです。

両者の対談ではあるのですが、全体の9割以上を菅沼氏が喋っています。スパイとは何か、情報機関の重要性、対米中韓との付き合い方など、話の内容は多岐に渡ります。須田氏は所々合いの手を入れる程度の露出具合です。知識不足なのか、それとも須田氏はレポーター役に勤めているのか分かりませんが、ほとんど菅沼氏の独演状態。菅沼氏が一冊の本にして出版すれば良いのではないか、と思ってしまいました。

話題で気を引いたのが、米軍が沖縄に駐留している理由です。菅沼氏は、朝鮮半島の有事に備えていると説明していました。朝鮮有事の際に、核兵器が北朝鮮から韓国に渡るのを阻止するために、米軍が沖縄から朝鮮半島に飛ぶ。核兵器は専門家に任せておきなさいと言う論法です。韓国が核を所有するのを避けたい訳であって、日本を防衛すると言うのは二義的な理由なのですね。なら、思いやり予算などいらないでしょう。逆に家賃を取ってやればいいのです!
12.9(金)読了
「空想科学読本」で有名な著者の本。
上記のシリーズとほぼ同様に、今作も「もしこれを科学的に解釈したら」から入っています。「宝くじが当たる科学的な買い方はあるのだろうあ?」とか「恋人に放尿音を聞かれないための方法を探る!」とか。

普段、何気なく行動している中にも、科学的なものが多数潜んでいる可能性がある、ということを考えさせてくれます。科学的というと堅苦しくて難しいイメージがありますが、こういった本だと「あんがい科学って面白いじゃん!」と思えるので、科学嫌いの人にもおすすめです。普通におもしろいし。

それにしても著者、よくこんなことを巻がつくものだなと感心してしまいます。どの食品がいちばんコストパフォーマンスが高いかを探るために、しらすぼしを1匹1匹数えるのなぞ涙モノです。某黄金伝説のチネリに通ずるものがあります。有野くんと対決してもらいたいと思いました。
12.6(火)読了
漫画で読破シリーズ。前回の「人間失格」に続く第2弾は「夜間飛行」

サン=テグジュペリといえば「星の王子様」というイメージがありますが、「夜間飛行」も有名な著書です。ちなみに私は本で読んだことがありません。読んでみたいとは思っていたのですが、まさか漫画で読むとは。

飛行機の黎明期に、飛行配達を手がける男が主人公。社員に対してはとても厳しく、生命をはってでもフライトしろという熱血ぶり。飛行士たちは文字通り、命を懸けて夜間飛行に臨みます。レーダーはおろか照明もない飛行機が月明かりも無い嵐の中をふらふら飛んで行く・・・・・・まさに自殺行為のフライトです。

テグジュペリは自身がパイロットだったということで、この物語を書いたようです。漫画ではありますが、ストーリーはなかなか良く、読後感は良好でした。機会があれば活字のほうでも読んでみたいと思います。
12.3(土)読了
読者と各界有識者(?)が、これまで発表されたゴルゴ13からベスト13本を選び、1冊に収録して刊行するという離れ業を演じた漫画本。

まず、分厚い。幅が7センチ近くあります。「嵐ヶ丘」もびっくり。
そして、内容が濃い。デューク東郷の出生の秘密が3作も収録されています。好みが分かれる内容の作品が1位でした。個人的にはあまり面白くなかった。
とはいえ、ほとんどの作品がさすがに面白い。ゴルゴ13は100冊以上読みましたが(コンビニ本で)、なるほど、これか!と唸らせられる作品がズラリと並んでいます。さすが・・・・・・。

それにしても、いつまで続くのゴルゴ13。
実はさいとうたかを氏自身がゴルゴ13でありデューク東郷なのでは?もしかしてさいとう氏は故人で、他の人たちがゴルゴを描いているのでは? と思ってしまうほどすごい作品です。
11.30(水)読了
すっかりお気に入りの作家となった西村賢太の最新刊。もちろん私小説(風)です。
3つの短編からなっており、内容はいつもどおり理不尽なものとなっています。期待を裏切りませんね。

西村氏の父親は強制わいせつ罪で、西村氏が小学生の頃に服役、直後に母親は離婚。姉と母親との3人暮らしの生活だったようです。その西村氏は酒乱で、同棲生活(ヒモ)をしている女性を殴る蹴る、暴言を浴びせかけるといった超DV男です。殊に日本酒を冷で飲むとDV発生率が高くなるようです。日本酒に氷を入れて飲み、女性に暴力を振るっている描写がこの本にも書かれていますが、あれは真実でしょうか? どこまで本当でどこまでが創作なのか、怖いもの見たさで知りたいです。前者だったら涙。

昔の作家の藤澤某を師事しているとのことで、文体は古語を交えた古いものです。味があると思います。ちなみに藤澤氏を題材とした随筆も書いているので、読んでみましたが、こちらはあまり面白くない。私小説がよいですね。


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