読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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11.17(日)読了
今作は、久しぶりに私小説です。 例によって秋恵との暮らしの日々を綴っていますが、西村、いや貫多の傍若無人振りは目に余ります。 生計のために秋恵をパートに出させ、自分は何やら分からない故人となった小説家の作品収集や月命日のお礼参り。果ては、敬愛する故人小説家の墓の横に自分の墓を建立するというキチガイ振り。おまけに、秋恵の悪意の無い一言に激昂し、彼女の胸を蹴り上げ肋骨を骨折させるという所業に及ぶ。そして、「警察に事情がバレたら今度こそ懲役に処されるから」と病院に行くなと命令。非道という言葉がピッタリ当てはまる行動の数々。いやぁ、これは流石に創ってるでしょう、と思いきや、随筆ではほぼ真実と告白しています。いるんですね、こんな人。 結局は、秋恵に逃げられるというところで終了。何度も見たシーンなので、さすがにマンネリ化してきました。ネタ切れですね。私小説の辛いところ。 これ以降の作品では秋恵以外のことを書いたほうがいいと思います。飽きられます。私小説しか書けないなどと情けないことを言わず、随筆や日記でお茶を濁さず、新たな「創作活動」に着手しないと売れなくなるのは目に見えています。 PR
11月14日(木)読了
面白いという話を聞き、図書館で借りて読了。 以前に(おそらく2度)読んだことがありました。最後に読んだのは10年くらい前だと思うので、ところどころ内容を忘れていました。 表題の「ねじ式」は名作ですね。ナンセンス漫画といえばそうですが、人々の無関心や政治家の風刺なども盛り込まれていて迫力を感じます。それにしても、血管をネジ式にして止血するというのは見事。 その他の作品は私小説(私漫画?)的なものが多いです。田舎やひなびた温泉宿を取り扱った作品が多く、良い雰囲気を出しています。ちょっと作風が古いので、その辺で好みが別れるでしょう。つげ漫画を4冊借りているので、気が向いたら順次読んでいこうと思います。
11.11(月)読了
私小説ばかり書いていると思っていたら、今回の本は随筆集。最近読んだ日記集といい、新たなジャンルを開拓している感があります。 雑誌で連載していたものを纏めた本のようで、短い随筆がたくさん掲載されています。よく考えたら、私小説も随筆も自分視点という意味では本質的に同じようなものではないかと思います。ネタが藤澤某や秋恵嬢であるかの違いはあれど、自分の身の回りのことを書いているという意味では同じ。つまり、ジャンルはさほど変わらないとも言えそうです。 前々から思っていたのですが、この人の文章は浅田次郎と文体が近いような気がします。ちょっとヒネりが効いており、味のある文章とでも言うのでしょうか。読ませる力があると思います。この辺でひとつ、私小説以外のジャンルにも本格的に挑戦して欲しいと思っているのは、私だけではないと思います。
11.8(金)読了
現役医師が書いた親の看取り方の本。 「親の死なせかた」となかなかショッキングなタイトルですが、あくまで見取り方の本で、殺し方の本ではないことに留意してほしい。 両親が危篤の状態になり、医師に「身体に管を通せば生きながらえさせることができる」と告げられた際に、果たしてどのような判断をするか。いきなり生死の判断を下すのは難しいので、予め考えておくことが必要である。そして、できれば両親と話し合っておくことをお勧めする。 まずは両親の意見を尊重し(延命はしないでほしい、管を繋いででも生き永らえさせてほしいetc)、それが不可能であれば、現状を総合的に勘案し、より現実的な判断を下すことが望ましい。たとえ両親の生命が短くなったとしても。 西洋諸国では、無意味な延命処置は患者に対する冒涜と捕らえられているそうです。そのため一部の国では安楽死が認められてもいます。日本ではいまだ「生かすことが第一」と考えられている風潮があります。果たして自分が患者の状態になったときに、恢復の可能性がないにも関わらず、管を通してまで生き永らえたいか、ということだと思います。自分に置き換えると考えやすいのではないでしょうか。
11.5(火)読了
不思議なことを探求する不思議研究所の無料冊子。会員登録すると不定期で届けられます。 今回は少し薄いですが、よい内容が載っていました。例えば、怪我をして出血すると、不運の先取り効果があるので、以後は怪我をしにくくなる。他人に奢るのは出費を伴う行為なので、その後の金運がよくなるなどです。 マイナスはプラスの前兆と考えると、悪いことが起きたときにも前向きにとらえることができるので、精神衛生上も好結果が得られると思います。もっと大きな災難が来るべきだったのに、その程度で済んでよかった、と。 最後は商品の案内。 開運のキーホルダーが1万5千円、開運の壷が3万円。古典的商法にも程がある。某新興宗教団体もそうだが、彼らはなぜか壷が好きなようです。壷には神秘の力があるのか。謎が謎を呼ぶ。
11.2(土)読了
久しぶりの西村賢太。日記形式で日”乗”生活を記している。作家がどのような生活をしているか知ることができて面白い。 起床時間から深夜の飲酒内容まで具体的に述べているが、判で押したような生活内容が記載されているので、興味がない人は読むのが苦痛かもしれない。私は結構こういう本が好きなので、最後まで面白く読むことができた。 毎日のように甲類焼酎の”純”(25%、720mlと思われる)を一本近く飲酒し、寿司を3人前食べ、寝る前にカップ麺をすする。それでおきながら通風とコレステロールの薬を服用している。あまり意味が無いと思われる。氏が好む「破滅型」の典型のようにも見える。そのうち身体がボロボロになるのでは? どの部分から読んでも同じ内容なので、暇なときや寝るまでに少しずつ読むのも一手かもしれない。浅田次郎の随筆の香りがするといえば、分かる人には分かると思う。
10.30(水)読了
数年前に一大ブームとなった「ホームレス中学生」。当時、大学生だった田村兄が書いたもうひとつの物語。 「ホームレス中学生」で田村は公園に住んだり、同級生の家に居候させてもらったりしていましたが、田村兄は未成年ながら大学生であったため、自宅を得るまでずっとベンチで寝泊りしていたそうです。妹は途中から親戚の家に居候。兄はずっとベンチ。下宿している友人の家に転がり込むとかはできなかったのかな、とちょっと疑問に感じました。 ホームレス中学生は笑いあり涙ありの本でしたが、兄のほうは、客観的に事実を伝えているといった感じです。自分を殺してまでも妹や弟のことを考えているのは、さすがは長男といったところでしょう。 妹の書いた本も読んでみたいところですが、出版されていないようです。ある意味、女性が一番辛い立場かなとも思います。お風呂とか入れないし。
10.27(日)読了
藤子不二雄の短編集。パーマンやドラえもんを描いていた藤本氏の作品です。以前、1度読んだことがあるのですが、内容が良かったので再読してみることにしました。 SF短編集だけあって、タイムマシンや宇宙創造機など定番物が多数出てきます。副題の「パラレル同好会」は、パラレル宇宙というものが存在しており、人生の節目でどのような行動を取るかによって、人生の道が定まっていく(パラレル宇宙ができあがる)という発想に基づいて描かれています。まあ、SFとして王道の発想です。 それぞれの宇宙で人生を送っている多数の「自分」と一同に会し、パラレル同好会が行われた。その際に、大会社社長だった主人公は、売れない作家としての人生を歩んでいる「自分」と入れ替わります。人生の入れ替わり、オードリーのようですね。公園のベンチで目覚めた主人公は腹を減らせて町を歩く。変な夢を見たなと感じながら。胡蝶の夢みたいですね。 10数編の短編が収録されており、どれも良作です。こういう作品好きです。
10月24日(木)読了
20世紀最大の超能力者とも言われているエドガー・ケイシー。多数のチャネリングで情報を提供してくれましたが、特に秀でているのが医療系の情報だそうです。 本著は家庭でもできる(難しいものもある)民間療法を、ケイシーのチャネルを通して紹介するという体裁をとっています。症状別ではなく、オリーブオイルはどの症状に効くか、カモミールはどのような効果があるか、というように、個別具体的な事物を挙げて紹介しているのが特徴です。索引もあるので見やすくなっています。 最初からパラパラ読んでいると、気になる情報がいくつかありました。原油が禿げに効くとか、甲状腺にはアトミダインが効果があるとか。専門的な器具を使用する方法は避けて、飲んだり、マッサージしたりする治療法が手軽なので、その辺を中心に探してみようと思います。 マッシャージャーは全身の緊張を手軽にほぐすことができるのでお勧めです。背骨の整骨もできるようなので、夜な夜な全身に使用しています。背骨が真っ直ぐになったらうれしいですね。
10.21(月)読了
独特の文章で好評を博しているなめ子氏。今回は「霊」を対象とした体当たり取材で文章を紡ぎます。 霊というか広くスピリチュアルですね。副題にもあるとおり。過去世退行、タロット占い、宇宙人のセミナー、イルカちゃんとの対話など、節操ないことこの上なしというラインナップで取材を行っています。手当たりしだいという言葉がピッタリですね。 これだけさまざまなスピリチュアルと触れていたら、どれかは効果があるのでしょうか。文章にも徐々に深みを増していき、挿絵がわりのなめ子氏の写真も若返り……。そんなわけないですね。でも、これだけたくさんの不思議と触れ合えるのは、本当にうらやましいです。バシャールと会ってみたい……。 スピリチュアル系って、1回の価格が軽く1万円超えますよね。取材費はちゃんと出たのでしょうか。それともなめ子氏の自腹……背筋に寒気を感じました。 |
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