忍者ブログ
読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
[611] [610] [609] [608] [607] [606] [605] [604] [631] [603] [602]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11.9(火)読了
青豆と天吾は、1Q84(もしくは猫の街)で巡り合い、そして高速道路の階段を上がり、元の世界へと戻って行く。しかし青豆の記憶しているエッソの看板の「タイガー」の顔の向きが左右逆だった。もしかしたらもともとの世界から180度逆転した世界へと紛れ込んでしまったのかもしれない。しかし青豆は天吾と再び巡り合えた。新たな世界で新たな試練が待ち構えているとしても、二人で試練を乗り越えて行けばいいだけの話だ。

「1Q84」の完結編。さて、天吾と青豆は巡り合うことができます。しかも青豆は身ごもっている。天吾がふかえり(深田絵里子)とSEXしたときに、ふかえりのお腹を通して青豆が身ごもったのだという。そして巻の途中でふかえりは天吾の元から離れて、元いた科学者のところへ帰って行く。それ以後、彼女はストーリーから姿を消す。

天吾と青豆の繋がりを探っていた元弁護士の探偵(?)は、青豆のボディガード的役割を負った男に殺される。ちなみに探偵さん、いてもいなくてもストーリー進行にそんなに影響がなかったように思える。狂言回しのような役割か。

どうもこの作品、村上春樹にしてはあまり面白くなかった。某教団(複数)をモチーフにしたのは良いとしても、あまりにも内容が抽象的で分かりにくい。先のことを考えずに、思いつくまま小説を書いてしまって、最後のつじつま合わせに四苦八苦している印象を受ける。少なくとも、最初から最後までプロットをかっちり作っていないことだけは確かだ。

ダラーッと物語が進行して、盛り上がる場所も少ない。長ければいいわけじゃない、というのを読みながら何度も思ってしまった。これなら2巻で完結したほうがまだよかった。3巻は明らかに蛇足。読者を無視して作者が自分の趣味に走ってしまったのかな?

悪い面ばかりを書いてしまいましたが、幻想的な雰囲気はよくでている作品だと思います。ジャンルは、あるいはSFとかファンタジーになるかもしれません。最後まで「マザ」とか「ドウタ」とか「リトルピープル」などはよくわかりませんでしたが。訳が分からん! というのが正直なところかな。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
とし
性別:
男性
趣味:
読書、コーヒー、ジョギング
ブログ内検索
フリーエリア
最新CM
最新TB
バーコード
アクセス解析