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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6.1(水)読了
話題となった「逃亡日記」のインタビュー版。
前回読んだのが第二段らしく、こちらは「逃亡日記」が数々の賞を受賞した後に書かれたものです。内容も「逃亡日記」で放浪していた頃のルートを実際に巡ったり、作品内容や作風などが中心の話題となっています。

「逃亡日記」を読んでいない人も面白く読めると思います。逃亡中の逸話や漫画家になるまでの道、デビュー後、作風、今後についてなど、吾妻風にコメントしています。1コマ漫画や写真などもふんだんに使用しているため、見て楽しい本になっています。

「逃亡日記」が面白かったので、「逃亡日記2」を描いてほしいなと思っているのですが無理でしょうか。もういちど逃亡してくれとはいえないので、「逃亡日記」の続きを描いてほしいなと。読んでて面白いんですよね、あれって。新刊ででたら絶対に買うのになと思います。

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6.9(日)読了
今年最初のことのは。文芸者の宣伝を兼ねた季刊の無料冊子です。

今回は、エッセイ2本と読者投稿の文章2本など。あとは新刊情報や映画情報などです。前回は、元プロ野球選手にインタビューなどがあって質、量ともに満足な内容だったため、今回も期待していたので、ちょっとがっかりです。インタビューがなくなった分、薄っぺらくなってしまったようです。

それでも、「プロとアマチュアとのなだらかな境界線」などの読者投稿エッセイや、「卵と玉子」といった面白いコラムもありました。10数ページの小冊子のため、パッと読めるのがよいところです。電車内やトイレのお供に最適です。

読者採用欄があり、文章量も原稿用紙5枚分と短いため、そのうち送ってみようかと思います。採用者には3000円分のクオカードも頂けるようです。謝礼付きってなかなか太っ腹。

6.26(木)読了
伊集院静のエッセイを主体に、西原理恵子との講演、西原理恵子のひとコマ漫画を盛り込んだ本。

内容はそのほとんどが伊集院氏のギャンブルの記録である。
競輪、競馬、そしてなぜか野球と格闘技(これはギャンブルではない)……伊集院氏の本は読んだことがなく、名前のイメージから「清潔で高潔な作家」と思い込んでいた私は、この本を読んでのけぞってしまった。単なるギャンブルオヤジじゃん!

競輪の記述は「競輪小説」が書けそうなほど詳細である。ギャンブルをまったくしない私が見てもさっぱりわからないが、好きな人は好きなんだろうな。超コアなファンがいそうな雰囲気。浅田次郎のエッセイ集を思い出す。彼の場合は競馬とカジノだったが、コアという意味ではどちらも同じだ。

高校生の頃、「あの子のカーネーション」を本屋で立ち読みして、不覚にも涙を流しそうになった(いや、流した)。あの内容を書いた人が競馬、競輪狂だったとは……。なんだか騙された気がする。別に悪いことじゃないだけどね、ギャンブル。しかしイメージ。うーむ。

5.23(月)読了
若かりし頃の柳沢教授の物語。
11巻から始まり12巻で完結。そして現行で出版されている文庫本コミックスも12巻で終了だそうです。げげげ。

本編より面白いという噂もある(自分で噂しているだけですが)20代編。やっぱり若者が活躍するほうがいいですね。活気がある。柳沢の嫁さんになる人もちらっと登場するが、やっぱり若い方がいい。

最後に50数年ぶりに館で再開するという大団円で物語は終了します。さすがにあの婆さんはいませんでしたが。だって、生きてたら100歳を大きく超える超老人だもの。描くほうも大変でしょう。

柳沢以降の漫画は何を読もうというのが目下の悩み。面白い漫画ないですかねー。できれば図書館で借りられるやつ。もう一度「ナウシカ」を読み返そうかな。ストーリー難しいもんね、あれ。

 

5.20(金)読了
スピリチュアルな本。図書館で見つけたので、即効で借りて読みました。

山川氏の本を読むのは『天使と出会う方法』以来だと思います。彼の公演にも2回ほど行きました。1回目は京都、2回目も京都のすぴこんです。すぴこんでの山川氏は、「私は、自殺してもかまわないと思っているんですよ。死んだら楽になるでしょう。ただし、再び同じ人生を繰り返さなければならないから、止めはしますけどね」と言っていました。自殺はいけないとほとんどのスピリチュアリストが語っているなか、自殺さえも肯定するこの言葉はとても新鮮でした。

本著のなかにも、素晴らしい言葉がたくさん書いてあります。
人生は100%決まっている。自由意志も100%。生まれる前にどのような人生を歩むかを自己決定して、生まれてからその人生を歩むということです。しかし、本人には生まれる前にどのような決定をしたのか記憶がないため、その瞬間瞬間に自己決定していると思っているわけ。このようなとらえかたを私はしましたが、あっているでしょうか?

人生が決まっている、自分で決めてあると考えると、ほっとします。嫌なことがあったとしても、「この嫌な体験は自分で決めたんだ。予定通りだ」と思えば、物事を客観的にとらえることができます。気が楽になります。

本当に素晴らしい本ですので。大勢の人に読んでもらいたいと思います。お勧めです

 

5.17(火)読了
久しぶりの柳沢教授です。10巻に引き続き、若かりし頃の柳沢教授が戦争孤児の先生として活躍します。

こんなに長く続くということは、人気があるということでしょう。たしかに80歳近い老年の柳沢教授よりは20代の柳沢のほうがかっこいい。髪も黒いし。そして戦争孤児であり生徒でもある子供たちが主役急とし級としてがんばっているので、物語としても通用している。このあたりが成功の要因かも。

話はMPの若き青年将校と柳沢を絡めた三角関係に縺れ込みます。もちろん柳沢にそんな気はなく。だいたいのところ、女性に対して柳沢は歓心がないのでは。こういう人ってホモとかに多いよね、なんて思ったり思わなかったり。

10巻の最後では柳沢のフィアンセが登場します。そして話は11巻に続きます。ということは、若かりし編はまだ続くということに。超ロング話だな。

5.14(土)読了
漫画『失踪日記』がブレイクしたため、次は書籍(対談)ということで編まれた本。
中塚氏は、あの香山リカの実弟であり、歯科医師免許の保有者。だが、さまざまなビョーキがあるため医者をドロップアウト。現在は何をしているのか対談でも語られなかったという謎の人物。吾妻氏を失踪の師匠と仰ぎ、自らもプチ失踪を断行するというある意味猛者。よく喋る人物でもある。

内容は吾妻氏の失踪当時の話を中心に、病気、薬、アルコール、タバコなど不健康なものがバンバンでてくる。しかし、ダジャレ、お笑い、ユーモアなども満載されているため、内容ほどは暗くない。というか明るい。

途中、吾妻氏の書き下ろし漫画(1ページ単位だが)もあるので、あずまんがファンも読んでみるといいでしょう。内容が気に入るか気に入らないかはその人しだい。真面目な話が好きな人にはあわないかも。不真面目かつ不健康な話題満載ですから。オタク向けといっていいでしょう。

5.11(水)4読了
著者が実際に失踪した経験を元に、パロディ風にアレンジした漫画。2005年に出版された後、漫画やSFの各賞を総なめにした作品。

あまりの面白さに4回目の読了です。かつてこれほど楽しめる(実録)漫画があっただろうかと思わせるほどの完成度の高さです。題材がホームレスのため、暗くなりがちですが、著者扮する主人公が明るく振舞っているので、陰気さはほとんどありません。

後半はアルコール中毒病棟編としてアル中体験記を掲載していますが、これもリアルで面白い。吾妻氏がいかに波のある人生を送ってきたかがわかります。途中で尻切れトンボ的に終わっているので、ぜひ続編を描いて出版してほしい。定価でも買います。ホームレス、吾妻ひでおの両方に興味の無い方も(あえて言う)必読の一冊です。

5.8(日)読了
徐々にストーリーが安定してきて、登場人物も増加し、話に幅がでてきます。一貫した目標や目的はありませんが、それぞれの物語を短編、中篇感覚で読むことができるので、どこから読んでもそれなりに楽しむことができてよいです。

読んでいて特別面白いというわけではないが、あったら読んでみようという感じの漫画。暇つぶし、というのがピッタリあてはまる。うーん、感想がなかなか思い浮かばない。正直、ヤンキー漫画って好きじゃないんですよね。「カメレオン」とか「GTO」は面白かったけど、あれはギャグ主体なので純粋なヤンキー漫画じゃないし。でも「ろくでなし-」はほぼ純粋ヤンキー漫画。それなりに読めるのは面白いからだということなんだろうけど、うーむ。

とりあえず最終巻まで読んでみたいと思います。ストーリーに一貫性が増してくれば、より面白くなることでしょう。それに期待。

5.5(木)読了
往年の名司会者であり作家の藤本氏が出会った「けったいな人」を題材としたエッセイ集。

残念ながら私は藤本氏のことは存じません。本書を読んだところ、大阪に在住している大阪人のようです。よって、「けったいな人」も大阪人が多い。そしてその人たちは「けったいな人やなぁ」と呟いてしまうほどけったいな人なのだ。

ホームレスやヤクザさんなどアウトローが多いのも特徴。
一番けったいに思ったのが、棺桶のなかで生活しているホームレス。彼の内縁の妻もホームレスで、そちらの人と藤本氏は話をする間柄なのだが、棺桶男とはついぞ出会ったことがないとのこと。いつも棺桶の中にいるのだ。そしてその棺桶には四つの車輪がついている。なぜかと問うと、棺桶に生活していると「居住」と看做され撤去対象となるが、車輪がついていれば「一時停止」扱いとして撤去されないというホームレスの知恵なのだという。いやはや。

同じ理屈で、戦後の闇市で豚に首輪をつけて売り歩いている男がいたという。犬の散歩のような風情だ。豚肉を売ってはいけなかったらしいが、豚の散歩をしていると抗弁すれば違法ではないという理屈。なるほど。

けったいな人、多いなぁ。



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