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読書日記を感想文的に書き綴っています。「お知らせ」には日々の雑感、興味のある分野を記載しています。
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6月30日

「期末試験前也」上中下(新谷明弘)
ナンセンス漫画。ジャンルとしてはSFになるのかな。
内容はちょっと説明しにくい。期末試験前に勉強している主人公の部屋に宇宙人が現れたり、その他、さまざまな非日常な出来事が起きる。星新一やジョジョの奇妙な冒険のような世界が繰り広げられるといったら分かりやすいか。
特に面白いとか続きが読みたくなるわけではないが、あればなんとなく読んでしまう時間つぶしに最適な漫画。本当に意味がない内容だけど悪くはない。

「マジャン」①~⑥(カミムラ晋作)
麻雀漫画。主人公は中学生。麻雀と村のしきたり、民間伝承のようなものを絡めた少し怖い内容。
麻雀に自分の腕や足を賭けて、負けたら実際に切り落とされるなどやり過ぎにも程がある内容。そんなことをして何が面白いのか、誰が何を得するのかまったく分からない。暇な田舎の暇つぶしみたいなものらしい。
主人公は次々と強敵を打ち破りマジャン能力を覚醒されていく。残念ながら6巻途中で時間切れとなって最後まで読めなかったけど、まあまあ面白かったかな。全8巻。

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5月31日

「国防論」(小林よしのり)
3.11の東日本大震災や自衛隊など国防を意識して描かれている漫画。
内容はよく覚えていないが、3.11直後に放射能計(?)を持って現地で取材をしたり、自衛隊の訓練や卒業式を取材して描かれているので割とリアル。
国防や原発について考えるきっかけとなる本漫画。

「賭博黙示録カイジ」全13巻(福本伸行)
いわずもがなの人気漫画。10年近く前に2回通り読んだが、久しぶりに読み返してみるとやはり面白かった。
限定ジャンケン、鉄骨渡り、Eカード、ティッシュ箱くじ引き。普通の賭博ではないところが面白い。鉄骨渡りなどは賭博ですらないが、人間の心情をよく描いていると思う。
この漫画を通して一番すごかったのは利根川の根性。熱したフライパンの上で、自らの意志の力で土下座を12秒もするのはもはや常人の粋を超えている。そして耳を切り落としたカイジもすごい。どうやって落としたんだろう……?
いままでにないタイプの漫画を描いたという意味で、賭博漫画の新しい境地を切り開いた一作と思う。

4月30日

「PEACH!」全10巻(遊人)
エロ漫画の部類に入る。
ハーレム物。主人公の男に複数の女が入れ替わりに接触するという展開。
ヒロインの女の子がすごくかわいい。「ラブひな」のヒロイン成瀬川なるにそっくり。オマージュかもしれない。
ストーリーも割としっかりしていて、最後の方はアクションも入っていてシリアスな展開。
健全な青少年はもちろん、女性が読んでも(エロに抵抗がなければ)楽しめるんじゃないかな。
それにしても遊人さんは女の子を描くのが上手いなあ。

「少年の町ZF」全9巻(平野仁・小池一夫)
漫画。宇宙人の襲来により、数人の少年を残して全人類が操り人形になってしまうというストーリー。
少年たちは力を合わせて自分たちの町を作り、宇宙人たちと徹底抗戦するというパニックもの。
かなり古い漫画で、絵柄もつのだじろうふうで劇画タッチ。古さをものともしないストーリー展開で最後まで楽しく読めました。
「漂流教室」が好きな人は相当楽しめると思う。

「親玉’S マスターズ」全9巻(かざま鋭二)
ゴルフ漫画。タイトルは「マスターズ」と読む。
ヒロインはかわいくて好感が持てるが、師匠となるプロゴルファーはあまり好きになれなかった。善人ではなく、さりとて完全な悪人でもなく、主義主張が感じられず中途半端な小悪人という印象。
読者の人気が得られなかったのか、途中で悪事がバレて警察の手を逃れるために国外逃亡。フィリピンで捕まり刑務所へ。自分の父親を含めその他の人も懲役となるなど悲惨な終盤。
ロング連載のゴルフ漫画「風の大地」で善人主人公を描いたから今度は悪人も描いたのかなと思うけど、キャラ設定が少し残念だった。プロゴルファーも悪人なら悪人で、もう少し徹底させた方が共感を得られやすいんじゃないかな。単なる金の亡者に見えてしまった。
展開、キャラなどはテニス漫画「HAPPY!」に似ている。学費を払ってくれない貧乏親父、両親の離婚、義父の元から逃げてくるなど不幸な身の上からスタートしている。
最後の1、2巻は、自力でプロになったヒロインが初試合で宮里藍を破って初優勝というハッピーエンド。
絵は上手くストーリーも悪くなかったためにもう少し読みたかった。残念な一作。

3月31日

「極!!男塾」全8巻(宮下あきら)
「魁!」の続編。
時代は移り変わってキャラたちがおじいさんになったりしていたのには笑った。
敵は宇宙人。宇宙船に乗って宇宙に行ってあちこちの星で戦う。
本編もまともに見たことがないけど、当時の雰囲気が蘇ってきて懐かしいような感じがしました。昔を懐かしみたい人にはお勧め。

「HERO -逆境の闘牌」(福本伸行)①~
麻雀漫画アカギの関連作品のようです。
井川ひろゆきという若者が主人公。あまりインパクトのない風貌だけど麻雀は強い。
そして当然ながら麻雀を知らなくても楽しく読むことができる。読んでいたら麻雀用語なんとなく覚えることができる。面白い。
この漫画もヤフープレミアムで読んだけど、途中の巻で終わっていたので残念。全部読みたかった。
最近、麻雀漫画にはまって探しては読んでいる。周りで麻雀をやっている人は見たことがないけど、おそらくやってみたら面白いのだろう。でも、はまったら時間がいくらあっても足りなさそうだからやらない。

「ショーイチ」全8巻(神田たけ志・柳史一郎)
雀鬼と呼ばれた桜井章一の伝記的漫画。
麻雀を知らない人でも楽しく読むことができ、麻雀の裏技まで知ることができる。
この漫画を読むと、いかに桜井章一がすごかったかよく分かります。20年間無敗かどうかは分からないけど、勝率は信じられないくらい高かったのでしょう。
麻雀漫画として純粋に面白いです。
よしもとばななとの対談で、本人は透視能力があると語っていましたが本当でしょうか?それが本当ならガン牌など目じゃないほど有利なことでしょうが……。

「葬流者」(ケン月影 小池一夫)全11巻
天明の大飢饉の時代の劇画漫画。タイトルはソールジャー。
最初はただの剣豪の話かと思いましたが、最終的には世のため人のため主君のために動いていた素晴らしい人の話と分かりました。
ストーリーが秀逸。最後の方は涙なしには読めないほど感動するお話。
人間離れした強さは北斗の拳やあずみをほうふつとさせる。ちょっと強過ぎのような気もするけど、それもまた可。
ヤフープレミアムの無料漫画で読みましたが大当たりの内容。長さも11巻とちょうどいい感じ。お勧め。

2月29日

「ワシズ 閻魔の闘牌」①~⑧(原恵一郎・福本伸行)
麻雀漫画。大昔に読んだ「アカギ」のライバルのワシズがスピンオフで主人公となっている。
アカギも全部読んだわけではなく、飛び飛びで適当な感じにぱらぱら読んでいただけなので、当然ワシズのことは知らない。髪がヒトデのように広がっており、マージャンは「豪運」を持ち、それでいて筋骨隆々というなんともキャラの立っているお人。
ちなみに舞台は戦後日本。共生という会社の社長をしており、会社をかけて麻雀博打をやるなど、社員からしたらこの上ない迷惑な性格。しかし持ち前の豪運で当然のように対決に勝ち、そしてのし上がる。どうやら将来的に日本のフィクサーとなる設定のようだけど、そこで出会ったのがアカギということなのかな。
麻雀のルールはまったく分からないけど、結構面白く読めました。カイジ好きなら読んでも損はないかも。


「ワシズ 天下創世闘牌録」①~④(原恵一郎・福本伸行)
ワシズの後編かな。重役会議で会社を追われたワシズが、麻雀よろず相談で生計を立てながらお金を貯めるという設定。一気に庶民的になった。
サスペンスやミステリー要素のある回が増えたのも特徴の1つ。ミステリーでおなじみの列車殺人、密室物など麻雀とあまり関係のないものが多く、ある意味迷走している感がある。
これはこれで面白かったけど、個人的には麻雀1本でいってほしかったかな。ワシズから麻雀を取ったら単に豪快なおやじになってしまうから。まあ面白いけど、前作を超えることはできなかったみたい。

2020年
1月31日

「恐怖新聞」①~⑨(つのだじろう)
読むと寿命が100日縮む恐怖新聞の漫画。
100日縮む代わりに未来に起こる内容を読むことができる。が、その内容は悪霊が勝手に書いたもので嘘もある。
往年の大人気漫画ですが、初めて通読しました。
面白かった。しかし、未来の内容が分かっても寿命100日では割に合わない気がする。宝くじ5億円の当選NOの代わりに1回だけ見るのならいいけど、悪霊が勝手に書いたどうでもいい未来なんて知りたくもない。ホラーな内容だし。
なかなかダークな漫画なので、夏の夜に1人で読むとかなりいい感じかも。

「恐怖新聞Ⅱ」①~⑥(つのだじろう)
志望した田垣史人の身体に鬼形礼の魂が入り込み、死亡した本堂幽子の魂と合体して九重みやびが誕生するというややこしい展開。フュージョン後のゴテンクスみたいな感じ。
最終的に人間界の悪の巣窟を壊滅し、再び鬼形礼、本堂幽子、九重みやびとして人間界に生まれ変わるという形で終了。時間軸をずらしている感じかな。
途中から出現した御前零士が消えたのは不人気だからだろう。ネーミングは割と好き。

「特攻の島」①~⑨(佐藤秀峰)
第二次世界大戦末期に実際に登場した人間兵器「回天」をモチーフにした漫画。
一部、史実に沿った内容も描かれており結構リアル。潜水艦内での描写も真に迫っており、回天に搭乗することになった人物の心の機微にも触れられている。
第一巻から思ったのだが、題材的に長続きはしないだろうなと思った。
回天訓練をして、機械の故障で発進できずに悩み、すったもんだの挙句、最後に発進して思いを遂げるという内容だと想像したが、ほぼ想像そのままの内容だったのでちょっと残念。もう少しひねりがほしかった。
途中からややマンネリ感と引っ張り過ぎの印象はあったが、今まであまり描かれてこなかった回天を題材にしたのは面白いと思った。
題材は特攻だけにゼロ戦を期待していた人は肩透かしを食うかもしれない。

12月31日

「生きがいの催眠療法」(飯田史彦 奥田輝実)
いわゆる前世療法の本。
退行催眠で生まれる前に戻り、その内容を記述している。
退行催眠内で、人が生まれてくる目的について多数の人に聴き取りをしているが、多くの人が愛するため、光になるため、勉強のため、など同じようなことを語っている。この辺は他のスピリチュアル本と同じ。
この本の内容を信じる、信じないを問うことは意味がないでしょう。本の内容で救われる人がいれば、その人にとっては大きな意味を持つと思います。その意味では宗教と同じような役割を果たす本だと思いました。

「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした」(モンズースー)
生まれてきた息子が発達障害(グレーゾーン)と診断され、発達障害関係の本を読むと自分に当てはまっていた、自分はADHDだった、という内容を著者自身が漫画にしています。
この漫画に出てくる息子さん、何かがあるとすぐにギャーっと泣きわめいています。昔、幼稚園や小学校のクラスに1人はそういう子が。でも発達障害とはされず、ちょっと変わった子、個性的な子ですんでいた場合が多かったような気がします。
今でこそ発達障害という言葉が流布されていますが、20年ほど前はあまり知れ渡っていなかったため、親の育て方の問題などと言われていました。それで悩んでいた親御さんも多かったのではと思います。

「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入園編」(モンズースー)
さて入園編。モンズースーさんの息子さんは発達障害関係の幼稚園に入園します。
園内でもあいかわらずキャーっと泣きわめていますが、それでも徐々に適応していき、できることも増えていくという、割合ポジティブな内容が描かれています。
そこに生まれた次男さんがまたもやグレーゾーン。うーむ、とうなってしまいます。それも含めて、大変なことも多くあるけど、ほのぼのと読むことができる内容となっていて好印象でした。

「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入学準備編」(モンズースー)
入学準備編。障害を抱えながらも親子で努力して、最終的には通常学級に進学するところまでが描かれています。
不器用で他の子が簡単にできることができないなど色々あるようですが、知能面では平均値。努力でできることも増えていき、晴れて通常学校への進学。親のモンズースーさんもびっくり。なかなか感動的な内容となっています。

11月30日

「<10日で受かる!>乙種第4類危険物取扱主任者 すいーっと合格」
今回、危険物の乙四を合格するために選んだ1冊。
アマゾン等で評価が高かったので購入しました。
他の参考書はどうか分からないけど、おそらく必要最低限の内容が書かれていて、枝葉末節、難しい箇所はざっくりとカットしたような印象を持ちました。
問題と最後に過去問題2回分がついているので、これだけで受かる人もいるでしょう。内容もカラーや絵を多用しておりとっつきやすい。
付録的に「これだけで受かる!丸暗記ノート」という小冊子がついてきて、重要箇所を赤フィルムで隠して暗記できるというド直球なものとなっている。
最初はとっつきにくかったが、結局は10回くらい繰り返して暗記をした。必要事項はこのノートに随時書き込むなどして補完するなど工夫しているうちに、割と使えるじゃん!という感じになった。

この本だけで受ける人もいるだろう。が、落ちる人も結構いると思う。
ちなみに今日、乙四の試験を受けてきた。多分、受かっているだろうが(ポカミスで落ちているかもしれないが)、この本以外にウェブの過去問題を12回分を4巡するなど、それなりに対策をした。
その感想として、この本だけでは危険だと思った。特に物理化学は相当危険。この本にはほんのちょっとしか載っていない。法令はまずまずこの本で大丈夫。性消もある程度いける。物理化学はこの本だけでは半分がいいところ。

これから受ける人は、悪いことは言わないのでこの本プラス過去問(ウェブで無料のやつでいい)を解くことをお勧めします。過去問から半分以上、いや3分の2程度、丸ごと同じ問題が出ますから。
まあでも、こういうコンセプトの本は忙くて勉強時間が取れない人にはすごくいいと思う。
2週間後に試験だが今日から勉強開始!という猛者は、この本を1週間で半分くらい頭に叩き込んで、最後の1週間で過去問を馬鹿みたいに暗記すれば受かるかもしれない。
それにしても・・・・・・落ちていたらどうしよう。頼むから受かっていてほしい今日この頃。

※11月30日試験、無事に受かっていました。
10月31日

「すぐそばにある貧困」(大西連)
貧困問題に対応している「もやい」の人たちの活動を書籍にしたもの。
著者は友人から勧められたボランティア活動を通じてもやいに携わり、現在は有給で選任として活動しているそうです。
夜の見回り、ホームレスへの声かけ、福祉への同行、交渉など活動内容は多岐に渡ります。一時有名になった年末の「年越し派遣村」にも携わっています。
なぜホームレスの人は生活保護を受けないのかと疑問に思う人がいると思います。私もそう考えていました。住所不定だったら生活保護を受けられないという都市伝説めいたことも言われていますが、それは嘘です。住むところない人が一番保護を受けなければならないのは自明であり、憲法20条の「健康で文化的な~」という文言に住所規定もありません。
ではなぜ福祉を受けないか。理由は様々と思いますが、あてがわれる住居には劣悪な環境があるということも要因のひとつのようです。
複数人同居の部屋で不衛生、夜は寝ている時に虫が湧く、など、これならホームレスの方がましかもしれないと本の中にも書かれていました。実際に数日で脱走してホームレスに戻る人も多いそうです。
この本を読むと貧困の実態の一部を知ることができます。

9月30日

「大人のアスペルガーを知る本」(上野一彦)
大人のアスペルガーについて分かりやすく書かれています。
アスペルガーは昔は子供だけの障害と考えられていましたが、最近は大人のアスペルガーが問題となっています。空気が読めない、皮肉や冗談を真に受ける、簡単な作業ができない、マルチタスク能力に欠けるなど、日常生活をする上で大切な能力が弱いなどが特徴です。
良い面もあります。単純作業やこつこつした作業を早く、長く続けることができる。興味のある分野に関しては驚くべき能力、集中力を発揮する。単純記憶能力に優れるなどです。
アスペルガーは治らないので、個人の興味の方向性に合った生活を送ることが大切なようです。短所を改善するのではなく長所を伸ばすがアスペルガーの人には大切です。

「大人の発達障害」(林寧哲)
ASD、ADHD、LDなどの発達障害を中心に紹介しています。
ASDとLDは薬での改善は難しいようですが、ADHDは薬の服用により改善されるので、上手に服用することが社会生活を円滑に進めるために必要でしょう。また、ASDとADHDは結構な確率で両方患っているようなので、専門のお医者さんに診断してもらうことも大切です。
この本の良いところは、日々の生活をする中での対処法が載っていることです。「敬語は相手によって使い分ける」「冗談には笑顔で対応」など、普通の人には当たり前のことですが、発達障害の人にとってはよく分からないことです。知識で覚えて対応するのはとても大切です。ただ、何が冗談か分からないのが問題ですが……。
公的サービスなどについても書かれているので、参考にするのもいいと思います。

精神科医が伝えたい「発達障がい」でもだいじょうぶ!(端谷穀)
自身も発達障害があるという精神科医が書いた本。
発達障害総論のようなことが書かれており、それぞれの障害がどのようなものかを理解するにはよいと思います。
ただ、精神科医ならではの秘策や裏話など、もう一歩踏み込んだ内容があれば、さらによかったかな。ちなみに医者、特に精神科医には発達障害が多いようです。精神科医を選択するのは変人が多いと医者の中で揶揄されていたことを考えても納得です。

「自分の「異常性」に気づかない人たち」(西多昌規)
精神科に来院する「異常」な人たちに焦点を当てています。
異常とはいってもうつ病やアスペルガーなど誰にでも罹患する可能性のある病気で自発的に精神科に訪れている人が多数なので、その意味では自分の異常性に気付いている人たち。タイトルに偽りありなのでは、と思ってしまいます。
ともあれ、異常な人は自分の異常性に気付いていないことがあるので厄介。異常性に気付いた人は案外異常ではないのではないか、とこの本を読んで思いました。

「早川書房70周年記念コミックアンソロジー★ミステリ編」
多数の漫画家さんが描いた短編のアンソロジー。
面白いものから、そうでもない漫画までたくさん盛り合わせ。後者が多いと感じたのはご愛敬。
個人的には「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」が面白かった。タイトルも秀逸。

「早川書房70周年記念コミックアンソロジー★SF編」
上記漫画のSF編。
手塚治虫、松本零士、石ノ森章太郎などビッグネームが揃っており、ミステリ編よりも面白かった。
「魔法少女タイムちゃん」なる短編が面白い。女子中学生がピロリロリーンと変身する漫画。ベタ感がたまらない。暇つぶしに最適。

「死刑執行中脱獄進行中」(荒木飛呂彦)
ジョジョシリーズで有名な大御所の短編漫画。作風はいつも通りで内容や世界観もジョジョ的。
おそらく大昔に読んだことがあるのだと思う。なんとなく記憶にある。だけどほとんど忘れていたので面白く読めた。
後書きにあったが、短編をあまり書かないのはもったいないから。短編1本よりも膨らませて長編にするほうがいいとのこと。ある意味合理的。星新一も似たようなことを書いており、ギャラの値上げを要求したそうだ。ショートショートなんて1作品数枚だから、いくら案があっても足りない。長編だと1つの案で1本描ける。この差は大きい。

「Mr.都市伝説 関暁夫のファーストコンタクトバシャール対談」(関暁夫、ダリル・アンカ)
吉本芸人で都市伝説の語り手の関氏とバシャールとの異色対談。
なぜ関暁夫なんだろうというつっこみはさておき、まずまず面白かった。ブラックホールとホワイトホールの話など、エンタメやSF本として読むこともできる。
話の中で、エササニ人の周波数は33万、地球人は平均して7~9万ヘルツと書かれていたが、他の本では17~19万と書かれていたような。おそらく後者が正解。修正を求む。



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